週間情報通信ニュースインデックスno.
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2010/06/26

1.時間進行の経営ダイナミクス「数値経営力学」で優れた経営を行う(6. 25 nikkeibp)
宮田 秀明
 ビジネスはダイナミックだ。つまり時間とともに大きく変化する。だから、経営の品質を高めるためには、ビジネスのダイナミズムを理解したり、予測した り、制御することが大切になる。
 私の提唱する新しい理系の経営管理手法を「数値経営力学」(Numerical または Computational Business Dynamics)と呼ぶのは、経営は方程式や類型パターンで示されているのではなく、すべては数値データとして得られていて、そのダイナミックな変化を 見えるようにして理解したり、将来の変化を予測したり、変化に正しい対応をする方法を示したりすることが中心的になるからだ。

  販売や需要の時間変化は様々である。電気なら季節変動と週次変動と昼夜変動が主なものである。昼夜変動を除けば、この変動はオフィス用品を扱う通販の 売上げの変動と似ている。両方共に日常の必需品だからだ。 アパレル商品になると商品による差が大きくなる。ある季節にだけ売れる季節商品が中心だが、年 間を通じて売れる商品もあるし、極めて限られた短い時間にしか売れないものもある。こんな色々な変化に対応した経営が求められる。

  書籍の場合は生産リードタイムが2週間くらいで大変短いのだが、販売期間も短くて、生産と販売がバラバラになって、結局40%の本が廃棄されている。 文庫本やコミックなら販売日が販売のピークの日で、2日目以降急速に販売が減っていき、4週目にはほとんどすべてが終わっているといった商品も少なくな い。

  ごく一般に行われる「見える化」は時系列変化である。月次で行って、前年同月比を見るようなのが一般的かもしれない。生活必需品のケースなら、これだ けでも結構経営に役に立つこともあるのだが、多くの商品では時系列図を見ても全体像が分からないことが多い。大きく変動しているのは分かるし、その変動を 与えた原因が分かることも多い。しかし、変動していることが分かるだけで、生産や店舗展示(陳列)などにどう反映すればいいかという答えに結びつけるのが 難しい。

 時系列図の次に作るべきは累積図である。生産と販売の累積を横軸を時間にした図に描いていくと、イベントによる変動などが緩和されて、生産と販売の関係 がうまく行っているかとか、機会損失や将来の廃棄の可能性はどうかといったことが見えてくる。

 4年前に書籍の販売予測法を思いついたのも、何百もの文庫本の1年間の販売累積図を重ねて書いたことがキッカケを作ってくれた。
 書籍ビジネスを改革するための新しいビジネスモデル作りにかかわって6年が経過し、書店実験も出版社実験も終了して、ようやく実装への動きが出てきた が、この書籍ビジネスの改革プロジェクトでも、販売・流通・生産(出版印刷)を同じ時間軸上で管理する考えが中心になっている。

 流通している商品数が約80万、毎年7万の新商品が発売され、多くは嗜好品なので販売の変化は千差万別なのが、書籍ビジネスである。最も複雑で非線形な ビジネスと言ってもいい。こんな難しいビジネスにでも「数値経営力学」が役に立ちそうだから、恐らくほとんどのビジネスに応用可能だろう。

 「数値」とは、数字データのグループでビジネスを表現することを意味している。数値と数値の関係でビジネスの流れ、つまりダイナミズムを表現し、正しい 答え、例えば、発売後2週間の時点の増産必要数を示したりすることができるようにするのだ。

2.Androidアプリが見せた「生活を変える技術」の可能性---A3 2010 Spring 表彰式(6.25 nikkeibp)
 Androidアプリケーションのコンテスト「Android Application Award(A3) 2010 Spring」の表彰式が、2010年6月24日、都内で開催された。約340件の応募の中から17作品(最終ノミネート作品一覧)が最終選考に残り、8 作品が大賞、優秀賞などを受賞した。

 グローバル賞に「PICT RHYTHM」、“クリエイターの楽しさ”を提供

 審査員のソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ 営業本部 マーケティング部 統括部長 小林弘明氏と共に選考を担当したソニー・エリクソンのAbbas Sumar氏は「直感的かつ独創的な、音楽と映像の仕組みを提供し、我々自身が制作者になったかのような楽しみを提供してくれる。(今回のアワードのター ゲット機である)Xperiaの大画面と高速CPUを生かしており、よく設計されたUI(ユーザー・インタフェース)を備えている」と「PICT RHYTHM」を評した。  Sumar氏は「イノベーションはソニー・エリクソンのような大企業だけでなく、小企業や個人からも生まれてきている」と述べ、開発者の一層の広がりへ の期待を表明した。


学生賞に「通話履歴カレンダー」、カレンダー画面で履歴を一覧

 Android上に記録された通話履歴がスマートフォンのカレンダー上に表示する。いつ通話したのかを、カレンダー上で一目で見ることができる。「通話 履歴カレンダー」をインストールする以前の履歴も表示される。

 
ルック&フィール賞は「つぶやき文庫」、Twitter小説を視覚化

 ルック&フィール賞は、高橋憲一氏が開発した「つぶやき文庫」が受賞した。Twitter上で書かれた短編小説(#twnovel)を、画像と、動きの ある映像効果と共にスマートフォンの画面で読めるようにするアプリだ。画像はインターネットから自動的に取得する。文字は花が散るように消え、次のページ に進む。

技術賞は「PhotoSpeak」、クラウド連携など技術力を評価

技術賞を受賞したのは、モーションポートレートの「PhotoSpeak」である。自分で撮影した顔写真など好きな顔に、自分で話した言葉など好きなセリ フをしゃべらせることができる。画像処理はサーバー側で実施し、スマートフォン上の表示部分と連携する仕組みである。


 はてなが開発した「はてなモノリス」は、書籍や各種商品のバーコードをスマートフォンで読み取り、コメントとともに投稿、共有することで、自分の買い 物、持ち物など「モノ」に関する情報を共有できるサービスである。「日々の行動を記録するライフログの一種であり、生活を変えるようなアプリケーションの 例」と、審査員を務めたITジャーナリスト 林信行氏は評価する。

大賞「tWakeUpCallMaker」、Android上でアプリ生成の枠組みを評価


 「目覚まし時計アプリ」を作ってメールで知り合いに配布できるアプリだ。単純に見えるが、その背後には「Androidアプリケーションにより Androidアプリケーションを生成する」枠組みがある。「見かけは簡単な目覚まし時計アプリだが、(Androidスマートフォンの上で)アプリを 作って他の人にメールで送ることができる。これはiPhoneにはできない。この仕掛け自体が評価対象となった」(審査員長を務めた日本Androidの 会 会長の丸山不二夫氏)。またデザインが親しみやすいことも評価された。

3.欧州のiPhoneユーザー数は1000万人、Androidは25倍増え 180万に(6.24 nikkeibp)
 米comScoreが英国時間2010年6月23日、英国・フランス・ドイツ・スペイン・イタリアにおけるスマートフォンの市場調査結果を発表した。同 調査によれば、2010年2〜4月期に欧州5カ国における米Appleの「iPhone」のユーザー数は1000万人となり、前年同期から2.6倍に増え た。一方「Android」搭載端末のユーザー数は180万人ながら、前年同期から25倍に増えている。

 2010年2〜4月期の欧州スマートフォン市場の規模は、前年同期に比べ38%拡大した。Nokia端末が依然市場を席巻しているが、Appleや米 Google、カナダRIM (Research In Motion)など北米ベンダーのOSを搭載する端末の成長が著しい。

 「Symbian」を採用するフィンランドNokiaの端末は、前年同期比18%増の3300万人。米Microsoftの「Windows Mobile」端末は同8%増の727万人、RIMの「BlackBerry」端末は同87%増の459万人だった。

 iPhoneの歴代3モデル(初代/3G/3GS)の欧州携帯電話市場全体におけるシェアは4%。しかしiPhoneは欧州のモバイルメディア利用の 12%を占めている。iPhoneのユーザーは、メディアの消費に最も積極的で、94%がWebを閲覧したりアプリケーションを利用したりしている。 comScoreは、「iPhoneは、ユーザーの行動を根本的に変えると同時に、他の端末メーカーやOSベンダーに技術革新や競争を促している」と分析 している。

 Android端末の欧州のスマートフォン市場におけるシェアは3%。メディア消費もiPhoneユーザーに迫る勢いである。89%がWebやアプリ ケーションを利用している。comScoreは「Androidも注目できるOSだ」と指摘する。

4.IEEE、100GbE/40GbE仕様「IEEE802.3ba」を承認 (6.22 nikkeibp)
 米国電気電子学会(IEEE)は米国時間2010年6月21日、データ通信速度100Gbpsおよび40Gbpsの新たなEthernet仕様 「IEEE802.3ba」を6月17日に承認したと発表した。

 仕様書の販売は、CD-ROM版を6月22日、PDF版を6月29日に始める。無償ダウンロード提供は6カ月後に開始する予定。

 IEEE802.3baは従来のEthernet仕様をベースに、大容量通信が必要な各種インターネットサービスの要求に応えるため 100Gbps/40Gbpsへ高速化した。国際電気通信連合の電子通信標準化部門(ITU-T)とも協力して仕様を策定したため、光ネットワーク技術 「ITU-T G.709」との連携も可能。

5.グーグル、コマンドラインからサービスを利用できる「GoogleCL」をリ リース(6.21 nikkeibp)
 
Googleは米国時間6月18日、コマンドラインに愛着を持つ人々がテキストベースのインターフェースで同社の一部サービスを利用でき るツールをリリースした。

 「GoogleCL」というこのツールは、「YouTube」「Blogger」「Picasa」といったコンテンツサイトや、「Google Docs」「Google Calendar」「Google Contacts」といった「Google Apps」ツールの操作コマンドを提供する。

 サンプルスクリプトにある通り、フォトアルバムの作成やテキストエディタでの文書の変更、特定の語句を含むブログ投稿すべての削除、動画リストの作成、 カレンダーへの予定の追加が可能だ。

 コマンドラインが好きな人なら、ウェブベースのGoogle用コマンドラインインターフェース「Goosh」や、GoogleCLと違って検索結果への インターフェースを提供する「Goose」も試してみた方がいいだろう。


 

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