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2010/07/03

1.モノの百貨店からココロの百貨店へ、日本再生のモデルに?(7.3  nikkeibp)
 関橋 英作
 百貨店の衰退が止まりません。数年前から閉店、統合を繰り返していますが、依然、出口が見つかる気配も見えない。それどころか、不要論までリアリティを 持ってきている状況です。まさに、瀬戸際。

 百貨店は、日本の復興、高度成長のシンボルでした。戦前は高級品を並べ、主に富裕層を上得意にしていた百貨店も、戦後は町のランドマークとして一般大衆 を呼び集めるように。今40歳以上の方なら、小さいころはデパートに連れて行ってもらうのが大好きだったはずです。お子様ランチに、屋上の乗り物。親たち も、デパートでは何だか財布のひもが緩くなっているような気がしませんでしたか。

 「デパート」という響きは、今の「ディズニーランド」のようなワクワク感があったのです。中央、地方を問わず、どんな町に行っても、目抜き通りはデパー トを中心に人の流れをつくっていました。つまり、百貨店は日本の復興、高度成長、そして消費のシンボル的存在だったのです。それが、日本の凋落(ちょうら く)と歩調を合わせるように痛々しいほどの低迷。合併を進め、様々な取り組みを行っても、一向に下落傾向には歯止めがかかりません。

 有識者たちも、いろんな解決策を提案しています。百貨店を「十貨店」にしてはどうだ?地域の特色を生かした百貨店にするべきだ!お年寄りにフォーカスし た百貨店にしてみては?などなど。どれもいいとは思いますが、解決!と言えるまでのアイデアではないでしょう。

 では、改めて百貨店の問題を挙げてみます。
*百貨店の数が多すぎる。(東京・新宿には、伊勢丹、三越、高島屋、小田急、京王。ルミネや丸井なども入れると、どう見ても多過ぎます)
*衣料品(ファッション)に特化しすぎる。
*高級ブランド品が多い。
*高級イメージが強い。
*デパ地下だけが混んでいる。
*催事頼み。
*店員が取っつきにくいイメージがある。
*休むところが少ない。(椅子やソファが少なく、お年寄りにはつらい)
*百貨店と言っている割に、衣料品以外は品数が少ない。
*喫茶室が少ないので、いつも混んでいる。

 挙げてみるとたくさんの問題点があります。これでは、生き残りは相当に難しいでしょう。当然、各百貨店も知恵を絞って集客を考えていますが、依然とし て、催事頼み。地域活性化といえば、全国各地の物産展や職人展。デパ地下では、インターネットの隆盛にあやかろうと楽天市場限定商品のリアル売り。そのと きは人が集まるでしょうが、果たしてその百貨店ブランドと結びついているかは疑問です。

 先ごろ、伊勢丹で開催した「チアアップ!ニッポンの“食”展」。野次馬根性でのぞいてきました。そのうたい文句はこうでした。“もっと日本を元気にしよ うと、食材を育てているひと、料理を作っているひと、食べたいと思うひとが集まり盛り上がる祭典”。ま、これに引かれて行ったわけです。

 会場はいわゆる催事場スタイル。代わり映えしません。それでも、青森、山形、佐渡、島根などから生産者やレストランからのブースができていて、品物は物 産展より個性のあるモノが並んでいました。   もともとのアイデアが実現されておらず、一方でタイトルが社会的なだけに、人出は想像ほどではなかったのです。

 気が付いていないのかもしれませんが、ここに大きなヒントが隠されています。それは、「モノの百貨から、コトの百貨へ、そしてココロの百貨へ」という流 れです。百貨店は品ぞろえだけではなくサービスが売り物。モノを売るサービスはもちろんのこと、コトを見せるサービス、そしてココロがつながるサービスが 一番求められる時代になってきたのです。

 大手百貨店ではありませんが、東京都大田区にこれを実現している百貨店がありました。ダイシン百貨店。売り上げは約80億円と小規模ですが、5期連続し て約2億円以上の利益を出し大健闘。6階建てで衣料品から生鮮食品、家電、仏壇まで、約18万もの品ぞろえ。ただ、デパートとスーパーの中間のような百貨 店で、それほど珍しくもありません。

 また、社長のビジョンは「500メートル圏内100%シェアを目指す」。地域密着型なのでお客さんが欲しいと言えば何でもそろえる。70歳以上や妊婦さ ん、身体の不自由な方には宅配サービス。ペットボトル1本でも配達するし、梱包まで解いてくれる徹底ぶり。しかし、ここまでなら家電店やスーパーなどでも やっているところはあります。

 ダイシン百貨店がすごいのは、ここを地域の人たちのコミュニケーションの場にしていること。6階のファミリーレストランは地域の人の交流の場所になって いるのです。知らない同士が仲良しになったり、時間を気にせず楽しく過ごしたりできる。毎日のように来ている人は、“家の次に気楽なところ”とまで言っ て、お気に入りになっていました。

 極め付きは、6階催事場で開催されるダンスパーティ。年配の方が楽しそうに踊っている姿は、とてもデパートとは思えません。当然、おしゃれをするために ダイシンで買い物をするわけです。

 一日中居ても楽しいところ。ダイシン百貨店は、消費をするところから、生きていることを楽しむ場所へと、デパートの価値を変化させたのです。

 百貨店には、小さな専門店にはない広いスペースと多くのスタッフがいます。それが、「 消費というストレス」を与えるのではなく、「コミュニケーション という実感」を与えるとしたらどうでしょう。もちろん、大手百貨店と中小百貨店ではビジネスモデルが違います。しかし、そこへ足を踏み入れる消費者にそれ ほど違いはありません。とすれば、百貨店はモノを売る場所から、ココロを売る場所へ変身してもいいのではないでしょうか。そしてそのためのツールこそ、コ ミュニケーション。

 これは百貨店だけではなく、大手企業、そして日本の抱える大きな問題です。それを証明するために、百貨店から変わってはどうでしょう。コミュニケーショ ンを集めた百貨店。何だか人が喜んで集まりそうですが。

2.KDDI、ソニーら4社が電子書籍配信の事業企画会社を設立(7.1  nikkeibp)
 ソニー、凸版印刷、KDDI、朝日新聞社の4社は2010年7月1日、電子書籍配信事業に関する事業企画会社である「電子書籍配信事業準 備」を設立したと発表した。電子書籍配信事業準備は、電子書籍配信プラットフォーム事業のあり方を検討する企画会社である。2010年10月をめどに、書 籍/コミック/雑誌/新聞などを対象としたデジタルコンテンツの共通配信プラットフォームを構築/運営する事業会社へ移行し、年内の配信サービス開始を予 定している。

 資本金および資本準備金はそれぞれ1500万円で、合計3000万円。4社がそれぞれ25%を出資する。電子書籍配信事業準備には社長職を置かず、代表 取締役に今野敏博氏と永吉久人氏が、取締役に雨宮俊武氏と林智彦氏が就任する。

3.スマートフォンのネット利用は「iPhone」が首位、AdMobの調査(7. 1 nikkeibp)
 米Google傘下の米AdMobは現地時間2010年6月30日、世界のモバイルインターネット利用に関する調査結果を発表した。同社 のモバイル向け広告ネットワークのトラフィックを分析したところ、2010年5月はスマートフォンがモバイルトラフィック全体の46%を占めた。2008 年5月の調査では22%だった。

 スマートフォンのトラフィックのみを見た場合、デバイス首位は米Appleの「iPhone」(39.9%)で、競合デバイスを大きく引き離した。2位 は米Motorolaの「Droid」(6.8%)、3位は台湾HTCの「Magic」(2.9%)だった。

 OS別に見ると、Appleの「iOS」が40%で最も多く、次いでGoogleの「Android」(26%)、フィンランドNokiaの 「Symbian OS」(24%)が続く。

 iOSとAndroidは、モバイル市場における販売台数シェアと比較して、インターネット利用がはるかに高い。米Gartnerが調査した2010年 第1四半期におけるiOSとAndroidの販売台数シェアは、それぞれ15%と10%だった。

 世界のAndroidユーザーの66%は米国に集中している。次いで中国が11%、英国は4%、フランスと日本、ドイツはそれぞれ2%である。
 Appleが最近発売した「iPad」のユーザーは、米国が58%と最も多かった。日本は5%、英国と中国はそれぞれ4%だった。

4.Cisco、Androidタブレット「Cisco Cius」を発表(6.30 nikkeibp)
 米Cisco Systemsは米国時間2010年6月29日、企業向け通信およびコミュニケーション用タブレット型デバイス「Cisco Cius」を発表した。米Googleのモバイルプラットフォーム「Android」を採用する。

 7インチのSVGAディスプレイを搭載し、重量は520g。テレビ会議機能をサポートし、高品位(HD)動画ストリーミングに対応する。複数参加者のテ レビ会議、電子メールやメッセージ送受信、Webブラウジングなどに利用できる。ローカルあるいはクラウドコンピューティング環境に保存したコンテンツの 作成/編集/共有も可能(写真1、2、3)。

 720p HDカメラを前面に備え、HD動画の撮影が可能。背面には500万画素のカメラを搭載し、VGA品質の動画や静止画を撮影できる。IEEE 802.11 a/b/g/n無線LAN規格と、第3世代(3G)通信をサポートし、第4世代(4G)通信にも対応する予定。BluetoothやMicro-USB ポートも装備する。

 Cisco Ciusは、「Cisco Quad」「Cisco WebEx Connect」「Cisco WebEx Meeting Center」「Cisco TelePresence」「Cisco Unified Communications Manager」といった同社の各種コラボレーションアプリケーションやコミュニケーションシステムと組み合わせた利用が可能。顧客向けトライアル提供を 2010年第3四半期に開始し、2011年第1四半期には一般向けにリリースする予定。テレビ会議用スピーカーフォンなどが付属したドッキングステーショ ンもオプションで用意する

5.「iPhone 4」発売後3日間で170万台を突破、歴代モデルの記録塗り替える(6.29 nikkeibp)
 米Appleは2010年6月28日、iPhoneの新モデル「iPhone 4」の販売台数が発売後3日間で170万台を超えたと発表した。2008年に発売した2世代目モデル「3G」、2009年に発売した3世代目モデル 「3GS」の同じ期間の販売台数、100万台を大きく上回った。

 AppleのSteve Jobs最高経営責任者(CEO)は「Appleの歴史で最も成功した新製品の発売だ」とコメントしたうえで、iPhone 4の生産が間に合わず、供給不足となっていることを改めて謝罪した。

 Appleが米国や日本を含む世界5カ国でiPhone 4の販売を開始したのは6月24日。米メディア(internet.com)によると、米国の投資銀行OppenheimerアナリストのYair Reiner氏は25日に集計を行い、事前予約分を含めAppleが同日までに約150万台を販売したと予測していた。



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