週間情報通信ニュースインデックスno.768 2010/07/31

1.英語公用語化は、日本人をさらに薄める?(7.30  nikkeibp)
 ユニクロが社内公用語を英語にすると発表。楽天も続き、この流れが加速しそうです。ブログやTwitterをはじめ、いろんな場所でこの議論が白熱。賛 否入り交じっての論争が続いています。 私がこのニュースを聞いて思ったことは、何でこんなことをマスコミが一斉に取り上げるの?という疑問でした。今 更、英語をビジネスで使うことがどうして珍しいのか。ユニクロはすでに海外進出を果たしているし、当然、使っているに決まっている。それなのにニュースに したのは、ユニクロが典型的な日本企業だから? 不況時代に元気な企業だから? それとも、グローバル化の終焉(しゅうえん)期にあえて英語を公用語にし たことへのやゆでしょうか。

 これには日本人の持つ、英語&グローバル・コンプレックスの背景があるかもしれません。何しろ、アジア圏での英語力はほぼ最下位。昨秋の米ハーバード大 学入学者を見てみると、中国人約300人、韓国人約200人に対して、日本人はたった1人。海外への興味が薄れたのか、面倒なことへの挑戦心がなくなった のか、意欲の減退が顕著です。とはいえ、ユニクロや楽天は国内でのビジネスだけでは立ち行かなくなってきたので、グローバル展開を明確にしたと言うことな のでしょう。

 私は外資系が超珍しかった70年代に、外資系企業で働き始めましたから、「英語」を仕事に使うことの意味はよく分かっています。その後、外資系も増えま したから、公用語にまでなっていなくても社内やクライアントに対して英語を使うのは、それほど特別なことではないという印象しかありません。社内の外国人 相手なら当然英語だし、クライアントも同様。会議、企画書、レポートなども英語のことが多く、相手に合わせて英語を使うという意味では、当たり前のことで す。それをあえて、公用語と宣言すると言うことは、英語が苦手な社員が多いという裏返しでしょう。マスコミを使ってプレッシャーをかけたのかな、と勘ぐり たくなってしまいます。

 しかし、このことが大きな波紋を呼んだのは事実。そのいくつかを挙げてみると、「英語ができるだけで、ほかの能力が勝っている社員より出世するのはどう か?」「外国人の採用が増え、日本人の雇用が減る?」「第2外国語では、深い思考ができない!」「多様性という本来のグローバリズムを見失う!」「日本の 文化や価値が失われる!」などです。

 私もこういった意見には同意します。でもそれ以上に思うのは、英語ができるから仕事ができる、とは限らないということ。外資系企業では、当然、帰国子女 が多いのですが、その人たちが必ずしも優秀とは言えないという事実です。英語は流ちょうなのに、外国人上司からあまり尊重されない。チャットは得意だけれ ど、マーケットのことがよくわからない。ぶれない信念が感じられない。といった人たちが結構いたのです。

 もちろん、素晴らしい人物もいました。でも、そういう人に限って、英語ができるというより、物事をいろんな視点から判断できる懐の深さがありましたね。 ですから、外国人に合わせるというより、外国人の方がその人の意見に一目置く感じで、カッコ良かったのを覚えています。

 英語でのコミュニケーションは、英語が問題ではありませんでした。英語を使う欧米人のアティテュードが問題だったのです。態度と訳してもいいでしょう が、価値観や文化の上に立ったスタンスと考えた方が分かりやすいかもしれません。

 ですから、注意して見ていると、同じような英語の単語やフレーズを連発するのです。そのいくつかを知っただけで、それからの外国人とのコミュニケーショ ンは信じられないほどスムーズになりました。もちろん、いい仕事が回ってくるようになり、外国人から分からないことがあると質問されるようになったので す。まさに大転換。青森出身のローカル人が、いきなりグローバル人に変身してしまいました。当の本人が、一番驚きましたが。もちろん、英語もせっせと勉強 しましたよ。

 そのいくつかをご紹介しましょう。

1.Open(文字通り、透明性を重視する文化。社長と平社員でも話せるという考え方)

2.Simple(マーケティングをやっている方はご存じの通り。優先順位を付けて、1つずつ解決する文化)

3.Good job(とにかく褒める文化。認められれば能力が引き出せると信じている)

4.Innovative(クリエーティブを最優先させる文化。人と違うことを考えることが彼らの価値観)

5.Goal(やる前に目指すものを決める文化。行き先が決まれば、戦術は付いてくると考える)

6.Happy(いつも明るく前向きでいれば、物事はうまくいくという文化)

7.Refresh(休むことは仕事をすることと同じくらい大事という文化)

8.Confident(誰に対しても堂々としている文化。自信がありそうで相手から信頼を得やすい態度)

2. Amazon、手のひらサイズの「Kindle」を発売、無線LANにも対応(7. 30 nikkeibp)
 米Amazon.comは米国時間2010年7月28日、6インチディスプレイを備えた電子書籍リーダー端末「Kindle」の新モデルを発表した。第 3世代(3G)回線のほか、新たに無線LAN(Wi-Fi)にも対応したモデルと、無線LANのみに対応した廉価版モデルの二つを用意した。同日より予約 注文を受け付けており、8月27日から世界170の国、地域に向けて出荷を開始する。価格は従来と同じ189ドル。廉価版モデルは139ドル。

 きょう体のサイズを従来よりも21%小さくし、重さを15%軽量化した。電子ペーパーディスプレイのコントラストを改善しており、明るい陽差しの中でも 見やすいという。バッテリー駆動時間は1回のフル充電で最大1カ月。データ保存容量は2倍に増やし、約3500冊の電子書籍を保存できる。また、ページ切 り替えの速度を20%高めるなどユーザーインタフェースも改良した。

3.NTTドコモ携帯を無線LAN経由でIP電話に、地域WiMAXへの展開も計画 (7.28 nikkeibp)
 ケーブルテレビ事業者であるハートネットワーク(本社:愛媛県新居浜市)は2010年7月28日、NTTドコモの携帯電話機を050IP電話端末として 利用するサービス「ハートフォンモバイル」を2010年10月から開始すると発表した。IP電話端末として使うことで、ハートネットワークや提携先のIP 電話とは通話無料、一般加入電話には通常料金よりも格安で通話できるとしている。2010年10月からの商用サービスに先立ち、モニターを募集して8月1 日〜9月30日まで実証実験を行う。

 携帯電話機をIP端末として使うには、屋内と屋外の二つの方法がある。屋内ではハートネットワークのケーブルテレビインターネット用のモデムに専用の無 線LANルーターを接続する。無線LANルーターと携帯電話機は無線LANで通信することで、通話を実現している。携帯電話機は無線LANおよびVoIP 機能が付いていることが必須で、専用アプリケーションは不要である(現在はN906iL/N-06A/N-02Bが対象機種)。

 屋外では、ハートネットワークが提供する無線LANスポットでの利用を想定している。また同社は今後、地域WiMAXの電波を無線LANの電波に変換す るモバイルルーターを提供する予定で、これを使えば無線LANスポットがない場所でも携帯電話機をIP電話として利用できる。

4.ITホールディングスが電話連携のSaaSサービス「クラウドテレフォニー」推 進、第1弾は着信管理(7.26 nikkeibp)
 ITホールディングスは2010年7月26日、電話の機能をWebサービスに組み込むSaaSサービス「クラウドテレフォニー」を発表した。電話番号の 発行や電話の転送、着信管理といった機能を持つプラットフォームを、Web APIの提供を前提に整備。同年8月2日に、グループ企業のTISとインテックが提供を始める着信管理サービス「Callノート」を皮切りに、電話と Webサービスの連携が容易なサービス基盤として機能を拡充していく。

 クラウドテレフォニーの第1弾となるCallノートは、電話の着信を管理するSaaSサービス。Callノートで発行した電話番号への着信を、利用企業 が持つ既存の受付電話番号やコールセンターに転送することで、着信履歴の取得やシステム連携などのCTI(Computer Telephony Integration)を実現する。例えば広告代理店が問い合わせ電話番号を掲載メディアごとに使い分けることで、Callノートの着信履歴を基にした 広告の効果測定が可能になる。既にリクルートが運営する飲食店情報サイト「ホットペッパー FooMoo」での採用実績があるという。

 主な機能として、050番号の即時取得と転送先番号の設定、電話番号ごとに任意の音声メッセージを転送先で再生する機能や、着信履歴の参照およびCSV 形式でのエクスポート機能などを提供。いずれもWebサービスとの連携が可能なAPIを用意する。

5.日本アバイア、有線/無線LANを統合管理するイーサネットスイッチを発売 (7.30 nikkeibp)
 日本アバイアは2010年7月30日、イーサネットスイッチの新製品「Avaya Ethernet Routing Switch 8800(ERS 8800)」シリーズ(写真1)を発表、出荷開始した。有線LAN/無線LANを統合管理できるのが特徴だ。

 ERS 8800は、米Avayaが2009年に買収したカナダNortelのレイヤー2/3スイッチ「Passport 8600(現製品名はERS 8600)」の後継機種にあたる。旧機種と比較してメモリー容量が50%以上増加し、約33%省電力化した。クラスタ構成で最大200ポートの100ギガ ビットイーサネット(GbE)をサポートする。



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