週間情報通信ニュースインデックスno.785 2010/12/11

1.「お金のために会社にしがみつく」自分に嫌気が差す瞬間(12.9 nikkeibp)
 「情けない話なんですけど、結局、僕はお金のために働いてるんです。いや、お金のために会社にしがみついているって言った方が正確かもしれません。恐ら くこれ以上、僕は出世することはないでしょう。だったら人生の後半戦くらい自分のやりたいこと、好きなこと、やりがいを感じられることをやってみたいって 気持ちはあります。でもね、今の給料を放棄してまでやる覚悟があるかっていうとないんですよ。夢だの希望だのよりも、現実から離れることができない。ホン ト情けない話です」

 こうこぼすのは48歳のA氏。大手メーカーに勤める部長の男性である。  生きるためにはお金が必要である。お金を得るためには働かなくてはいけない。だからお金のために働いて何ら問題はない“はず”である。  誰だって、心の奥底では、どうせ働くなら、できるだけ稼いでみたいと思う。キンキンキラキラのぜいたくな暮らしである必要はないが、そこそこいい暮らし はしてみたい。おいしいものだって食べたいし、たまには旅行にだって出かけてみたい。趣味にお金をかけてもみたい。そう思うことはある。
 ところが、「お金のためだけに働く」と聞くと、何となくさもしい気持ちになる。

 今年の初めに成人式を迎える新成人に関する調査結果が発表され、仕事に対して「お金を稼ぐためのもの」とする考えを持つ人が85.4%に達していること が分かった時にも、オトナたちは一斉に、「何だか夢も希望もないなぁ」と嘆いた。また、大企業を希望する学生が多い理由の一つに、「生涯賃金」が挙げられ ることに関しても、「金がすべてなのか?」と嘆く人もいる。

  そもそもお金のためだけに働いたり、お金のために会社にしがみつくことは、「情けない」と落ち込むほど、いけないことなのか?

 「自分のこれまでのキャリアを振り返ってみると、若いころの方がもっと自由だったような気がするんです。つまり、純粋に自分が仕事をすることで成長して いることに、満足感を覚えたし。いろんな人と知り合ったり、新しいプロジェクトに参加できたりするとそれだけでうれしかった。つまり、お金以外のことがモ チベーションになっていたんです」

 「ところが、40を過ぎると、仕事もマンネリ化してくる。そんなに目新しいことはないですし、若いころのように成長を実感できるような仕事もない。それ で気がつくと、そこそこもらえている自分がいるわけです。確かに昔のようにベースアップはないですし、ボーナスだって下がりました。20代のころに自分が 想像していたほど、もらえてはいません。でも、中小企業に比べるとやっぱり大手はいいんですよ」

  A氏が指摘するように企業規模による賃金格差は、明らかに存在する。昨今の不景気の影響からか、その格差は広がる傾向にさえある。
 日本生産性本部が今春発表した、「能力・仕事別賃金実態調査(2009年)」によれば、大企業(従業員1000人以上)の部長相当の平均月例賃金は69 万4000円。小企業(同100人未満)の部長相当は50万5000円で、両者の間には18万9000円もの差がある。課長相当での差額は14万円で、い ずれも前回調査より拡大していることが分かった。
  従って、A氏が今の会社にしがみついてしまうのは、企業規模による格差に加え、他者への優越感も関係しているのだろう。
 

 働き始めてすぐに「お金のために働く」という意味が分かるようになった。最初にお給料をもらった時の満足感。自分の仕事に対する報酬を得られたことは、 想像以上にうれしかったのである。  ところが、である。ある時に「お金よりも大切な価値あるもの」を、いや、正確には「仕事のやりがい」、「仕事の面白さ」を感じたのだ。

 それが“いつ”だったのかは覚えていない。だが、例えば、お客さんが飛行機を降りていく時に、「いいフライトでしたよ。ありがとう」と言ってくださった り、ちょっとしたサービスをした時にお客さんから感謝されたりすると、何だか無性にうれしく、仕事そのものに「やりがい」を感じるようになった。

 だから、もっとやりがいのある仕事を求めて、もっと自分の存在意義を感じられる仕事を求めて客室乗務員(CA)を辞めたのである。その後、民間の気象会 社に勤めることになったわけだが、賃金はCA時代の半分。でも、楽しかった。自分の進む方向に光が見えたし、それに向かって歩いているという満足感があっ たから、お給料が下がってしまっても、充実感が得られたのだと思っている。

 社会とつながっていると実感し、社会に自分が認められたような、ちょっとだけ成長できたような、何とも言えないあの快感。それはどんなにプライベートを 充実させても、なかなか得ることができない満足感だ。

2.「ポケットに入る迫力のハイビジョン再生機になる」、Galaxy Tab向けに動画をエンコードしてみた(12.10 nikkeibp)
液晶解像度に合わせてハイビジョン動画を変換する

 最近では、フルHD(1920x1080ドット)に対応したハイビジョンビデオカメラが実売3万円くらいから入手できる。子供の成長記録や運動会などの イベント、家族旅行や結婚式などの様子を日常的に撮影しているという人も多いだろう。

 ただ、撮影はしたものの、メモリーカードやパソコンに保存したままになっていて、実際に見る機会がなかなかないという人は多いはず。テレビにつなげば見 られるといっても、核家族化が進み、忙しい現代人にとっては、テレビの前に家族全員が集まってゆっくりビデオ映像を鑑賞できる機会は少ない。

 そこで提案したいのが、ハイビジョン動画をエンコードし、GALAXY Tabに入れて持ち歩くことだ。GALAXY Tabに入れておけば、いつでも誰とでも気軽に見られる(写真2)。プライベートな動画を見るためだけでなく、会議の場でプレゼンテーションに使ったり、 飲み会の席などで活用したりもできるだろう。

 GALAXY Tabは、本体に16Gバイトものストレージ領域を備えており、エンコードしたハイビジョン動画を大量に格納しておける。microSDHCカードも挿せ るので(最大32Gバイトのカードまで対応)、複数枚用意すれば撮りためた秘蔵動画をすべて持ち歩くことだって、比較的容易に実現可能だ。

 GALAXY Tab向けにハイビジョン動画をエンコードするに当たってまず考えるべきことは、画面解像度と縦横比率(アスペクト比)である。GALAXY Tabが備える7インチ液晶の画面解像度は1024x600ドット。アスペクト比は16:10になっている。アスペクト比が16:9のフルHD動画を GALAXY Tabに最適化するには、1024x576ドット(16:9)に設定するのがよい。


Androidは標準で対応する動画形式がかなり少ない

 次に考える必要があるのが、「動画のエンコード方式」と「ビットレート」だ。ビットレートは実際に試行錯誤してみるしかないので後回しにする。エンコー ド方式については、Android端末ではかなり気を使う必要がある。Windowsパソコンのように、どんな映像フォーマットのファイルでも手軽にコー デックを追加して見られるというようにはなっていない。

 OSが標準で対応し、一般的なAndroid端末で再生可能とされているのは、H.264方式でエンコードし、MPEG-4コンテナに格納した 「MPEG-4 AVC/H.264」形式の動画ファイルなどに限定されている。筆者が確認した限り、音声もLC-AAC形式を指定してやる必要があるなど意外と面倒であ る(Android OSの進化は目覚しいので近い将来状況が変わる可能性は高そうだが…)。

 Androidマーケットなどから入手できる一部のメディアプレーヤーアプリではwmv(Windows Media Video)形式やDivX形式の再生などに対応しているものもある。しかし、今回はGALAXY Tabの標準メディアプレーヤーである「ビデオプレイヤー」で確実に再生できることを前提に作業を進める。ビデオプレイヤーで再生できれば、GALAXY Tabを持つ他のユーザーに自作の動画を気軽に渡せるからだ。

 基本方針が決まったところで、実際に動画ファイルをエンコードしてみよう。まず用意するのはフルHDの動画素材だ。ハイビジョンビデオカメラを持ってい る人はパソコンに転送して保存しておこう。

 
フリーの高性能エンコーダMediaCoderを導入

 動画素材が用意できたら、次は動画をエンコード(正確には、エンコード済みのファイルからの変換となるのでトランスコードと呼ぶ。一応知っておこう)す るためソフトを入手しよう。
 今回は、フリーの動画エンコードおよび変換ソフト「MediaCoder」を使った。MediaCoderは、数多くの動画フォーマットに対応し、ユー ザーが映像や音声に関連する様々なパラメータを自由に触れる高性能なエンコードソフトである。Androidユーザーでなくてもパソコンにインストールし ておいて損はない。
 MediaCoderの公式Webサイト(写真5)にアクセスし、「DOWNLOAD」のリンクをたどって「MediaCoder Full Edition」をダウンロードする。32ビット版と64ビット版が用意されているので、利用するOSに合わせてダウンロードする(32ビット版は64 ビット版Windowsでも利用できる。場合によっては32ビット版の方が安定するケースがある)。


 ちなみに、ファイルサイズについては、元の映像ファイル(紹介している猫の動画なら30秒間で約139Mバイト)に対して、4Mビット/秒でエンコード した場合でもファイルサイズは1/9以下(約15Mバイト)に縮まった。1Mビット/秒の場合なら約4Mバイトになる。

 以上、長々と解説してきたが、とにかく言いたいことは、「GALAXY Tabはハイビジョン動画のプレーヤーとしても“超使える”」ということだ。持っている人は実際にエンコードを試してみて、その感動を味わってほしい。

3.米国Twitter普及率、成人ネットユーザーのわずか8%(12.10  nikkeibp)
 米Pew Research Centerが米国時間2010年12月9日に公表したミニブログサービス「Twitter」の使用状況に関する調査結果によると、米国でTwitter を使っている18歳以上の成人インターネットユーザーはわずか8%だった。

 米国成人全体のうちインターネットユーザーの割合は74%であり、非インターネットユーザーを含めた米国成人におけるTwitterの普及率は6%にな る。

 成人インターネットユーザーの中で、最もTwitterに熱心な年齢層は18〜24歳で、使用率は14%だった。30歳以降では10%に満たない。男女 別では男性(7%)より女性(10%)の方がよく使っている。また白人(ヒスパニック系を除く)の使用率は5%で、黒人(ヒスパニック系を除く)の 13%、ヒスパニック系の18%と比べて低かった。

4.ソフトバンクテレコム、「ホワイトクラウド」でGoogle Appsを提供(12.9 nikkeibp)
  ソフトバンクテレコムは2010年12月8日、企業向けクラウド事業で米グーグルと提携すると発表した。ソフトバンクテレコ ムのクラウドサービス「ホワイトクラウド」に「Google Apps for Business」を追加して、2011年2月から販売する。

 ホワイトクラウドの主力サービスとして「ホワイトクラウド for Google Apps」の名称で展開する。料金体系は、月額と年額の2種類を用意。価格は、他の代理店と同等になる見込み。ソフトバンクモバイルが発売する Android 2.2搭載スマートフォンとの組み合わせ販売も予定している。

 ソフトバンクテレコムは、専任のセールス・マーケティング、テクニカルサポート、導入支援サポートなどを編成。顧客からのさまざまなニーズに対応できる サービスおよびサポート体制を構築する。また、グーグルもソフトバンクテレコムをサポートする専任組織を用意する。

5.国内サーバー市場、2年ぶりに金額ベースで前年同期比プラス成長(12.6  nikkeibp)
 IDC Japanは2010年12月6日、2010年第3四半期(7〜9月)の国内サーバー市場動向を発表した。市場規模は前年同期比1.3%増の1221億円 と、9四半期(2年3カ月)ぶりにプラス成長へ転じた。出荷台数は前年同期比4.6%増の14万3000台と、こちらは3四半期連続のプラス成長となっ た。

 IDC Japanの都築裕之サーバーリサーチマネージャーは、金額ベースの市場が増えたことについて「x86サーバーの単価が下げ止まったことで、市場規模が拡 大に転じた」と分析する。企業におけるサーバー仮想化の普及や、ネットサービスでの高いグラフィック機能を要求するゲームの増加などにより、サーバーに搭 載するメモリーやハードディスクの量が増えた。

 また、データベースでのディスクアクセス速度向上を狙い、SSD搭載サーバーの出荷も増えているという。「第2四半期(4〜6月)まではサーバーの単価 下落が続いていたが、サーバーの性能向上へのニーズが高くなり状況が変わってきた。サーバーの単価が上がっていくほどではないが、今後は大幅な単価下落は 考えにくい」(都築サーバーリサーチマネージャー)。

 サーバー出荷金額のベンダー別シェアは、富士通が27.4%で首位。次いで、18.6%の日本IBM、16.4%のNEC、15.3%の日本ヒューレッ ト・パッカード、9.9%の日立製作所と続いた。IDC Japanは富士通の好調について、金融業、通信業向けのメインフレームの大型案件や、官公庁向けのx86サーバーの大口出荷を理由に挙げる。




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