週間情報通信ニュースインデックスno.777 2010/10/09

1.5000時間の集中でエキスパートになる(10.8 nikkeibp)
人の成長は集中した時間に比例する
 宮田 秀明
 意外に思われるかもしれないが、大学の工学部の夏休みは短い。2日しか夏休みを取れなかった私は特殊かもしれないが、みな忙しい。
 私の研究室に所属する学生は4年生が6人。修士課程の1年生が5人、2年生が8人。それに加えて留学生が2人居る。

 修士課程2年生には夏休みはない。これは昔からのことだ。それくらい集中しないと大学院を卒業できない。少なくとも私の研究室ではそうだ。大学院修士課 程の2年間の過ごし方は人生を左右すると言ってもいいくらいだから、毎年厳しく教育している。だから私も忙しい。

必死の努力がなければ新しい門戸は開かれない
夏休みのない修士2年生8人を平等に指導しているつもりなのだが、彼らの成長のペースには驚くほどの差がある。

 8月終わり、最も成長の遅い2人に聞いてみた。
 「今週、何時間研究した?」
 一人の学生が答えた。
 「今週はがんばって20時間ぐらいです」
 私は聞き返した。
 「1日20時間なら分かるけど、1週間になのかな? 1週間は168時間だよね」
 集中して努力した時間の長さが、人の成長を決め、プロへの到達度を決める。他の要素もあるが、これがいちばんの鉄則だ。人の成長のスピードは集中した時 間に比例する。

 このことを何度も繰り返し学生たちに語っているのだが、なかなか分かってくれない。何かハッピーなことが起こって、新しい世界が開けることを夢見ている ようなところがある。のんきなのである。必死の努力がなければ新しい門戸は開かれないということが、簡単には伝わらない。

私の修士課程のときの研究の仕方も伝えている。この修士課程の2年間の生き方が私の人生の方向を決めた、といっても言いすぎではないからだ。
 自慢話のようで恐縮なのだが、修士課程に入学してから、半年がかりで研究の計画を立て、1年半の間研究を行った。研究を行っているときの1週間はこんな 具合だった。月曜から金曜までは朝9時から夕方5時まで実験を行った。夜は食事と風呂と家庭教師のアルバイトのほかは、実験結果の整理、論文を読むこと、 プログラミング。そして週の後半は論文を書く時間に当てた。毎日夜中の2時までが仕事時間だった。土曜の午後と日曜は平日の夜では間に合わなかった仕事を まとめてこなした。

私が、修士論文の研究のため1年半の間に費やした時間は7000時間ぐらいになるだろう。

 指導教官の指導はほとんど受けなかった。このときの独力で集中した経験は、その後の人生にさまざまな影響を及ぼしている。この7000時間の集中が無 かったら、もっともっと平凡な人生で、社会貢献もあまりできなかっただろうと思う。

 最近のことだが、リチウムイオン電池の開発でほとんど世界の頂点にまで達した私の教え子H君と話していた。彼は言った。
 「5000時間、徹底的に集中して努力したら、その道のエキスパートになれますね。1日15時間なら1年で、1日10時間なら1年半で」

  5000時間の集中を経験したことがない人がイノベーションを語ることはできないだろう。5000時間の集中を経験したことがない人が技術や経営の本 質を語ることはできないだろう。ましてや正しい未来を語ることはできないと思う。

2.ヤフーが新データセンター、年間11カ月の外気空調でPUEは「1.2以下」 (10.8 nikkeibp)
 ヤフーとIDCフロンティアは2010年10月8日、福島県白河市に新しいデータセンター「新白河データセンター(仮称)」を建設すると発表した。特徴 は年間90%以上(約11カ月間)の長期間にわたり、外気を利用した冷却方式(外気空調)を使うことだ。1.2以下のPUE(データセンター全体の消費電 力÷IT機器関連の消費電力)を実現できる設計になっているという。

 竣工は2012年3月末の予定。第一期の工事では600ラック規模のデータセンター1棟を建設する。ヤフーが自社サービスで使うサーバーを運用するほ か、IDCフロンティアのクラウドサービス「NOAH」やコロケーションサービスとしても販売する。今後、最大6棟まで拡張可能な計画とする。

3.日本の携帯電話ユーザーは欧米よりモバイルネット利用が活発(10.8  nikkeibp)
 米comScoreは米国時間2010年10月7日、欧米および日本のモバイル利用状況について調査した結果を発表した。それによると、日本は携帯電話 ユーザーの4人に3人がオンラインコンテンツにアクセスしており、欧米に比べてモバイルネット利用が活発だという。

 6月に日本、米国、欧州における13歳以上の携帯電話ユーザーを対象に調査したところ、日本では75.2%がモバイルブラウジングやアプリケーション使 用、コンテンツのダウンロードを行った。米国でのその割合は43.7%、欧州は38.5%だった。

 メッセージのやりとりでは、欧州ユーザーはテキストメッセージング、日本のユーザーは電子メールを好む傾向にある。6月にテキストメッセージングを使用 した欧州モバイルユーザーは81.7%、米国は66.8%、日本は40.1%だった。一方、電子メールの使用は日本が54.0%、米国が27.9%、欧州 が18.8%だった。

 ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)およびブログへのアクセスは米国が21.3%と最も多かった。日本は17.0%、欧州は14.7%に とどまっている。

 そのほか、写真撮影機能は日本(63.0%)、米国(50.6%)、欧州(56.8%)のいずれでも利用率が高い。テレビ番組やビデオの視聴は、日本が 22.0%で、米国(4.8%)と欧州(5.4%)よりはるかに多かった。

4.ドコモの新Android端末GALAXY Sは2年契約で3万円を切る、GALAXY Tabは4万円超(10.5 nikkeibp)
 NTTドコモと韓国Samsung Electronics(以下Samsung)は2010年10月5日、「ドコモ スマートフォン GALAXY S」と「ドコモ スマートフォン GALAXY Tab」を発表した。ともにAndroid 2.2を搭載する。GALAXY Sは4インチ有機ELディスプレイを搭載するスマートフォン、GALAXY Tabは7インチ液晶ディスプレイと3G(第3世代携帯電話)ネットワーク機能を搭載するタブレット型端末である(関連記事)。2機種とも「ドコモ スマートフォン」中の機種と位置付け、販売する。また10月5日から開催のCEATEC JAPAN 2010で展示する。

 NTTドコモの山田隆持 代表取締役社長は「2010年度でスマートフォンを100万台売る」と宣言している。山田氏は記者会見で100万台の達成に自信を見せた。2010年4月 に発売したソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズのXperiaはすでに50万台近くを販売したという。今回の新機種投入で、「100万台プ ラスアルファを達成したい」と話す。「NTTドコモの携帯電話購入者の中で、10%がスマートフォンを選択しており、この数字は15%まで伸びる」(山田 社長)。

5.NEC、法人向けPCのラインアップを一新 省エネなど拡充(10.5  nikkeibp)
 NECは2010年10月4日、ビジネス向けデスクトップパソコン「Mate」とノートパソコン「VersaPro」のラインアップを一新し、計12タ イプ32モデルの販売を開始した。ユーザーが離席するとディスプレイ表示を自動的にオフするデスクトップ「Mate タイプMG」やセキュリティを強化したモバイルノート「VersaPro UltraLiteタイプVB」などを追加した。

 デスクトップはスリムきょう体の「VersaPro タイプME」「タイプMB」「タイプMA」「タイプML」「タイプMR」と液晶一体型の「タイプMG」の6タイプ。ノートは「Mate タイプVD」「タイプVX」「タイプVA」「タイプVL」「タイプVR」「タイプVB」の6タイプ。各モデルともBTOに対応する。

 Mate タイプMGは、ディスプレイ下部に取り付けた離席センサーで、ユーザーの離席を検知して、ディスプレイを自動オフ。通常の運用よりも電気代を約25%削減 できるという。センサーは、ユーザーごとに異なる姿勢や服装などの変化を把握し、それらに応じた判断ポイントを設定して、高精度にユーザーの不在を識別す る。




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