週間情報通信ニュースインデックスno.792 2011/01/29

1.私はこうして英語を訓練した(1.28 nikkeibp)
 宮田 秀明
 日本の英語教育は進歩しているのだろうか。疑問に思うことが多い。ここ数年、私の研究室には帰国子女が多かったので、英会話のうまい学生も居た。
 しかし、総じて大学生の英語力は低い。特に、論理立てて英語の文章を書くとか、論理をぶつけ合うような議論をする力が弱い。これは英語に限ったことでは ない。日本語でも同じだ。ゲームからパワーポイントまで、画像重視、感覚重視の世界が学生たちの論理力を低下させているように見える。

 学生時代にいちばん勉強しなくてはならないのは、数学と英語だと思う。数学は、論理力だけでなく、モデルの表現を学ぶためにも大切だと思う。大学教員に なってから最も勉強したのは応用数学だった。流体力学の難しい現象を説明し工学に役立てるには、応用数学の力が不可欠だった。コンピューターを駆使する数 値力学もその延長線上にあった。国際会議の場で、「あなたは応用数学の出身ですか?」と聞かれたこともあった。

 英語はインターナショナルな研究活動の中で、コミュニケーションを取るための必須の道具。もう一つの大切な側面は、英語という言語が持つ明解な論理構成 だ。日本語にはあいまいさがつきまとい、それを何となく容認してしまうところがある。「あうん」の呼吸はインターナショナルには通用しないのに。

 大学生の文章力というか論理力が低下するのに伴って、大学生の書く文章に、主語や動詞が欠落しているものがあふれている。若い方々のために、私の英語の 訓練の経験をご紹介しよう。もちろん、若いときの話だ。

大事なのは発音、覚えること、そして…
  中学3年生になって、E君のお母さんから英会話を勉強する提案をもらった。先生は、米国在住の日本人宣教師の松田一郎さんという方だった。E君と、あ る県立高校生と私の3人が、週2回1時間ずつ、英会話の指導を受けるようになった。松田さんは忙しかったので、ほとんどは彼の妻であるドイツ系アメリカ人 のローズマリーさんに教わった。日本人と結婚しているのだが、日本語はほとんど完全に話せない方だった。

 この小さな英会話教室で教えられたことは3つに集約される。まずは発音である。特にwとyの発音にいちばん長い時間をかけた。単語の最初に来ることが多 い音なので、これは後で大変役に立った。2番目は、徹底的に覚えること、これは語学学習の基本だ。3番目は、伝えたい気持ちを文章に乗せることだった。ど んな言葉だって、伝えたいから話しているのだから、伝えたい気持ちが自然に正しいイントネーションをつくってくれるはずだ。

高校の友人と結んだ、6000語を暗記する誓い

 英会話の勉強を始めたのを契機に、英語をマスターすることを決意した。英会話のテキストだった「アメリカ口語教本」(研究社)と中学3年のとき与えられ た分厚い英文法の参考書は、例文を全て覚えるようにした。次は長文を読むことだった。休み中にしかできなかったが、易しく書かれた英語の小説を読むことに した。

 高校1年生になったとき、高校から入学してきたY君と会った。友人になって一緒に柔道や山登りもしたのだが、彼と約束して実行したのは、「豆単」の単語 6000語を1年間で覚えることだった。毎日20語を覚えて、翌日昼休み、お互いにテストし合うのだ。


優れた先輩の論文を読み、まねる

  東大助教授になったばかりの若僧に、世界トップの研究社会はけっこう試練を与える。しかも私の研究成果は世の中の常識を覆すようなものだったので、こ れを論理的に理解してもらうためには2〜3年の年月と、評価者との繰り返しの議論が必要だった。闘いといってもいいくらいだった。どうでもいいような細か いところまで、私の弱点、つまり論理の甘さを突いてくる。使ったコンピューターの性能を書いたら、それはどこで公式に説明されているのか引用しなさいと いった具合である。そして、最後は英語力である。
 「English is poor.」
 何度書かれたことだろう。特に英国の査読者は厳しかった。定冠詞、不定冠詞の使い方は特に難しかった。
 こんなことを5年くらい繰り返していたら、英文論文を書くのが苦にならなくなった。国際会議での講演では、伝えたい内容をイントネーションにつなげる中 学時代に習得した技術がたいへん役に立った。

中国や韓国の強力な英語教育システム

 私の例はかなり特殊で、あまり参考にならないかもしれない。しかし英語力を鍛えることは大切で、集中的に勉強する方が効果的である。
 日本人の英語力の進歩の遅さが、中国や韓国との競争力を弱めていることも無視できないのではないかと思う。
 教育の原点は厳しい訓練だ。これを取り戻さなければならない。

2.待望のAndroid版Skypeアプリが登場、国内すべてのAndroid ユーザーが利用可能に(1.28 nikkeibp)
 ルクセンブルクのスカイプ・テクノロジーズは2011年1月27日、インターネットを利用した電話およびメッセージ交換サービス「スカイプ」 (Skype)のAndroid向けアプリ「Skype for Android」をリリースした(写真)。Androidマーケットから無償でダウンロードできる。動作対象となるAndroid OSのバージョンは2.1以降。日本語を含む17カ国語に対応する。

 パソコン向けのSkypeクライアントと同様、Skype for Androidも、(1)同社独自の「SILKコーデック」を採用し、遅延やゆらぎの大きなインターネット環境でも快適な音声通話が可能、(2) Skypeユーザー同士の音声通話は無料(携帯電話事業者のパケット料金は別途かかるケースがある)、(3)有料のSkypeOutやSkypeInサー ビスを利用することで、固定電話や携帯電話に対して発着信できる、(4)ユーザーやグループ間でインスタントメッセージの送受信が可能、(5)相手の Skypeユーザーがオンラインかどうかを確認できる(プレゼンス機能)---といった特徴を備えている。

3.NTTドコモの3Q決算は減収増益、スマートフォンの年間販売予測を250万台 に大幅上方修正(1.28 nikkeibp)
 NTTドコモは2011年1月28日、2010年度の第3四半期決算を発表した。売上高は第3四半期までの累計で、対前年同期比1.0%減の3兆 2091億円、営業利益は同7.9%増の7585億円の減収増益だった。  NTTドコモの山田隆持社長は、この日の説明のほとんどをスマートフォン関連の説明に費やした。山田社長は「スマートフォンに対するお客の関心や要望は 大きい。スマートフォンの大きなうねりを捉えていきたい」と語り、スマートフォン市場にますます注力していく姿勢を見せた。会見ではその方針を裏付けるよ うに、スマートフォン市場が急成長していることが明らかになった。

 まずドコモにおけるスマートフォンの販売台数は、3Qまでの累計で126万台。「先週末の1月23日まででは150万台に達している」(山田社長)とい う。期初の目標ではスマートフォンの年間販売目標は100万台で、その後130万台に上方修正したが、その数字も超えたことになる。山田社長は「今年度末 までにさらに100万台追加して、250万台を新たなスマートフォンの販売目標にしたい」とした。

 特に複数のスマートフォンをそろえた11月以降に、販売が急速に伸びている。3Q単独でのスマートフォンの販売台数は70万台、12月単月では45万台 のスマートフォンが売れたといい、GfK Japanの調査結果によると「12月のスマートフォンの販売シェアはドコモが1位」(山田社長)という

4.法人市場でiOSとAndroid端末の導入が加速、iOSはiPadがけん引 (1.27 nikkeibp)
 スマートフォンやタブレット端末を職場で使うトレンドは、米Appleの「iOS」と米Google主導の「Android」搭載端末によってもたらさ れているが、この傾向は2010年10〜12月期からより顕著になった――。こうした調査結果を、法人向けモバイル端末管理ツールを手掛ける米Good Technologyが現地時間2011年1月26日に公表した。

 2010年10〜12月に世界の企業、政府機関でアクティベートされた端末をOS別に見ると、iOSが65%を占め、Androidが30%前後で推移 しiOSに次いだ。Windows Mobileのアクティベート率は引き続き減少傾向にあるが、政府機関などの利用意向が依然として根強いことから、同OSが近い将来消えることはないと Good Technologyは見ている。Symbianは最もアクティベートが少ないOSだが、これはGood Technologyの顧客が北米に集中していることが起因しているのではないかと同社は推測している。

 同期間中のiPadのアクティベート率は14%から22%に上昇した。iPadにけん引され、iOSは最もアクティベートされたOSとなった。2010 年の1年間を通じてもiOSはAndroidの2倍で推移した。またスマートフォンだけで見ると、Android端末のアクティベート率は42%、 iPhoneは58%となった。

5.モバイルアプリ開発者、Android搭載タブレットへの関心が急上昇(1. 26 nikkeibp)
 米IDCは米国時間2011年1月25日、モバイルアプリケーション市場に関して米Appceleratorと共同で実施した調査の結果を発表した。そ れによると、開発者は依然として米Appleのタブレット端末「iPad」を対象にしたアプリケーション開発を積極的に行っているが、米Googleのモ バイルプラットフォーム「Android」への関心も大幅に高まっているという。

 Android搭載タブレット向けのアプリケーション開発に「たいへん関心がある」と答えた開発者は74%で、3カ月前と比べて12ポイント増加した。 iPadへの関心度は87%と最も高いが、同2ポイント増にとどまっている。カナダResearch In Motion(RIM)のビジネス向けタブレット「BlackBerry Playbook」に関心を示す開発者は28%(同12ポイント増加)、米Hewlett-Packard(HP)のモバイルOS「WebOS」を搭載し たタブレットへの関心度は16%(同横ばい)だった。

 Android搭載タブレットが成功するための重要な要素を尋ねたところ、57%が「価格」を、49%が「最小限の分散化」を、33%が「次期 Android(Honeycomb)の機能」を挙げた。また、iPadの新機種「iPad 2」に望む機能としては、「カメラ搭載」「USB接続」「ディスプレイの強化」などがあった。

 スマートフォン向けアプリケーション開発については、Android搭載スマートフォンに関心を示す開発者が87%で、3カ月前より5ポイント増加し た。Appleの「iPhone」に対する関心度(92%)に5ポイント差で近づき、iPadへの関心度(87%)と並んだ。開発者は共通して 「iPhoneの次は、iPad向けにするべきかAndroid向けにするべきか」と迷っている。また、米Microsoftの「Windows Phone 7」への関心は36%


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