週間情報通信ニュースインデックスno.
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2010/01/30

1.今の日本に必要な「五つの国家戦略」(1.29 nikkeibp)
宮田 秀明
 今の日本に一番欠けているのは、将来ビジョンだと思う。年が明けて、久しぶりにテニススクールに行った帰り、車のテレビから聞こえてきたのは、五木寛之 さんへのインタビューだった。はっきり言って、残念な思いがした。彼はこんなことを言っていた。  「国の歴史は山登りみたいなものです。日本は山に登って、今は下山中ですから、いい下山の仕方をして国の仕上げをしなければいけません。下山中に転ばな いように」

日本が登らなければならない新しい山

 国も企業も人も、永遠に山に登り続けなければならないと私は思っている。時々下山しなければならない局面に遭遇することもあるだろう。しかし、いつも新 しい山を探し求めて発見し、改めて登り続けて、いつまでも進歩への努力を怠らないようにしなければならないのではないか。

 新たに登らなければならないのはどの山なのか。新しいビジョンは何なのか。
 
 社会福祉や医療や教育のインフラも大切だが、製造業には大きな変革を伴う成長が求められているし、サービス業にはブレークスルーが必要だ。環境と資源エ ネルギーに関しては、一番大きな、一番賢い世界規模の経営が求められている。  たくさんの新しい山へ登らなければならない。どのように登山を成功させるかが大切である。そのために戦略を立てることが急がれている。 少し大胆だが、 私なりに五つの国家戦略を挙げてみようと思う。

 5つのテーマは、
1. 製造業イノベーション戦略
2. サービスイノベーション戦略
3. 環境イノベーション戦略
4. 医療イノベーション戦略
5. 教育イノベーション戦略

 最初の製造業イノベーション戦略は、一番難しそうだ。戦後の日本は製造業が支えてきた。家計に例えるなら、お父さんは製造業に違いない。貿易収支の約 70%はエレクトロニクス産業と自動車産業が支えている。これらの産業の国際競争力が低下することは、生死につながる国家最大の問題と言っても過言ではな い。
 ところが、エレクトロニクスも自動車も、歴史上最大の曲がり角を迎えているようなのだ。エレクトロニクス業界には将来の新製品が枯渇しているし、自動車 は環境との関係が密接になって、新しい社会との関係作りが大切になっている。単なる移動手段、単なるステータスシンボルではなくなったのだ。

 製造業には、モノを作って販売するというビジネスからの脱却が求められているのだろう。顧客の価値観の変化に対応しなければならないのだが、これは言葉 を換えれば、製品を通して作る社会の設計まで考えた経営が必要だということでもある。
 製造業は、自社製品を通したサービス業も守備範囲に加えなければならないのだろう。製造業とサービス業の融合が新しいビジネスを生み出すことも多くなる と思う。電気自動車の製造販売と充電ビジネスの例が分かりやすい。

プロジェクトをマネジメントできる人材の育成を

 五つの戦略テーマのすべてを実現するために一番大切なのは、その戦略を実現するための様々なプロジェクトをプロデュースし、マネジメントを行う人材であ る。どんなにいいビジョンを持っても、どんなにいいプロジェクトの企画ができても、それをプロデュースしマネジメントを行い、成功へ導く人材がいなければ ならない。

 このような人材を育成する仕組みを作ることは実は最も重要な戦略だと思う。しかし、ほとんどの場合、このような人材が育つのは、困難なプロジェクトに挑 戦し、苦労して成功させる経験からの場合が多い。  創造する力、構想する力を養うことは最高級に難しいことなのだが、こんな力のある人材を、戦略プロジェクトを通して育てることが、国家戦略の最大の要な のかもしれない。

2.Apple、タブレット型コンピュータ「iPad」発表、499ドルから(1. 28 nikkeibp)
 米Appleは米国時間2010年1月27日、タブレット型コンピュータ「iPad」を発表した。9.7インチのマルチタッチ・スクリーンを搭載し、 Webブラウジング、電子メール送受信、ビデオ視聴、画像表示、電子ブック閲覧などが行える。3月に販売を開始する。価格は499ドルから。

 iPadは、厚さが0.5インチ(約13mm)、重さが1.5ポンド(約680g)。メモリー容量は16G〜64Gバイト。ほぼフルサイズのソフト・ キーボードを備える。マルチタッチ対応の12種類のiPad用アプリケーションを搭載する。いずれもポートレート(縦長)とランドスケープ(横長)の画面 方向に自動で対応する。電子書籍アプリケーション「iBook」では、大手出版社などの作品を「iBookstore」からダウンロード購入して閲覧する ことができる。

 USB接続により、パソコンやデジタルカメラからデジタル写真を取り込んでアルバム作成やスライドショー表示が行える。同社のスマートフォン 「iPhone」や携帯型メディア・プレーヤ「iPod touch」との同期も可能。デジタル・コンテンツ配信サービス「iTunes Store」からダウンロードした映画やテレビ番組コンテンツを視聴できる。

 iPhoneおよびiPod touch向けアプリケーション配信サービス「App Store」で現在提供されている14万以上のアプリケーションのほとんどを利用することが可能。

 CPUはAppleが開発した「A4」プロセサを採用。バッテリ寿命は最大10時間。IEEE 802.11n方式の無線LAN機能を搭載する。第3世代携帯電話(3G)ネットワーク対応版も用意する。米メディアの報道(New York Times、CNET News.comなど)によると、3G接続サービスは米AT&Tが提供する。データ無制限プランの場合、月額利用料は約30ドル。

 iPadの米国での希望小売価格は、無線LANに対応した16Gバイト・モデルが499ドル、32Gバイト・モデルが599ドル、64Gバイト・モデル が699ドル。無線LANと3Gに対応したモデルは4月にリリース予定で、価格はそれぞれ629ドル、729ドル、829ドルとなる。

 またAppleは、iPad向けに最適化したオフィス・スイート「iWork for iPad」も発表した。「Pages」「Keynote」「Numbers」の各アプリケーションを個別にApp Storeから購入可能。価格はそれぞれ9.99ドル。

3.第2回「フクオカRuby大賞」にiPhone/Android向け開発ツール 「Rhodes」の米Rhomobile(1.27 nikkeibp)
 福岡県は2010年1月26日、第2回「フクオカRuby大賞」の受賞者を発表した。大賞は、スマートフォン向け開発フレームワーク「Rhodes」の 米Rhomobile。優秀賞はアイ・ティ・フロンティア、TIS、アイキューブドシステムズ、まちづくり三鷹の4社、クラウド特別賞は米Pivotal Labsと「あくしゅ」の2社が受賞した。

 福岡県は、IT関連企業約200社が参加する「福岡Rubyビジネス拠点推進会議」を設立するなど、Rubyによる地域産業振興を進めている。県内の Ruby企業数は、2008年8月の16社から、2009年12月には56社に増加。また福岡を拠点とするコミュニティである「Rubyビジネス・コモン ズ」の会員数は約700名に達しているという(関連記事)。

 フクオカRuby大賞は振興策の一つとして2009年から実施しており、審査委員長はRubyの作者であるまつもとゆきひろ氏が務める。第2回となる今 回は、日本のほかアメリカ、イギリス、オーストラリアなど世界8カ国から64件の応募があった。

 大賞を受賞した米RhomobileのRhodesは、iPhone、Android、Black Berry、Windows Mobile、Symbianで動作するネイティブ・アプリケーションを、RubyとHTMLで開発できるツール。各OSごとにアプリケーションを開発す る必要がなく、またGPSやカメラもサポートしている。

4.世界スマートフォン市場は2013年まで年平均21%で拡大、Androidが 急伸へ(1.26 nikkeibp)
 米IDCは米国時間2010年1月25日、世界スマートフォン市場の展望に関する予測分析を発表した。世界スマートフォン出荷台数は2009 年から2013年に年平均増加率20.9%で拡大し、3億9000万台に達する見通し。2013年のモバイルOSは、Symbian Foundationの「Symbian」が首位を維持し、米Google主導の「Android」が2位に浮上すると、同社は予測している。

 スマートフォン市場はこれまで、SymbianやカナダResearch in Motion(RIM)の「BlackBerry」、米Microsoftの「Windows Mobile」といった少数のOSが支配していた。しかし最近はオープン性を主張するAndroidのほか、直感的なナビゲーションが特徴の米Apple の「iPhone OS」や米Palmの「webOS」などが、ユーザーやデバイス・メーカーの強い関心を集めている。

 IDCによれば、Symbianは2013年までモバイルOSの首位の座を維持する。Symbian Foundationの中心的設立メンバーであるフィンランドNokiaが米国外で強いことが支えとなる。

 Androidは最も急速に成長する。2008年の出荷台数はわずか69万台だったが、年平均成長率150.4%で急伸し、2013年には6800万台 を出荷する。

 LinuxおよびwebOSは苦戦する見通しだ。LinuxベースのスマートフォンはAndroid搭載機に押されて減少傾向をたどるが、市場から消え ることはない。webOSは堅実に伸びるものの、限定的なシェアにとどまる。

5.「Google 日本語入力」の新版公開、郵便番号変換や英単語変換が可能に(1. 29 nikkeibp)
 グーグルは2010年1月29日、同社が無料提供している日本語入力ソフト「Google 日本語入力」(ベータ版)の新バージョンを公開した。郵便番号から住所に変換したり、ひらがなから英単語に変換したりといった新機能を追加した。変換精度 も向上したという。

 郵便番号から住所への変換機能では、例えば「100-0014」と入力して変換キーを押すと「東京都千代田区永田町」が候補に現れる。番号の入力途中に も、当てはまる住所の一覧をサジェストとして提示する。なお、法人に割り振られた郵便番号を入力したところ、その法人名が候補に表示された。

 「コンピューター」のようにカタカナで表記されることの多い英単語については、ひらがなで入力した際の変換候補として、英語のアルファベット表記も表示 するようにした。「こんぴゅーたー」と入力すると「computer」や「Computer」が、「すいーつ」と入力すると「Sweets」などが候補に 並ぶ。英単語への変換については、インターネット上のデータを解析して自動生成したデータを用いているという。



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