週間情報通信ニュースインデックスno.
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2009/11/14

1.「プライベートで楽しく使えるスマートフォンを目指した」--- Windows phoneの戦略説明会より (11.12 nikkeibp)
 マイクロソフトは2009年11月12日,スマートフォン用OSの最新版「Windows Mobile 6.5」をリリースした。同OS搭載のスマートフォンを「Windows phone」のブランドで展開する。同日開催したWindows phoneに関する戦略説明会に登壇したマイクロソフト モバイルコミュニケーション本部の越川慎司本部長)は,「これまで,当社のスマートフォンのターゲットはビジネス・ユーザーだったが,Windows phoneでは一般ユーザーへの販促を強化する。そのために,プライベートで楽しく使えるスマートフォンを目指した」と述べた。

 「Windows phoneをプライベートで楽しく使うための新サービス」(越川氏)として,12月1日からスマートフォン用アプリケーション配信サービス 「Windows Marketplace for Mobile」を開始する。このサービスは,iPhoneの「App Store」と同様に,ゲームや音楽などのアプリケーションをオンラインで購入して端末にダウンロードできるというもの。App Storeとの違いについて,マイクロソフト 代表執行役副社長の堂山昌司氏)は,「配信するアプリケーションの数ではなく質を重視したサービスを目指す。一定の基準を満たす良質なアプリケーションを 有償で提供していく予定だ」と述べた。

 さらに,「スマートフォンのカメラで撮影した写真データをもっと楽しむための機能」(越川氏)として,Windows phone(写真3)のユーザーに無料オンライン・ストレージ・サービス「Windows My Phone」を提供する。

2.米アマゾンのクラウドサービスが2010年前半にアジア進出、日本語サービスも 開始(11.12 nikkeibp)
 米アマゾン・ドット・コムの子会社で「Amazon EC2」などのクラウドコンピューティングサービスを提供する米アマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS)は2009年11月12日、2010年上半期にア ジア市場に進出すると発表した。シンガポールにあるデータセンターでサービスを運用する。同時に日本語でのサービスも開始する見込み。

 AWSは現在、北米と欧州にデータセンターを構えて各種サービスを提供している。シンガポールにデータセンターを構えることによって、アジア地域のユー ザーにとってはレイテンシー(遅延)の改善が見込める。データセンターのアジア進出に合わせて、AWSは日本語のサービスメニュー(日本語のWebページ や円表記の料金表など)を提供する予定だ。

 シンガポールのデータセンターからは、仮想サーバーが利用できる「Amazon EC2」、ストレージサービスの「Amazon S3」、データベースサービスの「Amazon SimpleDB」、リレーショナルデータベース・サービスの「Amazon Relational Database Service」、各種サービスを連携する「Amazon Simple Queue Service」、大規模データを解析できるHadoopをサービスとして提供する「Amazon Elastic MapReduce、CDN(コンテンツ・デリバリ・ネットワーク)である「Amazon CloudFront」という各種インフラストラクチャサービスを提供する。

 EC2の仮想マシンを、電源供給や外部ネットワークとの接続が異なる「ゾーン」をまたいで運用し、ゾーン間でクラスタリングを行う 「Availability Zone」というサービスも利用できる。さらに2010年下半期には、アジア地域でデータセンターを拡張し、利用できるゾーンを増やすとしている。

3.グーグル,次世代検索技術「Caffeine」を2010年前半に一般公開へ (11.12 nikkeibp)
  Googleによると,次期検索エンジンインフラストラクチャである「Caffeine」が近いうちにより幅広いユーザーに向けて公開され るという。Caffeineは,より高速かつ正確な検索結果を返すよう設計された技術を提供する。

 Googleは具体的な公開予定日は明かさなかったが,2010年前半には完全導入されるはずだと述べている。

 「2009年中に完全公開を行わないのは,多くのウェブ管理者,とりわけ何らかの形で小売に関わっているウェブマスターにとってホリデーシーズンが極め て重要なことを,われわれは知っているからだ。われわれはホリデーを前にして,彼らにCaffeineという心配の種を与えたくはない」とGoogleの 広報担当であるAnthony House氏はZDNet UKに話した。

4.逃げるセールスフォース,追うGoogle,大塚商会(11.12  nikkeibp)
 2009年8月3日〜8月20日に実施した今回の「SaaS/ASP利用実態調査」では,「所属する企業・組織で自社あるいは自部門の情報システムにか かわる仕事を担当している」とした回答者1679件のうち,「関与している情報システムで,現在SaaS/ASPを使っている」とした回答者が339 件(20.2%),試用中や計画中,検討中を合わせると698件(41.6%)だった。

 調査対象(母集団)は2008年8月に実施した「SaaS/ASP利用実態調査2008」と同じ日経BPコンサルティングの調査モニターで,回答総数も ほぼ同じ(前回1692件,今回1679件)だが,その中で「SaaS/ASPを使っている」とした回答数は,前回の164件から今回は339件へと 2倍以上に増えた。

 「(何らかの)SaaS/ASPサービスを使用中ないし試用中/計画中/検討中」とした全698件の回答内容から,具体的な用途分野ごとの使用/計画状 況を分析したところ,「使用中(今後も使い続ける予定)」の比率が最も高かった用途分野は「社内・グループ間情報共有」で12.6%。次いで「メール配 信」(10.2%),「Webサイト・携帯サイト構築」(8.3%)だった。

 一方「(現在は使っていないが)使う予定が具体的にある」と「今後使用を検討する可能性がある」とした回答者を合計した比率では,トップは「社内・グ ループ間情報共有」分野の43.5%だが,これに次いで「Officeソフト」が2位(「SaaS/ASPを使用中」では15分野中最下位),「SFA・ 営業支援」が3位(同8位)に大きく上昇する。

●重要分野で利用しているSaaS/ASPの事業者名/サービス名
「最重要」または「2番目に重要」な分野として使用しているSaaS/ASPの事業者名/サービス名トップ10(自由記入方式,5件以上)
セールスフォース ・ ドットコム(Salesforceなど) 17件
Google(Google Appsなど) 11件
大塚商会(アルファオフィス,アルファメールなど) 10件
マカフィー(Total Protection Serviceなど) 9件
NEC(AG NEHOPS,NetSociety for ISMSなど) 9件
富士通(CRMateなど) 8件
IIJ(セキュアMXなど) 7件

5.2009年Q3に最も儲けた携帯電話ベンダーはApple,Nokiaは2位転 落---米調査(11.12 nikkeibp)
 米Strategy Analyticsは米国時間2009年11月11日,携帯電話市場に関する調査結果を発表した。それによると,2009年第3四半期に最も利益を上げた 携帯電話ベンダーは米Appleで,これまで首位だったフィンランドのNokiaは2位に転落した。

 Strategy Analyticsの推計では,第3四半期におけるAppleのiPhone事業の営業利益は16億ドルで,初めてNokiaを上回った。大量の販売台 数,高い卸売価格,厳しいコスト管理などにより,わずか2年で見事に携帯電話市場に食い込んだ。

 一方Nokiaの営業利益は,世界的不景気に加えて米国での低迷が響き,11億ドルにとどまった。Strategy Analyticsは,2010年にNokiaの回復のカギを握るのは米国市場だと指摘する。

 しかし出荷台数ベースではNokiaが依然として強く,米IDCによる調査では,Nokiaは2009年第3四半期に1億850万台を出荷し,市場シェ ア37.8%で首位の座を維持した(関連記事:2009年Q3の世界携帯電話市場,経済危機後初めて回復の兆し---IDC)。Appleはトップ5圏外 で,iPhone出荷台数は740万台だった(米CNET News.com)。



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