週間情報通信ニュースインデックスno.783 2010/11/27

1.若者癒やすマッサージチェア(11.26 nikkeibp)
 家電製品の中でにわかに注目を浴びつつあるのがマッサージチェアだ。これまでは高齢者が購入する高価な家電製品というイメージが強かったものの、最近は 若い人をターゲットにした手軽な商品が次々と誕生している。これによって市場全体は拡大傾向にある。2009年度の28万台から2010年度は30万台に 増える見通しだ。

 もともとこの商品は若い女性がマッサージ専門店に足繁く通う姿にヒントを得て、若い層をターゲットに開発が進められた。だが、そんなターゲットにとって 購入をためらう最大の要因が、置き場所だった。従来のマッサージチェアだと、大きくて邪魔になり、部屋の雰囲気も壊れてしまう。

 そこでリビングに違和感なく置いてもらうために、様々な工夫を施した。一見すると、普通のソファにしか見えない。背の高さは85cmと、一般的なソファ とほぼ同じ高さなので、ソファの隣に置いても邪魔になることはない。スペースが余分に必要になる、リクライニング機能はあえて搭載しなかった。座るだけ で、十分体が伸ばせるような設計にしてある。

 デザインにもこだわった。ソファ本体も白や黒だけでなく、ブルーや黄色といったカラフルな色を用意したうえに、14種類のカバーを販売している。カバー によって、部屋の雰囲気を変えることもできる。「購入者の4人に1人がカバーを購入していく」という人気ぶりだ。

 店頭では20万円前後で販売されていて、従来品の約半額。狙い通り若い女性を中心に支持を広げている。

  若者の巣ごもり傾向は、年々加速している。外で遊ばなくなった分、家の中では少しだけ贅沢したい。疲れも癒やせれば一石二鳥。マッサージチェア人気は そんな若者の心理を代弁しているようだ。

2.「iPad対抗馬の本命」NTTドコモのAndroidタブレットGALAXY Tabをさっそく触ってみた(11.27 nikkeibp)
  GALAXY Tabレビュー(1)---携帯して電子書籍を読むのに最適なサイズ 2010年11月26日にいよいよ発売となったNTTドコモのAndroidタブ レット「GALAXY Tab」(SC-01C)。最新のAndroid 2.2を搭載し、高速なCPUと高精細な液晶を備えることから、現時点でのiPad対抗の本命候補とみなす人も多い。いわゆる「スマートフォンサイズ」で はないこうしたタブレット型Android端末がこれから国内で普及するのかどうか、それを占う意味でも重要な存在といえるだろう。

電源オフから約25秒で起動
無線LANはIEEE802.11n対応で接続処理も激早

 カバンに入れて持ち帰り、自宅の無線LAN環境(IEEE802.11n、WPA2)につないでみた。GALAXY Tabは最新の無線LAN規格である「IEEE802.11n」に対応しているので、自宅が11n環境なら非常に快適に通信できる。HD動画の視聴だろう が何だろうが、無線LANがボトルネックになることはないはずだ。

 接続手順自体は一般的なAndroid端末と同様で、特別書き記すことはない。設定画面に表示されるアクセスポイント(AP)一覧から接続したいAPを 選び、WPAなどのパスワードを入れるだけ。  ただし、ここで特筆すべきことが一つある。接続処理がとても早いのだ!設定後、IPアドレス情報をあっという間に取得して通信可能になった。本体のハー ドウエアスペックもさることながら、やはりOSがAndroid 2.2であることが効いているのだろうか。

 Android端末をいくつか触ったことがある人なら分かるが、世の中には無線LANの接続処理がかなり遅い端末が存在する。GALAXY Tabのこの接続処理の速さは、公衆無線LANなどで使う際に特に快適度合いに差が生じるのではないだろうか(いずれ報告するつもりだ)。

「ブック」と「マガストア」、「eBook Japan」、3つの電子書籍アプリを標準搭載
 電子書籍の閲覧だが、GALAXY Tabには標準で3つほど関連するアプリが入っている。「ブック」と「マガストア」、「eBook Japan」の3つだ。
 電子書籍/カタログをGALAXY Tabで読んでみた個人的な感想は、「かなり快適、これなら持ち歩いて電子書籍を読もうかと本気で思える」というものだ。筆者はiPadも何度か借りて 触ったことがあるが、iPadはどう考えても込み合う電車で通勤する日本のサラリーマンが電子書籍を読むための端末ではない(あくまでも筆者の個人的意 見)。

3.「KDDI始まって以来の予約数、27万」---Android端末IS03の 発売イベント(11.26 nikkeibp)
 「27万人にネットで『購入宣言』をしていただいた。KDDI始まって以来の、とんでもない予約数だ」---。KDDI 代表取締役執行役員専務 田中孝司氏は2010年11月26日、Androidスマートフォン「IS03」の発売記念イベントで興奮気味に語った。

 IS03の発売にあたって、Webサイトに登録してIS03の購入を宣言すると、予備バッテリーをプレゼントするキャンペーンを実施している。27万 は、このキャンペーンに応募した登録者数だ。
 「KDDI初の“1台持ち”スマートフォン」(田中氏)。これまでKDDIが発売したスマートフォンは従来型携帯電話との“2台持ち”を想定していたの に対し、IS03ではAndroidに、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線を搭載し、スマートフォンと従来型携帯電話の機能を統合し、1台ですべてこな せるようにした。

 「心配なのは“弾切れ”。開発元のシャープには、24時間体制で製造にあたってもらっている」と田中氏は、端末の供給に全力を上げていることを強調し た。すでにKDDIは60万台以上を発注したと見られる。「これからauの本当の復活が始まる」と、田中氏は気勢を上げた。

 予想以上の反響に田中氏は「来年度はスマートフォンとフィーチャーフォン(従来型携帯電話)が半々になると見ていた。しかし、この予想を見直す必要があ る」と、2011年度にはスマートフォンが過半数を超える可能性を示唆した。またiPhoneとAndroidのシェア争いについても、「すでに世界では Androidの販売数がiPhoneを逆転している。日本でも同じことが起きる」との見方を示した。

 IS03には、KDDI自ら“禁断のアプリ”と呼ぶ、IP電話アプリSkypeを搭載した。Skypeを使えば、無線LAN経由で無料の音声通話も可能 だ。このことについて田中氏は「Skypeには相手がオンラインかどうかなどを知ることができるプレゼンス機能があり、その際にパケット通信が発生する。 そのため、トータルでは増収になると考えている」と述べた。実際に、Skypeを採用した米Verizon Wirelessでも増収になっているという。「音声通話はいずれ無料になる。先頭を切るのはKDDIだ」と田中氏は、携帯電話市場の構造変化に積極的に 対応していくと強調した。

4.NECビッグローブ、Webサービス一体のAndroidタブレット 「Smartia」発売(11.26 nikkeibp)
 NECビッグローブは、Webサービスを一体化した7型液晶のAndroid搭載タブレット端末「Smartia(スマーティア)」を2010年12月 6日から発売する。価格は4万2800円で、同社のWebサイトや楽天市場、アマゾンで販売する。また、電話による事前予約を11月25日に開始した。

 Smartiaは、NECが発売しているAndroid搭載端末「LifeTouch(ライフタッチ)」にビッグローブが提供するWebサービスを一体 化させたもの。ホーム画面の「Smartiaホーム」には、時計やカレンダー、天気、ニュースなどが自動配信されて表示される。

 プリインストールされているアプリは、「Gmail」、「Evernote」、「YouTube」、Twitterクライアントの「ついっぷる」など。 その他のアプリは、ビッグローブが提供するAndroidアプリマーケット「andronavi(アンドロナビ)」から、ダウンロードできる。アンドロナ ビでサービス開始当初に提供されるアプリは200本で、うち150本が無料で提供される。

 アプリを使用していないときは、デジタルフォトフレームにもなる。Smartiaには個別のメールアドレスが割り当てられており、携帯電話やパソコンか らデジカメ画像を送ると、Smartiaで表示できる。

 なお、2011年1月31日までに「BIGLOBE 光パック Neo with フレッツ」に新規加入すると、Smartiaが1円で入手できるという発売記念割引を行っている。また、「BIGLOBE 高速モバイル EM」に新規申し込みをした場合は、データ端末「Poket WiFi」とSmartiaを合わせて3万4800円で入手できる。

5.光の道、ソフトバンク案は不確実性が高い――総務省が実現の骨子案 NTT内でアクセス部門に壁を設ける「機能分離」を提案(11.24 nikkeibp)
  総務省の「グローバル時代におけるICT政策に関するタスクフォース」は2010年11月22日、2015年までに全国に高速ブロードバン ド回線を整備する「光の道」構想の実現に向けた骨子案をまとめた。

 議論となっているNTT東西のアクセス回線部門の扱い方については、NTT東西の中で人事や会計の壁を設ける「機能分離」をするべきという方針を示し た。ソフトバンクが主張しているNTTのアクセス回線部門(ボトルネック設備保有部門)を別会社とする案は「不確実性が高いのではないか」と記した。

 同骨子案では「光の道」構想の実現に向けて推進するべき政策として、(1)未整備地域のIT環境の整備、(2)NTTの在り方を含めた競争政策、(3) 規制改革によるIT活用推進の3つを掲げている。このうち、最大の懸案事項は(2)のNTTの在り方。現状でNTT東西のFTTH回線シェアは75%以上 と高く、他事業者との公正な競争環境の整備が必要と考えられている。そこでICTタスクフォースは、NTT東西のアクセス回線部門の設備を、他事業者が NTTと同等の条件で利用できるようにするための議論を進めてきた。

 アクセス回線部門は、NTTの基地局からユーザー宅へ回線を敷設する事業を運営し、電柱や管路などの設備を保有している。他事業者がアクセス回線部門の 設備をより柔軟に利用できるようになれば、サービスの高度化や料金の低廉化につながる。

機能分離で人事や会計に壁を設ける
 骨子案では、NTTのアクセス回線部門に対する措置として「資本分離」「構造分離」「機能分離」の3つを示した。資本分離は、アクセス回線部門をNTT グループから別会社化する方法。構造分離はNTT持ち株会社のもとにNTTグループの傘下として別会社化する方法。機能分離は、アクセス回線部門と他部門 との間で人事や会計の区切りを明確化する方法である。

 これらの中で「現時点においては、最も現実的かつ効果的と考えられる」として、「機能分離」がふさわしいとする方針を示した。設備やサービス競争の促 進、国民のアクセス権の保証、NTT株主への影響、実現までの時間などを総合的に判断した結果であるという。

 同日に開催されたICTタスクフォースの議論の場では「機能分離」を妥当とする案について、賛成する構成員からは「2015年までに光の道を整備するに は、構造分離ではとても間に合わない。今確実にできる機能分離で競争施策を進め、状況を見守るべき」との声が出た。資本分離や構造分離で「独占的な事業体 ができて、設備競争の促進が阻害される。機能分離がもっとも現実的かつ効果的」という意見もあった。

 半面、ほか構成員からは「結論が踏み込み過ぎている。資本分離、構造分離、機能分離と3案があるという程度に留めるべき。政治の判断に委ねるのが本来の あるべき姿」と慎重論も寄せられた。

骨子案では“天下国家のためにならない”
 ソフトバンクは、NTTのアクセス回線部門を資本分離した上で、各通信会社が出資して新会社を設立、メタル回線をFTTH回線に置き換える案を出してい た。骨子案では、投資額、維持費、工事力の確保などの諸課題から「不確実性が高いのではないか」と記している。ある構成員からは、「ソフトバンクが試算し た設備投資額の3.1兆円は、別の通信事業者に聞くと2〜2.8倍になるという。数字はなかなか正しく判断できないものの、リスクのあるところにそこまで 国は踏み込めない」と考えを述べた。



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