週間情報通信ニュースインデックスno.797 2011/03/05

1.経営者がピッチャーをやらない企業は弱い(3.4 nikkeibp)
社長は監督専任ではいられない
宮田 秀明
  野球のピッチャーは孤独な商売だ。対戦相手だけでなく、味方さえ敵かもしれないときがある。

 経営者は、野球のピッチャーに似ていると思う。社長は孤独な商売だ。他の人に理解してもらうことが期待できないポジションである。小さな会社なら、社長 がピッチャーで、すべてがピッチャーの投球にかかっているかもしれない。社員が育って、社員に任せて、社長は監督の立場になれるときが来るかもしれない。
 だが、順風満帆が続くような楽な経営はあまりない。だから、到来した難しい局面では、自らリリーフ投手になって剛速球や厳しい変化球を投げないと、危機 を深めてしまう場面もあるだろう。
 大企業でも本質はあまり違わないと思う。社長がベンチの奥に鎮座して、前線に出て来ないような企業は危うい。ベンチならまだしも、「フロント」という言 葉とは逆の、奥の院から社長が指示を出しているような会社はもっと危険だ。

 経営者は、適切なタイミングでピッチャーにならなければならない。現場の第一線に立って、自ら闘いの前面に立つのだ。もちろん、生産や設計や営業の第一 線に立てというのではない。企業のビジネスモデルを考えたり、M&Aや企業間連携を行ったり、企業の組織構造や風土を変革するプロジェクトで、経営者は自 らピッチャーにならなければならないときがあると思う。

日本の経営者の中に、もっとプレーイングマネジャーが増えてほしいと思う。優れたプレーイングマネジャーとは、例えば、アップルのジョブスCEOだ。優れ たプレーイングマネジャー(ピッチャー兼監督)が、最先端の企業を成長させるのに必要ではないだろうか。

2.iPad 2の新機能、使い勝手を試す(3.3 nikkeibp)
 米アップルは2011年3月2日(米国時間)、タブレット端末の新製品「iPad 2」を発表した。本体の厚さは8.8mmと従来製品より33%薄くなり、重さも約600gと15%軽くなった。新開発のデュアルコアCPU「A5」を搭載 して処理性能を強化。ビデオ通話システム「FaceTime」に対応し、本体の正面と背面に計2つのカメラを搭載した。OSには新版となるiOS 4.3を採用。画面サイズは従来通り9.7型(1024×768ドット)、バッテリー持続時間も10時間を維持した。米国での発売価格は499ドル(約4 万円)からとなる。

 従来機と比べ、まず印象的なのはその「薄さ」だ。本体の厚みはiPadの13.4mmに比べて4.6mm薄く、8.8mmとなった。これはiPhone 4の9.3mmよりも薄い設計。iPad 2を実際に手で持ってみると、回覧板を持った程度にしか感じられない。薄型になったことで重さも前モデルより約15%軽量化。Wi-Fiモデルで 601g、Wi-Fi+3Gモデルで613gとなっている。

 本体正面、背面に計2つのカメラも搭載し、ビデオ通話システム「FaceTime」もサポートした。FaceTimeは登録した知り合いのリストをタッ プするだけで簡単に電話をかけることができる簡単さが特徴だ。通信にはWi-Fi回線を利用、通話できる機材はiPad 2のほか、iPhone 4、iPod touch、カメラを備えた一部のMacとなる。

 iPad 2に搭載されたOSは新版となるiOS 4.3。Webブラウザー「Safari」はNitro JavaScriptエンジンの実装によりJavaScriptの処理性能を2倍にアップ。高度でインタラクティブなWebサイトも高速で表示できるよう になったという。音楽、写真、動画をApple TVにストリーミングするワイヤレス機能、「AirPlay」も強化。Webサイトにある動画なども送出することが可能になった。前述のスライドスイッチ の機能割り当ても新版OSの改良点である。

 プリインストールアプリの「Photo Booth」はカメラで撮った画像を9つの方法で変形・変換できる、いわば画像お遊びソフトだ。ミラー、サーモグラフィー、万華鏡などの効果を割り当てた 分割画面に、リアルタイムで効果を表示する。

 ハードウエア機能としては今回ジャイロセンサーも内蔵し、高度なゲームのプレイも可能になった。プレスイベントでは銃を持って相手を狙うゲーム(写真) を試遊できた。相手を探すのに画面をスクロールするのではなく、iPad 2を両手で持って振り回す。左に振れば左方向の画面が、右に振れば右方向の画面が瞬時に画面に現れる。実際の身体の向きに応じて画面がスクロールする感覚 はとても自然で新鮮だ。

 今回のiPad 2発表に合わせ、Macで長らく親しまれてきた音楽制作・演奏ソフト「GarageBand」やビデオ編集ソフト「iMovie」のiPad対応版アプリ も発表された。App Storeで購入することができる。

 iMovie for iPad(4.99ドル、日本での価格は未定)はiPadのカメラで撮影した動画をその場で編集することができる。起動時の画面は映画館を模しており、一 つひとつの作品が上映作品のようにパネルで表示される凝りようだ。編集した動画作品はiMovieから手軽にYouTube、Facebookなどのサイ トに投稿することができる。

3.米アマゾン、ついに日本にデータセンターを開設、三井物産などが利用へ(3.3  nikkeibp)
 米アマゾン・ドット・コムの子会社である米アマゾン・ウェブ・サービシズは2011年3月2日(米国時間)、東京地区にデータセンターを開設したと発表 した。東京地区のデータセンターは、米国西海岸と東海岸、アイルランド、シンガポールに続いて世界で5番め。合わせて日本語によるサポートサービスも開 始。日本でのクラウドサービスを大幅に強化する。

 「日本には既に数千社のユーザーがいる。日本にデータセンターを開設することで、さらに高いサービスレベルを提供できるようになる。ユーザー数の拡大 に、弾みがつくだろう」。同社のアンディ・ジャシー上級副社長(関連記事)は、日本のデータセンターに期待を込める。

 ジャシー上級副社長によれば、日本企業に対する最大の利点は遅延時間を大幅に抑えられることだ。「シンガポールのセンターを使う場合に比べて、データ遅 延は一ケタ少ない。遅延時間は数ミリ秒に短縮できるだろう」。加えてシステムを国外に設置したくない企業にとっても、「安心して利用してもらえるようにな るはずだ」(同)。

 既に三井物産、ソーシャルゲーム企業のgumiやZynga、レシピ検索サイトのクックパッドなどが、日本のデータセンターを使うことを表明している。 三井物産は独SAPのERP(統合基幹業務システム)パッケージを使った基幹システムについて、テストと開発のために同センターを使う。

4.Skypeが企業向け事業強化でCitrixと提携、Web会議機能を提供へ(3. 2 nikkeibp)
  ルクセンブルグのSkype Technologiesは米国時間2011年3月1日、企業向け事業の強化に関して米Citrix Systemsと戦略的提携を結んだと発表した。Citrixの仮想ミーティングサービス「GoToMeeting」の技術を利用し、企業向けにWeb会 議機能を2011年末ごろに提供開始する。

 新たなWeb会議機能は、従来の企業向けサービス「Skype for Business」を補完するものと位置づける。GoToMeetingの技術により、ユーザーは会議を手軽に設定および開催し、VoIPサービス 「Skype」あるいは公衆電話網(PSTN)を通じてどこからでも会議に出席することができる。資料の共有や、プレゼンテーションおよびデモの実施など に適したインタラクティブなスクリーン表示機能を備える。

 Skype for Businessは、インスタントメッセージング(IM)、1対1あるいは複数での音声およびビデオ通話、ファイル共有といった機能を提供している。 Skype Enterprise部門ジェネラルマネージャーのDavid Gurle氏によると、Web会議機能はSkype for Businessユーザーからの要望が非常に多かった機能の1つだという。

5.Gmailで障害発生、一部のメールが消失(2.28 nikkeibp)
 米Googleは日本時間の2011年2月28日、Gmaiのメールが消失する障害が発生したと発表した。影響は全Gmailユーザーの0.08%に及 んだとしている。28日午後12時40分の時点で、すでに一部の被害ユーザーのメールが復元されており、間もなく、すべての消失メールがリストアされる見 込みだ。原因は調査中だという。

 同社は28日早朝から、複数のGmailユーザーのメールが消えるトラブルが発生していることを同社のWebサイトで報告。その後も状況を随時更新して いる(該当サイト)。当初は、被害の範囲を全Gmailユーザーの0.29%としていたが、その後0.08%に修正した。現在、消失メールの復元作業が行 われているため、被害ユーザーは一時的にGmailにログインできなくなる可能性がある。





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