週間情報通信ニュースインデックスno.780 2010/10/30

1.NECの4〜9月期決算は営業黒字に転換、ITサービス事業は回復に遅れ(10. 29 nikkeibp)
 NECは2010年10月28日、2010年4〜9月期の決算を発表した。売上高は前年同期比11.2%減の1兆4692億円。営業利益は11億円で、 前年同期の377億円の赤字から黒字転換を果たした。前年同期に営業赤字を出したNECエレクトロニクス(現ルネサスエレクトロニクス)が連結対象から外 れた影響である。

 ITサービス事業は、売上高が3710億円(前年同期比1.7%減)、営業利益が35億円(同60億円の悪化)と減収減益だった。遠藤信博社長(写真) は「直近3カ月の売上高は前年並みだが、国内IT投資の回復が期初予想より遅れており、第1四半期の不振を補てんしきれなかった。下期も厳しい状況が続く と思うが、そのなかで改善傾向がみられる金融業や製造業向けを中心に受注拡大を目指す」と話す。

2.大昔のMS Officeでも“クラウド対応”に早変わり、グーグルが最新ツールのデモを披露(10.28 nikkeibp)
 7年以上も昔に発売されたMicrosoft Office 2003のような古いオフィス・ソフトでも、プラグインを追加するだけでネット経由で共同作業が可能なクラウド対応ソフトに変身する−−。グーグルは 2010年10月28日、記者説明会を開催し、最新あるいは今後提供を予定している新技術やサービスなどをデモを交えて紹介した(写真1)。

 会場で披露した技術デモは5つ。(1)同社の無償メールサービス「Gmail」に重要なメールを読み逃さないための自動判別や並び替え機能などを提供す る「優先トレイ」機能、(2)Webサイトへのログイン時に、通常のパスワード入力に加えてiPhoneやAndroid端末などのスマートフォンで生成 した認証コードを入力させることでパスワード認証を強化する「2段階パスワード認証」、(3)Googleドキュメントでリアルタイムでの共同編集を可能 にする「リアルタイムコラボレーション」機能、(4)Microsoft Office製品にクラウド経由での共同作業機能を追加するツール「DocVerse」、(5)マイクに向かって話した内容をクラウド経由で即座に翻訳す る「リアルタイム翻訳」サービス−−である。

3.オンキヨー、iPhone/iPod用のDockを搭載した一体型パソコンを発 表(10.28 nikkeibp)
音楽再生にこだわった「E7 シリーズ」。スライド式のiPhone/iPod用DockにiPhoneを接続する。iPhone 4にも対応している。
[画像のクリックで拡大表示] オンキヨーは2010年10月26日、iPhone/iPod用のDockを搭載したディスプレイ一体型パソコン「E7 シリーズ」3モデルを発表した。オンキヨーのパソコン製品取扱店で販売する。

 E7 シリーズは、「E715A9B」「E715A7B」「E715A7」の3モデルで、本体にスライド式のiPhone/iPod用Dockを搭載している。 パソコン本体の電源がオフのときでも、iPhone/iPodの充電や音楽再生が可能。高級スピーカーのウーファー振動板と同等の、口径円形10cm相当 の振動板面積を持つスピーカーユニットを搭載し、iPhone/iPodに入れた音楽を迫力のあるサウンドで再生できる。また、iTunes 9を付属し、データの同期も簡単だ。そのほか、同社オリジナルの音楽試聴・管理ソフト「PureSpace MUSIC」や、パソコン環境でさまざまなコンテンツを高品位なサウンドで再生できるDTSの「DTS Premium Suite」などを備え、音楽の再生環境にこだわっている。

4.「ビジネスSNSとして使ってほしい」---無償グループウエア「サイボウズ Live」が本格スタート(10.25 nikkeibp)
 サイボウズは2010年10月25日、無償のWebサービス「サイボウズLive」を本格的にスタートした。これまで招待制で提供していたサービスを同 日から自由登録制に切り替え、誰でも使えるようにする。同社の青野慶久代表取締役社長(写真1)は、「サイボウズLiveは、ビジネスのためのSNS (ソーシャル・ネットワーキング・サービス)。実名で、上司や取引先とのコラボレーションに使ってもらいたい」と述べた。

 サイボウズLiveは、カレンダー、タスク管理、ファイル共有といったグループウエア機能をWeb上で無償提供するサービス。情報を共有する「グルー プ」を無制限に作成できるのが特徴だ。2009年11月26日から招待制でスタートした。青野氏によると、これまでに4万1077人が利用し、1万 2191個のグループが作成されたという。「私自身も、ビジネスだけでなく、親類と子供の写真を共有する、マンション管理組合でスケジュールを共有するな ど、プライベートで便利に使っている」(青野氏)。

5.シャープがパソコン事業撤退、今後はGALAPAGOSなど新端末に注力 ハードとコンテンツ配信を融合させた独自製品を目指す(10.25 nikkeibp)
 シャープは2010年10月22日、21日から一部報道されていたパソコン事業の撤退に関する声明を公開した。今後はOSにAndroidを採用した電 子書籍端末「GALAPAGOS」などサービスと一体化した端末の開発に注力する。同社は2009年10月にノートパソコンを投入して以来、パソコンの新 製品を発売していなかった。

 シャープのコメントは以下の通り。「今後は、従来のハードを中心としたパソコン事業から脱却し、ハードとコンテンツ配信を融合させた当社ならではの GALAPAGOS事業を展開していきます」として、事実上でパソコン事業から撤退する意向を示した。GALAPAGOSは9月に発表した電子書籍端末 で、雑誌や新聞などコンテンツの販売事業をシャープが運営する。

 2009年10月発売の液晶パッドに文字を書き込める機能を搭載したノートパソコン「PC-NJ」シリーズが最後の製品となった。既存のパソコンユー ザーに対しては従来通りのサポートを提供する。

 同社では事業体制の刷新を進めており、2010年10月1日付けの組織変更では、パソコンや情報端末を開発していたパーソナルソリューション事業推進本 部と、国内向けの携帯電話を開発していた通信システム事業本部を統合している。




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