週間情報通信ニュースインデックスno.
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2010/03/06

1.キム・ヨナ選手の金メダルは欧米型マーケティングの典型例(3.5  nikkeibp)
 今回のバンクーバー冬季五輪は、いつになく見所が多く、気づかされることがたくさんあった大会でした。たしかにスポーツ観戦なのですが、国同士の戦いは 戦略という観点で見ると、まるでマーケティングの競い合いといったほうがいいのではないか、と思われました。実はこういうところに、ヒントがあるのです。  

 それが典型的に表れていたのが、女子フィギュアの戦い。史上最高点をたたき出した韓国のキム・ヨナ選手の演技は、確かに素晴らしいものでした。しかし、 その異常なほどの評価の高さには、ちょっと驚かされたのも事実です。

 彼女の演技は、水が流れるようでスケーティングに途切れがなく、極上のなめらかさというのが一般的な受け止め方でしょう。
 しかし、それはマーケティング的に練りこまれたものでした。まず、ターゲットは当然、ジャッジたち。それから、カナダ人や米国人の観客です。ロシアをは じめとする欧州の人たちと違い、明るく分かりやすいものが大好きな国民です。

 そのためにキム・ヨナ陣営は、カナダ人コーチを選び、練習の地もカナダに。その戦略を決定的にしたのは、ショートプログラムの「007」の曲。誰でも 知っていて乗りやすい。観客を味方につける第1弾です。
 
 競合である浅田真央選手が苦手とするショートプログラムで、大きなポイント差をつけようという作戦。真央ちゃんが、ノーミスだったので想定通りの差はつ きませんでしたが、それでも4.72の差をキープしました。

 また、ご存知のようにフィギュアは、人間が点数をつける競技。彼らへの心理作戦は、PRキャンペーンに似ています。「女王」というイメージをつけること から、もう採点が始まっているのです。今回のキム・ヨナ選手の報道への対応を見ていても、真央ちゃんをライバルとして語っていません。“自分の演技をする だけ”、あくまで女王らしさを保っています。

 それから、一番の戦略は「フィギュアの評価はネットインプレッション」という主張。トリプルアクセルなどの大技ではなく、総合的に美しいこと。これを フィギュア界に浸透させたことです。
 フィギュアは、スポーツであると同時にダンスのようなパフォーマンス。つまり、エンターテインメントだという先入観を女王の演技でつくっていったので す。そのピークをオリンピックに。

 それが功を奏して、「GOE」という演技の出来栄えに加点されるポイント加算が、ほかの選手より多くなっていきました。ですから、トリプルアクセルなど の大技をギリギリで達成するより、3回転+3回転のほうが余裕を持ってできるので、そちらの方を選んだのです。結果はキム・ヨナ選手だけが、この恩恵を受 けました。まさに、金メダルのために「何をするべきか」(What to do?)というマーケティングの基本戦略です。

 一方、トリプルアクセルにこだわり、ロシアの怒りと悲しみを表したラフマニノフの「鐘」を選んだ浅田真央選手。とても、勝つための戦略を考えていたとは 思えません。誰も到達したことのない技、自分の表現力を超えた芸のことしか眼中になかったのでしょう。

 それこそは、未知の領域。人間がまだ見たことのない神の領域。もともと、スポーツも神と交信する芸能の1つ。人間社会という枠の外へ魂を飛ばして、まだ 見ぬものをつかむ行為です。芸術のことを考えると分かりやすいでしょう。

 浅田真央選手の後半の演技を見ていると、まるで神が憑依(ひょうい)したような表情をしていました。何かにつかれたような一心不乱状態から、とんでもな いものが生まれることを私たち人間は経験的に知っています。そこには計算もなく、ただ外の世界に触れたいという願いだけ。それが現実になったとき、歴史が 変わる。多分、そうして時代の問題が解決されていくのでしょう。

  ゴールを決めて、それを達成するために何をすべきかを決める。このフレームワークはもちろん有効です。その典型的な例が、エンターテインメントビジネ ス。サーカスでもアミューズメントパークでも、3D映画でもいいでしょう。ゴールは、観衆をキャーッとさせて、あー面白かったと言って帰ってもらうこと。 一種のドキドキ装置を作って見せることです。

 みなさんも感じるでしょうが、そのときはいいが、後には何も残らない。その時限りのお楽しみです。しかも、想定内で終わるので、見ていてもストレスがな い。確かに、分かりやすく楽しめるでしょうが、それで何かが変わるはずもありません。もちろん、そんなことは思っていないでしょうが。

 これが、エンターテインメントの弱点であり、芸術との違いです。

 今、口々にブレークスルーが必要だと言いますが、これまでのようなやり方で古い価値観をぶち破ることができるでしょうか。浅田真央選手のように、戦略も 無くとんでもないものに手を伸ばさない限り、新しいタイプの戦略(?)が生まれる可能性はありません。

 例えば、日本の文字は中国からやってきましたが、中国人は日本の草書のような文字は書きません。伝統という枠組みがそれを許さないのです。しかし、日本 人はぞんざいなまでに書きなぐる。そこから、新しい文字芸能が生まれました。また禅宗にしても、すべてのものに意味を持たせないことを考えた妙な宗教で す。

 このように日本人は、決まりきった価値をつくっていくことを“何となく”嫌う民族なのです。伝統を守る訳でもなく、外からやってくるものに目を奪われ飛 びつく。中途半端と言えばそうですが、未知に弱いとも言える。また、しっかりと枠組みを構築することができない。曖昧(あいまい)を愛する人たちです。そ れでも、分かりきった勝ち負けを作らないから、弱者にも生きる道が残る。そのうち役に立つことがあるだろうという、何となくの確信です。

 そうです!日本人はめちゃくちゃ面白い、変な人たちなのです。欧米人とはもちろん違うし、アジア人とも異なる。何だか妙な人たち。この神髄は、多様性が 大好きということ。ま、何でもアリということです。

2.iPadは米国で4月3日に発売、日本では4月後半(3.6  nikkeibp)
 米アップルは、4月3日に米国でタブレット型コンピュータの新製品「iPad」を発売すると発表した。WiFi+3Gモデルの発売は4月後半になる。3 月12日から、アップルのオンラインストア先行予約を開始する。

 4月後半には日本のほか、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、スイス、英国でiPadの全モデルを発売する。2010年後 半には、さらに多くの国でiPadを発売する予定だ。

3.大和証券が電子ペーパーを活用した販売促進活動を開始(3.4  nikkeibp)
 大和証券は2010年3月4日、電子ペーパーシステムを大和証券本店に導入したと発表した。この電子ペーパーシステムは、大和証券とNECが共同で開発 したもの。計6台を導入し、新商品やキャンペーン情報の配信に活用する。電子ペーパーを活用して販売促進活動を展開するのは金融機関では珍しいという。

 新たに開発した電子ペーパーシステムは、A4サイズで重さが800グラムという形状である。電子ペーパー本体に保存した情報をスライドショー形式で表示 する。来店客は待ち時間に新商品やキャンペーン情報などを閲覧できる。

 将来的には、サーバーからネットワークを介して各店舗独自の情報をリアルタイムに配信できる仕組みを整える計画だ。加えて、顧客が自宅で大和証券からの 報告書や提案書、最新情報を見れるような仕組みを電子ペーパーを使って実現したいという。


4.Google ChromeのWindows版、自動翻訳やプライバシ管理を強化(3.3 nikkeibp)
 米Googleは米国時間2010年3月1日、オープンソースWebブラウザ「Google Chrome」のWindows向け最新ベータ版「4.1.249.1021」を公開したと発表した。Webページの自動翻訳機能の追加やプライバシ管理 の強化などを施した。同社のWebサイトを通じて無償でダウンロードできる。

 新版では、環境設定で指定している言語と異なる言語で書かれたWebサイトにアクセスすると、翻訳するかどうか尋ねるタイトルバーを表示する。 「Translate」(翻訳する)ボタンをクリックすると、同社の翻訳サービス「Google Translate」の技術を利用して、そのページを自動翻訳する。別の言語への翻訳を指定することもできる。

 プライバシ管理の強化については、オプション画面の「Under the hood」タブにある「Content settings...」で、詳細なプライバシ設定を行えるようにした。Webサイトごとに、クッキー、画像、プラグイン、JavaScript、ポップ アップの処理について設定することができる。

5.「ダウンロード総量は約1.36テラ」、総務省がインターネットトラフィック総 量推計値を発表(3.1 nikkeibp)
 総務省は2010年2月26日、2009年11月時点のインターネットトラフィックの推計値を発表した。同省では、国内のプロバイダー(ISP)6社と 主要IX(インターネットエクスチェンジ)、研究者などの協力を得て、毎年5月と11月に1カ月間トラフィックを測定。そのデータから、国内のブロードバ ンドサービス契約者のトラフィック総量を推計して公表している。

 今回発表した2009年11月時点のダウンロードトラフィックは、推計で約1.36T(テラ)ビット/秒(1362.9Gビット/秒)。これは2009 年5月時点の約1.23Tビット/秒(1234.0Gビット/秒)に比べて約10.4%多い数字だ。ちなみに過去2年ほどのダウンロードトラフィックを見 ると、2007年11月は812.9Gビット/秒(その前の半年に比べて約12.6%増)、2008年5月は879.6Gビット/秒(同 約8.2%増)、2008年11月時点は988.4Gビット/秒(同 約12.4%増)、2009年5月時点の約1.23Tビット/秒(同 約24.8%増)となっている。総じてトラフィック量が増えていることは違いないが、2008年後半から2009年前半にかけての急激な伸びに比べると、 2009年後半のトラフィック増加はやや鈍化したと言える。

 一方、アップロードトラフィックの推計は2009年11月時点で943.4Gビット/秒だった。また、トラフィック総量の推計値とブロードバンドサービ ス契約数(2009年9月末時点の数字)から、ブロードバンド1契約当たりのダウンロードトラフィックを算出したところ、推計は約43.2kビット/秒と なった。これらもダウンロードトラフィックと同じく、2008年後半から2009年前半に比べると伸び率は鈍化している。



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