週間情報通信ニュースインデックスno.796 2011/02/26

1.答えを「見つける」のではなく「考える」習慣をつける(2.24  nikkeibp)
 ビジネスマンに必要とされる資質の中でも、いまほど「洞察力」の重要性が高まっている時代はない。「こうすればうまくいく」という成功モデルが消失する 一方、世の中の変化を鋭敏に嗅ぎ取り、人々の求めているものを俊敏に生み出せる人や企業は、常識をくつがえす成功を手にすることができるからだ。

 大前研一氏は1980年代前半の著書『ストラテジック・マインド』(プレジデント社)で、こう述べている。「洞察力は創造性をもち、ある程度まで直感的 で、ときとして現状打破の傾向を帯びているので、そこから生まれる計画は、分析的な観点からはつじつまの合わないことさえある。しかしそうした計画のなか に創造的要素があり、計画を生み出した人間の精神力と意志の力が存在するからこそ、異常なまでの競争力を備えた戦略が生まれてくるのだ」。

 この記述は、いまの日本で切望されている「ブレークスルーできる人」の理想像を述べていると言える。答えは人に教えてもらうものではなく、自分の頭で考 え、自分で検証し、勇気を持って実行する――。それが「洞察力の原点」であり、誰でも身につけることのできる能力だと大前氏は指摘する。以下、大前氏のこ れまでの著作の中から、「いま日本人に必要なこと」に関する言葉を紹介する。

  何が正しいのか分からないという状態に平然と耐え、チャレンジした先にこそ答えがある。自分だけではなく、誰も答えが分からない物事に対し て、自分で仮説を立てて立証していく「勇気」と「しつこさ」を持つ…。これが21世紀を勝ち残るうえで、個人にも集団にも最も必要な能力だ。

『大前の頭脳』
(日経BP社=2009年)

 教えてもらう「答え」は、実に狭い範囲の答えであることが多い。鍵と錠前のような関係で、異分野への適応が難しい。だから「答えを見つける」能力ではな く「答えを考える能力」を磨く必要がある。そうすれば、どこから何の問題を与えられても、じっくり取り組めばいずれ答えに辿り着くことができる。

なまじ知っていることが書いてあると、それを確認しただけで頭の動きは止まってしまう。じつは「理解した」と思うことが、人間にとってはもっとも危険な状 態なのである。

『考える技術』
(講談社=2004年、講談社文庫=2009年)

 複雑にからまりあった出来事にどう対処するかという時、質問することによって初めて、そこに横たわる根本的な問題が明らかになります。そのうえで進むべ き方向がわかります。「これって、どういうことなの?」という質問から、全てが始まります。

『質問する力』
(文藝春秋=2003年)

 途中で間違いに気づいたならば、すべてを白紙の状態にして、違う仮説に立ってゼロから考え直さなければなりません。ところが、「知的に怠惰」な人間は、 このオールクリアができません。失敗を恐れるから、自分の間違いを認めようとしないのです。素直に自分の間違いを認めることが、「知的に怠惰でない」とい うことなのです。

『ザ・プロフェッショナル』
(ダイヤモンド社=2005年)

 自分の足で歩き回る時に最も重要なのは、自分はこういう視点で見てこよう、というスタンスを決めたうえで、先入観を払ふっしょく拭してニュートラルな気 持ちで行くことだ。松下幸之助さんがいうところの「とらわれない素直な心」が、真実を知る何よりも大切な心構えなのである。

『サラリーマン「再起動」マニュアル』
(小学館=2008年)

 以上の大前氏の言葉は、『大前研一 洞察力の原点』(大前研一著、日経BP社)に収録されている。同書は、大前氏の膨大な著作からよりすぐった名言を基 にして、「プロフェッショナルとは、いかにあるべきか」を定義するビジネスマンへのメッセージ集である。

2.NTTドコモの新Android機は、薄型日本仕様、14.4Mbps通信、 3.0搭載タブレットの3機種(2.24 nikkeibp)
 NTTドコモは2011年2月24日、Androidスマートフォン3機種を、この3月中に発売すると発表した。(1) 最薄部7.7mm、重量105gと薄く軽く、日本仕様を搭載した「MEDIAS N-04C」(NECカシオモバイルコミュニケーションズ製)、(2) Android 2.3を搭載し下り14Mbpsの通信速度に対応した「Xperia arc SO-01C」(ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製)、(3)タブレット向けOSであるAndroid 3.0を日本発売の端末として初めて採用した「Optimus Pad L-06C」(韓国LG Electronics製)である。

薄く軽く、日本仕様搭載のMEDIAS

 「MEDIAS N-04C」(NECカシオモバイルコミュニケーションズ製)は、最薄部7.7mm、重量105gと薄く軽く、FeliCa、ワンセグ、赤外線通信と日本 仕様を搭載したスマートフォンである。外形寸法は127×62×7.7mm(最厚部約8.7mm)。ディスプレイは4.0インチ、解像度はFWVGA (854×480画素)。大きめのディスプレイを搭載するにもかかわらず、国内スマートフォンとして最軽量を実現している。

3.Android向けATOKが主要3事業者の端末に対応、6月末まで無償で試用 可能(2.24 nikkeibp)
 ジャストシステムは2011年2月24日、Android対応の日本語入力システム「ATOK for Android」の試用版「ATOK for Android [Trial]」を国内の主要3携帯電話事業者の端末に対応させたことを発表した。従来はNTTドコモ製端末のみへの対応だったが、KDDI(au)とソ フトバンクモバイルに追加で対応した。

 Androidマーケットなどから無償でダウンロードできる(写真1)。試用期限は6月30日まで。従来提供していたNTTドコモ向け試用版の期限もこ の日まで延長する(アップデートが必要)。アプリケーション名は、NTTドコモ対応版が「ATOK for Android [Trial] docomo」、KDDI対応版が「ATOK for Android [Trial] au」、ソフトバンクモバイル対応版が「ATOK for Android [Trial] SoftBank」となっている。

 Android版のATOKは、ケータイ入力やフリック入力、QWERTYキーボード入力といった一般的な入力方法に加え、「フラワータッチ」と呼ぶ独 自のジェスチャー入力方法(写真2)を採用したことが特徴だ。フラワータッチでは「だ」や「っ」といった文字を、指を離さずに1回の動作で入力できる。

4.NEC、三井住友銀行のプライベートクラウドを構築(2.23  nikkeibp)  
 NECは2011年2月23日、三井住友銀行にプライベートクラウドサービスの提供を開始したと発表した。三井住友銀のデータセンター内に、NECが基 盤システムを構築。具体的なアプリケーションの第一弾として、SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)形式の交通費精算システムを、三井住友銀が3 月から利用する。三井住友銀は同システムを自社で構築した場合に比べて、約40%のコストを削減できるとしている。

 NECは同社のブレードサーバー「Express5800/SIGMABLADE」やストレージ装置「iStorage」などのハードウエアを使って、 プライベートクラウド基盤を構築した。同基盤はNECの資産で、三井住友銀はコンピュータ資源の使用量やアプリケーションの利用者数、運用保守などのサー ビスレベルに応じて、NECに料金を支払う。

 三井住友銀は交通費精算SaaSを導入することで、業務のペーパーレス化と業務効率向上を図る。同行は現在、紙の伝票を使って交通費精算事務を実施して いる。まず3月から同行の本部で試行し、2011年中には同行の全部門に利用を拡大する。

5.まほろば工房がAsteriskベースのIP-PBXを拡充、中規模向けや周辺 装置などを追加(2.22 nikkeibp)
 まほろば工房は2011年2月22日、オープンソースのPBX(Private Branch eXchange、構内交換機)ソフトである「Asterisk」をベースにしたIP電話対応PBX(IP-PBX)「MAHO-PBX」(写真)の製品 ラインアップを拡充し、中規模オフィス向けモデルや仮想化アプライアンス、音声自動応答装置(IVR:Interactive Voice Response)、パソコン用ダイヤラソフトなどを追加した。

 製品ラインアップの中核となるMAHO-PBXは、呼制御用プロトコルとしてSIP(Sesseion Initiation Protocol)を採用したIP-PBX。従来は小規模オフィス向け製品「MAHO-PBX Entry」のみを販売していたが、今回これに中規模オフィス向け製品「MAHO-PBX Enterprise」およびクラウド環境向けの仮想化アプライアンス版「MAHO-PBX Virtualized」の2モデルを追加した。上記製品版とは別に、個人および試用目的向けに機能を制限した「MAHO-PBX Personal」という無償の仮想化アプライアンスも用意している。

 IP-PBX本体以外では、自動音声応答装置「SmartIVR」や受付システム「MAHO-RCC」、パソコン用ダイヤラソフト「MAHO Dialer」などをラインアップに追加した。SmartIVRは、外線からの着信に対して音声メッセージで自動応答させたり、社内にある他の内線電話機 に振り分け転送したりする機能を備えた装置。自動応答の条件などはWebブラウザを使って設定できる。応答に使う音声データもユーザーが自作可能となって いる。

  MAHO Dialerは、パソコンからIP電話システムを活用するためのユーティリティソフト。検索性に優れたパソコンの電話帳から通話相手を探して発信し、実際 の通話にはIP電話機のハンドセットを使うといった連携を実現できる。IP電話の着信時に、発信者の電話番号や名前をパソコン上でポップアップ表示する機 能なども搭載している。

 周辺装置を含めて価格はすべてオープンだが、接続可能な端末数が18台までのMAHO-PBX Entryを用いた最小構成の場合で10万〜20万円程度、同450台までのMAHO-PBX Enterpriseを用いた最小構成の場合で50万〜100万円程度になるという。



 ホームページへ