週間情報通信ニュースインデックスno.770 2010/08/21

1.変化を勝機に! 10年後の自動車産業を考える(8.20 nikkeibp)
 宮田 秀明
 あるマスメディアの方からメールが来た。ドイツの高級自動車メーカーBMWが主催するプレス向けセミナーのパネルディスカッションに出てほしいというの だ。当日まで3週間を切っていたときだったから、よほどの事情があったのだろう。

BMWの環境対応車、Mine-Eに試乗した
 6月のある日、東京ビッグサイトで行われたBMWのプレス向けセミナーのパネリストになった。5人のパネリストは環境省の方、電力会社の方、BMWの マーケティング担当と技術開発担当の方、それに私の5人だった。

 BMWの技術者の方との出会い、開発中のBMWの環境対応車とのめぐり合いは大変有意義だった。
 環境対応車の開発を担当する執行役員のクランツ氏とは、セミナーの前や、電気自動車Mine-Eに試乗するとき、いろいろと議論できた。私も基本は技術 者だからお互いに理解し合えることが多い。

 彼は電池の冷却にこだわっていた。
 「Mine-E は空冷にしているけど、水冷の方がいいかもしれない。なんで日産リーフに冷却システムがないのだろう」。

 電池の専門家ではないけれど、私は答えた。
 「電池にもいろいろありますからね。冷却のやさしいラミネート型電池の方が車に適しているかもしれませんね」。

自動車産業に経営革新を迫る、リチウム電池の技術革新

 世界中の自動車メーカーは技術革新の荒波にもまれている。内燃機関の世界からハイブリッド車、電気自動車の世界へ変わりつつあるのだ。2020年に電気 自動車の生産台数は全自動車の10%、年産600万台というのが想定シナリオのようだが、世の中の動きはもっとダイナミックかもしれない。 

 世界中の自動車メーカーが商品モデルとビジネスモデルの革新を競うことだろう。100年にわたって往復動エンジンを使った自動車産業は産業社会を引っ 張ってきた。しかし、石油を使う往復動エンジンから電気モーターへの変化はあまりにも大きい。

 日本の自動車産業の競争力の中でエンジンの占める割合は大きかった。例えば、53年排ガス規制対応のときのエンジンの技術革新は、自動車産業の競争力の 向上へ大きく貢献した。
 今度はリチウムイオン電池による技術革新が、自動車産業に経営革新を迫る時代になってきている。
 
Mini-Eを作ったBMWに、将来の自動車メーカー像を見る

 BMWやメルセデスのような高級車メーカーの未来はどうなっているのだろう。
 この日、BMWの方と話したり、Mini-Eに試乗した私の結論は、電気自動車の時代になっても自動車メーカーは発展し続けるだろうということだ。その 理由を一言で言えば、電気自動車の方がガソリン車よりもっと車らしくなる可能性が高いからだ。

 試乗車は、Miniの後席をつぶして、そこに32kwhのサムスン製の電池を積んでいる。それゆえ車重は1470kgに増加している。しかし、サスペン ションやトラクション制御をこの重さに合せて改良していたので、Miniの軽快さは失なわれていなかった。いちばん印象的だったのは、電気モーター駆動特 有の鋭い加速とアクセルを離したときの強力な回生制動である。ブレーキを踏まなくても停止してしまうほどだ。最大-0.3Gの加速度で減速する。もちろん このときブレーキランプが点灯する。Mini-Eは、楽しくドライブできる電気自動車の好例と言えるだろう。


 10年後の自動車はどのようになっているのだろうか。けっこう今より楽しい自動車社会になっているのではないだろうか。環境問題を解決すると同時に、便 利かつ楽しい自動車社会がつくられていることを期待する。

 環境問題の解決へと続く道は、新しい産業振興の道と平行して拓かれていくのが理想だろう。自動車会社もたくましく、変化を勝機にしてほしい。

2.NEC、PCサポートサービスを携帯やスマートフォン対応に パソコンが使えない状況でもトラブル解決方法を確認できる(8.19 nikkeibp)
 NECとNECパーソナルプロダクツは2010年8月19日、ユーザー向けPCサポートサービス「121コンタクトセンター」に、トラブル解決方法の操 作手順を携帯電話やスマートフォンの画面で確認できるサービスを追加した。起動不能などパソコンが使用できない状況でのサポートを強化する。

 パソコン故障診断サービス「自動音声診断」と連携。従来の音声による説明に加えて、操作手順を記載したWebページにアクセスできるURLをショート メッセージサービス(SMS)で送信する。ユーザーはWebページを見ながら、解決方法を確認してトラブルへの対応ができる。

 トラブル解決ページは、縦スクロールを採用した見やすく操作しやすいレイアウト。データ容量も調整し、携帯電話やスマートフォンの画面特性に最適化し た。自動音声診断にかけてきた電話番号にSMSを送信するため、メールアドレスの登録などは不要。

3.コクヨがiPad1500台を導入へ、シンクライアント端末としても利用(8. 17 nikkeibp)
 
 コクヨは2010年8月17日、米アップルのiPadを2011年末までに1500台導入すると発表した。導入にかかわる費 用は非公表。

 同社が導入を決めた理由は、動画などを生かした訴求力のあるプレゼンテーションが見込めることや、iPadをシンクライアント端末にすることで営業社員 のこれまでのパソコンを無くせることなど。経営会議をはじめ、主要な会議のペーパーレス化も狙っているという。

 今年中に、経営層や営業部門、プロモーション部門などに約150台をテスト導入する。これら試行部門での効果検証を経て、来年に残りの台数を導入する予 定。

4.ビューンがiPhone/iPod touch向けサービスを正式再開、無線LAN回線限定(8.16 nikkeibp)
 ソフトバンクグループの「ビューン」は2010年8月16日、同社が提供するコンテンツ配信サービス「ビューン」のiPhone/iPod touch向けサービスを、8月17日の午前0時に正式再開すると発表した。無線LAN回線経由の利用に限ってサービスを再開する。サービスの正式再開に 伴い、8月17日の午前0時以降にビューンを利用した日に30日間の無料期間が始まり、無料期間終了後に課金を開始する。iPhone/iPod touch向けのサービスは、2010年7月30日に無線LAN回線経由のプレ配信を開始していた。

 「ビューン」は、週刊誌から新聞、旅行ガイド、ファッション誌などの新聞や雑誌などを定額料金で利用できるコンテンツ配信サービスで、2010年6月に iPadとiPhone/iPod touch向けのサービスを開始した。しかしサービス開始直後に利用者のアクセスが集中し、サービスを利用しづらい状況になったことから一時提供を中止し ていた。7月6日には、無線LAN回線経由の利用に限ったiPad向けのサービスを正式に再開している。

5.富士フイルム、ドキュメント画像変換技術のAPIをトライアル公開(8.17  nikkeibp)
 富士フイルムは2010年8月16日、文書ファイルをモバイル端末向けの画像ファイルに変換するドキュメント画像変換技術「GT-Document」の APIを開発者向けに公開した。今年12月に開始予定の商用サービスに先立ち、期間限定で無償提供する。

 「GT-Document」は、Microsoft Officeなどの文書ファイルをサーバー上でJPEG画像に変換し、各種のモバイル端末の画面に表示できるように圧縮・配信する技術。出先から携帯電話 で社内ネットワーク環境に接続して、電子メールの添付ファイルを閲覧できる同社の企業向けメールアクセスサービス「Keitai Remoteメールアクセス」に利用している。

 商用サービスは、携帯電話やスマートフォン、タブレット端末、ノートパソコンなどのモバイル端末向けのドキュメントビューワーを開発できるAPIをクラ ウド型で提供するもの。これに先だって、現行バージョンのAPIを試してもらう機会を設けるためにトライアルで公開する。

 各種のモバイル端末に最適なビューワーを容易に開発できるという。独自の画像処理技術で、文字や図面など線画データのにじみ・かすれが少なく、高品質な 画面表示ができるのが特徴。Webサイトから利用登録することで、期間中は無償利用できる。

 変換できる文書ファイル形式は、Microsoft Office(Word、Excel、PowerPoint)、PDF、富士ゼロックスDocuworks、JPEG、PNG、GIF。今後、CADデー タなどにも対応する予定。商用サービスの料金などは未定。



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