週間情報通信ニュースインデックスno.779 2010/10/23

1.Googleの「Street View」、ドイツで24万世帯がオプトアウトを表明(10.22 nikkeibp)
 米Googleは現地時間2010年10月21日、ドイツでまもなく開始する「Street View」サービスについて、24万4237世帯から住宅の鮮明な画像を公開しないよう求められたと発表した。この数は対象地域845万8084世帯の 2.89%に当たるという。今後も住民の要望を受け付け、サービス開始後も迅速に対応するとしている。

 同社はドイツの20都市を対象にしたStreet Viewサービスを年内にも始める予定。サービス開始に先立ち、ドイツのデータ保護当局の指導の下、文書とオンラインツールによるオプトアウトの手段を用 意した。

2.「HTML5はWeb開発者をわくわくさせる」---オープンウェブ・テクノロ ジーの白石代表取締役(10.21 nikkeibp)
 「HTML5は、一度書けば、どのブラウザでも動く理想的なWebを目指している。数年以内に達成されるのでは」---。東京ビッグサイトで開催された ITpro EXPO 2010展示会で、オープンウェブ・テクノロジーの白石俊平代表取締役(写真)が「HTML5で変わるWebの世界」と題して講演を行った。

 白石代表取締役はまず、HTML5とは何かということを説明。HTMLの最新バージョンで、Webページを記述するための言語であり、「本当のところは 単なる仕様書である」(白石氏)。

 HTML5は標準化団体「W3C(World Wide Web Consortium)」によって標準化作業中で、仕様書がバージョンアップされており、2011年5月22日に確定する予定。「今年から来年にかけて HTML5はかなり普及するはずだ」(白石氏)。一般的にHTML5と呼ばれる技術は、狭義のHTML5とJava Script APIを合わせたもの。さらにCSS3やSVG、MathML、WebGLなどといったWeb技術も含めてざっくりとHTML5と呼ぶこともあるという。 「近年、進化の激しいWeb技術の進展やバージョンアップのすべてをHTML5と言っていると思って差し支えない」(白石氏)。

 また、GmailやGoogleマップなど、アプリケーションと言っても差し支えないようなダイナミックなコンテンツがHTMLの上で動くようになって きており、HTML5ではそういったアプリケーションを作るためのプラットフォームを目指している。つまり、今までFlashやMicrosoft Silverlightといったプラグインで実現していた表示を「オープンな標準で実現できるようにしようという動きが進んでいる。これまでHTMLでは できなかったことをAPIを追加してできるようにしていっている」(白石氏)。

 白石氏はHTML5とAPIが実現することの例として、2D&3Dグラフィック、動画・音声の再生・生成、オフライン、オフラインWebアプリケーショ ン、クライアントサイドストレージ、バックグラウンド処理などを挙げた

3.スマートフォン×クラウドが業務を変える---携帯4社のパネル討論(10. 20 nikkeibp)
 スマートフォンとクラウドを掛け合わせることで、企業のモバイル活用は新時代に入る---。2010年10月20日、ITpro EXPO 2010展示会の「ICTパネル討論会」では、携帯電話事業者4社が「モバイルクラウド」をテーマにパネルディスカッションを実施した。

「スマートフォンやタブレット端末、クラウドの登場で、企業でのモバイルの使い方は変わってきているのか」。モデレータの河井編集長はこの質問からパネル 討論会を切り出した。
 ソフトバンクモバイルの白石担当部長は「ソフトバンクの営業スタッフ1万3000人がiPhoneを使っている。当初はメール、スケジュール、連絡先と いった用途だけだったが、その後、勤怠やりん議、営業支援といったアプリケーションも利用できるようにしてきた。iPadも営業スタッフで実験中だ。デー タをクラウドに置き、iPhoneやiPadをシンクライアント端末として利用することでコストを下げつつシステムの活用度を上げられる」と自社を例に挙 げて説明した。

 KDDIの有泉副本部長は「タブレット端末を仮想デスクトップの端末として使いたい、という相談を頂くことが多い」とユーザーの動向を紹介。「仮想デス クトップの利用はスマートフォンでは小さすぎるが、タブレット端末のサイズならばストレスを感じないで利用できる」との見解を示した。加えて、「データを KDDIのクラウドに預けて、管理負荷を下げることも併せて提案したい」とした。

 NTTドコモの中西部長は「情報漏えい対策でノートパソコンを持ち歩きにくくなった企業も多い。スマートフォンやタブレット端末を使って、オフィスのパ ソコンと同様に仕事ができるようにしたいという声は多い」とした。個人情報保護法や不正競争防止法などの時流が、企業のスマートフォンやタブレット端末、 クラウド活用を後押しするという意見だ。

 イー・モバイルの坂田常務は「企業ユーザーからモバイルルーター『Pocket WiFi』の指名買いが増えてきた。今は中小企業の共有スペースで(無線LANアクセスポイントの代わりに)利用するケースが多いが、今後は様々な無線 LAN搭載端末をクラウドに接続したいというニーズも増えていくだろう」と答えた。

4.日本アバイア、Android搭載でIP電話やソーシャルメディアを利用できる オフィス向け電話機を展示(10.19 nikkeibp)
 日本アバイアは、10月18日〜20日に東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO2010」において、Android搭載のテレビ電話システムを展示中である。11.6インチ液晶ディスプレイを備えた電話機「Avaya Desktop Video Device」と、その上のユーザー・インタフェース「Avaya Flare Experience」から構成する。同社のデジタルPBXとともに、システムの一部として販売する。

 この電話機の特徴は、企業ユーザーが日常的に使うコミュニケーション手段を一台に詰め込んでいることである。電話機能(SIPによるIP電話機能)のほ か、HD動画、電子メール、IM(インスタント・メッセージ)、各種ソーシャルメディア(Facebook、Twitterなど)などの機能を統合した。 また連絡帳アプリケーションなども搭載する。スマートフォンのデスクトップ版のような位置づけといえる。WiFiと有線LANの両方を利用でき、さまざま な設置条件に対応できるとしている。VPN(仮想プライベート・ネットワーク)にも対応する。

5.「iPhoneやiPadが優位はこの先2年、3年後にはAndroid端末が 逆転」---NECの松田氏(10.18 nikkeibp)
 2010年10月18日に東京ビッグサイトで開幕した「ITpro EXPO 2010」のオープニング・セッション「テクノロジー・ブレークスルー」に、NEC 第一企業ネットワークソリューション事業部 技術主幹の松田次博氏が登壇。「3つのポイントで考える次世代企業ネットワーク −新型広域イーサ、スマートデバイス(iPad等)の活用−」と題して講演した。

 松田氏は冒頭、企業ネットワークのトレンドとして、(1)LTE(Long Term Evolution)をはじめ、ワイヤレスブロードバンドが一層拡大する、(2)ベストエフォート型の通信サービスが衰退し、保証型のサービスが台頭して くる、(3)スマートデバイスによるによるライフスタイル、ワークスタイルの革命が起こる---の3つを挙げ、これらを順に説明した。

  (3)のスマートデバイスによるによるライフスタイル、ワークスタイルの革命については、「iPhoneやiPadの備える機能のうち、最もインパク トが強かったのは“ビュアー”。その機能を使って、顧客に商品の説明をしたり、見積もりを提案したりする企業が増えている」と解説した。ここで言うスマー トデバイスとは、iPhoneなどのスマートフォンとiPadなどのタブレット端末を総称したものである。

 スマートデバイスとしては、現在、iPhoneやiPadがAndroid端末に比べて優位に立っている。これに関して松田氏は、「それもこの先2年ぐ らいまで。2年後にはAndroid端末が追い付き、3年後には逆転しているはず」と予測した。その理由として松田氏は、iPhoneやiPadと同等の 性能、使い方ができるAndroid端末が増えてきたことや、iPhoneやiPadで人気の高いアプリケーションが、Android端末でも使えるよう になってきていることを挙げた。



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