週間情報通信ニュースインデックスno.
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2009/12/26

1.「創造への挑戦」なら疲労感なし(12.25 nikkeibp)
宮田 秀明
 師走とはよく言ったものだ。師は僧侶の事らしく、年末は仏事で忙しいということのようだ。しかし、私たちの大学の工学部の教員も忙しい。1月末に卒業論 文や修士論文の提出締め切りがあるので、12月と1月がラストスパートの時期なのだ。たっぷり余裕を持って早めに論文を完成させるマネジメント力のある学 生もいるのだが、それはせいぜい5人に1人ぐらいだ。ほとんどの学生は締め切り直前に最大の力を発揮しようとする。スチューデント・シンドロームというや つだ。

 大晦日まで実験をやる破目になり、私たち教員が付き添っていたこともある。かつて研究室のS助教授は元旦に餅を持って出勤していた。元旦さえ休めない切 羽詰った学生に、少しだけ正月らしくさせてやろうと思ったからだ。学生は一生に1回のことだが、教員はこんなことを毎年繰り返していてはたまったものでは ない。

年末年始に忙しいことの幸せ

  でもたくさんの仕事をさせて頂いていることは幸せなことかもしれない。今年4月以来5回目の沖縄訪問を12月の上旬にして、そんな気がした。
 今度は、県庁の方々や主要なプレーヤーになるはずの企業のトップの方々と面談するのが主目的だった。沖縄グリーンニューディール・プロジェクトは民間企 業の具体的な活動を計画する段階に入ってきたということだ。

 朝から夕方まで順番に訪れてお会いした、沖縄でリーダーシップを発揮する方々が、私たちが共同で作業した「沖縄グリーンニューディール」の企画の成果を 高く評価してくださった。こんなに温かさと力のある眼で私に語りかけてくれる方々にお会いしたのは、生まれて初めてかもしれない。

 沖縄グリーンニューディール・プロジェクトは沖縄の方々と私たちが構想したシナリオ通りに進行していった。まず沖縄の地元を盛り上げる。次に沖縄グリー ンニューディール・プロジェクトの正しさを本土の人々に理解してもらって、日本の世論を作る。そして、プロジェクトを実際に実行する企業の方々に本気に なってもらいながら、政府と県の施策が具体化していく。

 世界の大きな流れが後押ししてくれたし、日本の企業の高い技術力が夢を現実化する力であることを証明しようと努力していることが大きかった。

 来年は沖縄県が環境先進県として先駆けるとともに、世界の環境ビジネス創出競争の中で、1つの優位を示せる可能性が高いだろう。沖縄のEV(電気自動 車)充電サービス会社は金融機関を含む沖縄の有力企業が出資して、来年初めには設立されそうだし、県庁も主体的にゼロエミッション・アイランド構想を立案 しようとしている。


 沖縄だけではないと思う。環境だけではないと思う。来年はたくさんの新しいプロジェクトを立ち上げなければならないと思う。過去に作った枠組みをたくさ ん破壊してビジネスの創造に挑戦しなければならないと思う。

 創造へ挑戦することは、責任とリスクを背負うことでもあるので、大変つらいことだ。

 しかし、一方では、逆に疲労感をなくすためには、創造へ挑戦することが最大の良薬かもしれない。人を一番疲れさせるのは、時代の変化とともに陳腐化した まま居座っている過去に作ったビジネスモデルだったり、時代に合わなくなった枠組みや制度だったりする場合の方が多い。

 企業も挑戦する姿勢が大切だ。「本当に創造してジャンプしよう、そのために過去の枠組みは捨ててもいい」。すべての経営者にそう言ってほしい。そんな元 気がなければ日本全体がダメになるだろう。  来年は、挑戦して創造して楽しく疲れる年にしませんか。

2.Androidで日本語音声認識アプリが開発可能に(12.25  nikkeibp)
 Googleは2009年12月25日、同社の日本語音声認識技術を利用できるAPIを、Android開発者向けに提供していることを明らかにした (Google Japan Blogの記事)。APIはAndroidに標準で組み込まれており、簡単に利用できる。今後登場するAndroidアプリでは音声入力機能を備えるケー スが増えそうだ。

 同社は2009年12月7日、日本語の音声入力でGoogleの検索用キーワードを渡すことができる「Google音声検索」がiPhoneおよび Android端末向けに公開したが、そこで使われている音声認識APIは、実はAndroid上で開発者なら誰でも使える形で公開されていたのだ。

 音声認識技術はAndroidが提供するフレームワークに組み込まれる形で提供している。使い方もシンプルで、Androidに標準で組み込まれている アプリケーション間連携機構のインテントを使い呼び出す。すなわちAndroidが提供するフレームワークの標準的な機能として、Googleの音声認識 の機能が組み込まれている。

3.頓智ドット、「セカイカメラ」を全世界に公開(12.22 nikkeibp)
 頓智ドット(トンチドット)は2009年12月22日、iPhone用アプリケーション「セカイカメラ」を全世界に向けて公開したと発表 した。世界77カ国の「App Store」から無償でダウンロード可能。日本語に加え、中国語、英語、フランス語、ドイツ語、韓国語、スペイン語の計7カ国語に対応している。

 セカイカメラは、現実世界に「エアタグ」と呼ばれる文字や画像の情報を投稿、共有できるサービス。2009年9月に最初のバージョンを公開し、日本では 12月11日にVersion 2.0.0の提供を開始していた。今回、同バージョンを世界中で公開。自分や友人が投稿したエアタグを時系列で見られる「Sekai Life」や、セカイカメラを起動しているユーザーの頭上周辺にプロフィールのタグを表示する「Air Profile」などの新機能を利用できる。

4.企業の環境移行にかかるコストは1台約4万円 AOSテクノロジーズがWindows 7の移行状況を説明(12.21 nikkeibp)
 2009年12月21日、AOSテクノロジーズは、報道機関向けに説明会を開催。Windows 7の環境移行にまつわる現状について説明した。
 冒頭に、マイクロソフト コマーシャルWindows本部の中川 哲氏が登壇。Windows 7の販売本数が、前年同時期のVistaに比べて7.3倍に上ると説明し、OSの乗り換え機運が非常に高まっているとした。「例年であれば、発売時に先進 的な上級ユーザーを中心に盛り上がり、数カ月で下降線をたどるのがパターン。ところが今年は、一向に売り上げが衰えない。一般のユーザーも、 Windows 7への乗り換えを積極的に進めていると思われる」(中川氏)。

 同時に、同社のサポートセンターへの問い合わせも3割程度増えたとし、その多くは環境移行などのアップグレードに関するものだったという。中川氏は「標 準で移行ツールが付属するが、すべてのサードパーティ製ソフトをサポートするのは不可能。今後は、専用の環境移行ソフトに大きな注目が集まるだろう」とし た。

 続いて、AOSテクノロジーズ代表取締役社長の佐々木 隆仁氏が登壇。同社が独自に試算した企業におけるデータ移行のコストについて説明した。「環境移行の作業にかかる時間は、手作業だと11.82時間、同社 の環境移行ソフトを使った場合だと4.22時間。これに人件費を掛けて算出すると、前者が3万9230円、後者が1万4780円となる」(佐々木社長)と して、移行作業が企業のコスト負担になると強調した。

5.東急ハンズがiPhoneと実店舗連動のクリスマス限定アプリ、Google App Engineを採用(12.22 nikkeibp)
 東急ハンズは2009年12月22日、東急ハンズ渋谷店の店頭ディスプレイと連動するiPhoneアプリケーション「HANDS Xmas」の無償ダウンロードを開始した。iPhoneでメッセージを入力し、店頭ディスプレイに表示されたクリスマスツリーに向かってiPhoneを投 げる動作をすると、メッセージがクリスマスツリー上に表示される仕組みだ。AR(拡張現実)アプリケーションの一種である。サーバーには「Google App Engine」を採用した。

 HANDS Xmasは、「iTuens App Store」でダウンロードできる。メッセージを送信するクライアント(iPhoneアプリケーション)と、メッセージを受信して表示するサーバーで構成 されるシステムで、サーバーにはグーグルのプラットフォームサービスであるGoogle App Engineを採用。アプリケーションは自前で開発した。東急ハンズ渋谷店の店頭ディスプレイは、12月25日までの期間限定で設置する。




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