週間情報通信ニュースインデックスno.
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2009/09/19

1.携帯ゲーム「2強」、40代に愛されるGREE、10―20代はモバ ゲー(9.18 nikkeibp)
 ソフトバンク・ヒューマンキャピタルの調査によると、携帯電話向けゲームの利用者が支持するサイトとしてトップに挙がったのは「モバゲータウン」 (39.5%)で、「GREE」(28.4%)がこれに次いだ。10―20歳代はモバゲータウン、30―40歳代はGREEを支持する割合が高く、年代差 が顕著だった。また両サイトには及ばないが、「パクロス」(3.7%)も支持を集めた。

 携帯ゲームを月1回以上利用するという男女400人に、自由回答方式で最も「はまっている(気に入っている、夢中になっている)」サイトを尋ねた。 ディー・エヌ・エー(DeNA)が運営するモバゲータウンへの支持は10歳代で54.5%、20歳代で46.8%と多いが、年代が上がるにつれ減る傾向に ある。一方でGREEは40歳代が52.8%と突出して多く、30歳代が30.8%とこれに次ぎ、モバゲータウンと逆の傾向を示した。またアパレル会社ア イアのメディア事業部が運営するパクロスは20―30歳代を中心に支持があった。

 携帯ゲームの利用頻度を聞くと、全体として「1日2―5回」が28.3%で最も多く、「1日1回」「2―3日に1回」がそれぞれ15.0%と続いた。 54.5%の人は自分が携帯ゲームに「はまっている」と感じており、特にパズルゲーム(49.1%)とつりゲーム(29.8%)の人気が高い。ゲームに 「はまっている」理由を聞くと、89.9%の人が「ちょっとしたすき間の時間にできるから」と答えた。

 なお来年(2010年)はどういったゲームが流行すると思うかを尋ねたところ、「脳トレ」が33.5%で最も多く、「歴史ものゲーム」が32.3%と続 いた。年代別では、10―20歳代は脳トレ、30―40歳代は歴史ものを挙げる人が多かった。

2.グーグル,「HTML 5」への積極的参加でマイクロソフトを賞賛(9.18 nikkeibp)
GoogleとMicrosoftが公の場でお互いを賞賛するという,珍しいことが起きている。Microsoftが「HTML 5」規格に積極的に参加するとの決定を下したことで,両社が親密になっているのだ。

 Googleの社内でHTML 5を支持する中心的な人物であるMark Pilgrim氏は,Ars Technicaが取り上げたThe WHATWG Blogへの投稿記事で,MicrosoftのAdrian Bateman氏が数週間前,HTML 5開発に関する話し合いに加わったことについて,同氏に謝意を表した。「Adrian Bateman氏は2009年8月7日,これまでいかなる男性も女性も成し得なかったことをやり遂げた。同氏はMicrosoftを代表して,HTML5 の現行の『Editor's Draft』に関する大量のフィードバックを提供したのだ。同氏のフィードバックは詳細かつ非常に道理にかなったもので,それによって多くの議論が発生し た」とPilgrim氏は述べている。

 Microsoftは世界で最も普及しているブラウザの開発元であるにもかかわらず,HTML 5規格の開発については,8月まで実質的に沈黙を保っていた。Bateman氏は8月になって,同規格にさまざまなタグを実装する方法に関して,可能性の あるいくつかの選択肢を検討し,「<video>」および「<audio>」タグを同規格で使うことを支持した。これは, Googleやそのほかのブラウザ開発元が,最終的な規格に実装しようと切望している機能である。

 HTML 5は,Googleが今後数年間,同社の「Chrome」ブラウザおよび「Chrome OS」プロジェクトを展開するに当たって,解決すべき課題の大きな部分を占めている。Googleの幹部らは,Microsoftが同プロジェクトに参加 することですべてのブラウザのアプリケーション実行能力が向上するにもかかわらず,それに対してあまり積極的ではないとして,Microsoftを批判し てきた。しかし,多くの企業がMicrosoftの現行バージョンの「Internet Explorer」ブラウザを中心にアプリケーションを構築しており,そうした企業は新しい規格が実装された場合,修正や一からのやり直しを余儀なくされ ることから,MicrosoftがHTML 5を支持するのは容易ではない,ということもGoogleは認識している。

 「みんなの予想通り,8月7日以降の議論の大半は,Microsoftからのフィードバックによって発生したものだ。同社が5年間にわたる事実上の沈黙 を破った今,依然として世界シェア1位を誇るブラウザの関係者と意見交換する機会を欲しない者など誰もいない」とPilgrim氏は書いた。

3.世界のIT競争力ランキング,米国が首位を維持,日本は12位(9.18  nikkeibp)
  ソフトウエア権利保護団体の米Business Software Alliance(BSA)は米国時間2009年9月17日,世界各国のIT業界の競争力に関する調査結果を発表した。米国が100点満点中78.9点の 評価を獲得し首位を維持した。2位は昨年の13位から躍進したフィンランド(73.6点)。日本は昨年と変わらず12位(65.1点)だった。

  米国のIT競争力は依然として強いが,主導的立場を維持するにはいくつか課題があるとBSAは指摘する。特にブロードバンド導入の促進によるインフラ の向上,技術中立的なITポリシーの策定,革新的製品の開発や生産への優秀な人材の活用などだ。米国は,「インフラ」カテゴリでは昨年の2位から7位に落 ちている。


■IT業界の競争力が高い国トップ20
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国                  得点   2009年の順位   2008年の順位
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米国                78.9        1              1
フィンランド       73.6        2             13
スウェーデン       71.5        4              6
カナダ              71.3        4              6
オランダ           70.7        5             10
英国                70.2        6              3
オーストラリア     68.7        7              7
デンマーク         68.6        8              5
シンガポール       68.2        9              9
ノルウェー         67.1       10             14
アイルランド       66.9       11             15
日本                65.1       12             12
イスラエル         64.3       13             16
スイス              63.5       14             11
台湾                63.4       15              2
韓国                62.7       16              8
フランス           59.2       17             20
ベルギー           59.2       18             22
ニュージーランド   58.8       19             17
ドイツ              58.1       20             19

4.[原口総務大臣会見速報]NTT再編について「切り刻み論は2周遅れの改革論 議」とコメント(9.17 nikkeibp)
原口一博総務大臣は2009年9月17日,総務省に初登庁し大臣会見を行った。今後議論が進められるNTT再編議論について「色んな選択肢 は排除しないがNTT再編議論はこれから」と明言は避けたものの,「切り刻み論が大手を振って,それを改革だと言っている議論があるが,2周遅れの改革論 議だ」と分割ありきの議論には,消極的とも取れる発言をした。

 現在のNTTについて原口大臣は,「NTTは手足を縛って飛べと言われているように見える。それでは飛べない。飛べなくしている要因が何なのか,通信市 場を小さくしている,バイタリティを奪っているものが何かを省内で議論して,方向を示す」と持論を展開した。NTTを再統合する形で再編議論が進んだ場合 に予想されるドミナント規制に関する議論については,「独占によって市場がゆがむのはダメだが,古いドミナント規制だけでは落とし穴がある」と述べた。

5.「堺のアクオスは亀山を超える?」 ――シャープが液晶パネルの画質を大きく向上させる新技術 2010年3月に稼働予定の堺工場で採用(9.16 nikkeibp)
「液晶技術者たちの30年の夢がかなった」――シャープの研究開発本部長で常務執行役員の水嶋 繁光氏は,発表会の壇上で声を高らかに上げた。同社は2009年9月16日,液晶パネルに使われる新技術「UV2A」(2はVの乗数,「ユーヴイツー エー」と読む)を発表した。

 UV2Aを採用した液晶パネルは,まず2010年3月に稼働開始予定の大阪・堺市の新工場で生産する。その後,三重・亀山市の亀山第2工場でも導入予 定。水嶋氏は「UV2Aを採用することで,従来に比べてコントラスト比は1.6倍以上,応答性能は2倍以上,開口率は20%以上向上したパネルを生産でき る。液晶のGeneration Change(世代交代)である」と説明した。

 UV2Aとは,垂直配向(VA)タイプの液晶パネルに使われる技術。VAとは,液晶パネルに充てんされる液晶分子がパネル面に対して,電源がオフのとき に垂直になるもの。オンのときは平行になる。ただし,正確にはすべての分子が垂直ではなく,一部はやや傾きを付けておく。こうしないと,電圧をかけても分 子が傾かず,横向きにならないからだ。

 シャープは,ガラス基板に塗布した自社開発の高分子膜に紫外線(UV光)を当てるだけでこの傾きを付けられるようにした。従来は,パネル内部にリブと呼 ばれる構造物や電極にスリット(すき間)を作ることで分子を傾けるようにしていた。UV2Aではこれらが不要になるため,光が通る面積率(開口率)が向上 し,コントラスト比がアップする。さらに構造物によって分子が押し倒される従来の技術と違い,分子の向きが均一化されるため応答性能も高まる。

 UV2Aの基になっている光配向技術は,30年ほど前から学会などで話題になっていたもの。しかし,「量産どころか,自社内以外で試作機さえ見たことが なかった」(水嶋氏)という。同社は10年ほど前から量産ラインに採用したいと考え,研究を続けていた。今回,堺工場の稼働開始に合わせて量産ラインに採 用できたのは「狙っていたわけでなく,幸い間に合ったというのが本音」(水嶋氏)としている。




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