週間情報通信ニュースインデックスno.701   2009/04/04

1.“シェア”という古くて新しいビジネスモデル(4.2  nikkeibp)
 昨年のガソリン高や最近の不況の影響で自動車の販売が低迷しています。日本自動車工業会は2009年度の国内新車販売台数(軽自動車を含む)が、 2008年度より8.0%減の429万7600台になるとの予測を発表しました。1977年度(423万台強)以来、32年ぶりの低水準のようです。

 新車販売が低迷する一方、自動車を所有しないで使いたいときに使えるカーシェアリングが伸びています。

 オリックス自動車は「カーシェアリング」の拠点をJR山手線全29駅に設置すると発表しました。まず、恵比寿、五反田、大崎、御徒町、鶯谷の5駅で4月 17日から開始。5月中旬に全駅に拡大する予定のようです。

 料金は利用登録手数料などの初期費用5250円と月額基本料のほか、利用時間(15分単位)に応じた利用料がかかるとのこと。利用料が最も安いプランで は月額2980円で15分の利用料が190円です(1000〜1300CCの小型車の場合)。1時間車を借り、ガソリン代も込みで760円。かなりの割安 感を感じます。個人的にも一度使ってみたいサービスです。

2.第65回:WBCの感動を日本再生の力にするアイデアは「祭り」?(4.3  nikkeibp)
 決勝戦の平均視聴率36.4%、決定の瞬間は45.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。二人に一人は見ていたあの決勝戦。電車内でワンセグを見てい る人たちの多さを見る限り、70%はいっているのでは?いう感じです。

 普通なら、結果の分かっているスポーツ中継は何度も見ませんが、今回ばかりは何度見ても気持ちいい。きっと、みなさんもそういう状態ではないかと想像し ます。
 これだけの熱狂は、政治、経済、社会の無残なほどの閉塞(へいそく)感が原因に違いありません。多くの日本人が自信を失い、下を向き、明日への不安ばか りが頭をよぎる毎日。そんな時の快挙です。切歯扼腕(せっしやくわん)の思いから解き放たれた瞬間だったのでしょう。

 しかし、このとてつもない感動の後はどうなるのでしょう。祭りの後の抜け殻?経済効果は550億円などと言われていますが、それで日本は救われる?
 これまでもそうでした。サッカー・ワールドカップ開催、前回のWBC優勝の後も、感動は自然消滅。それをビジネスにつなげたり、社会の力にしたりといっ た動きは見えませんでした。もったいない話です。

 私はこの熱狂を見ていて、オバマ米大統領の選挙活動がだぶってきました。目標に向かって気持ちを一つにする。日本人は感情を表に出さないと言われます が、WBCを見ているとそんなことは決してない、と思わざるを得ません。飛び上がって喜んだり、がっくりきたり、抱き合ったり。こんなに素直に感情をあら わにする民族だったのかと改めて確認しました。

 つまり、日本人には「祭り」というDNAが深く刻み込まれている。ちょっと思い出せば、北から南まで、夏でも冬でも祭りだらけ。
 このように、祭りは神をもてなし、繁栄と平穏を願うところから始まっているようなのです。そう考えると、祭りはただ盛り上がるのではなく、その先の幸せ を願うためのもの。熱狂は明日への祈りでもあるのです。

 とすれば、WBCの感動をどこにつなげるか。いちばん分かりやすいのが、プロ野球人気の回復です。今まで野球に関心のなかった人まで、WBCにのめり込 んだのです。今なら、球場に足を運んでもいいと思っているかもしれません。何しろ、テレビ観戦と球場では面白さに雲泥(うんでい)の開きがあります。それ を早く体験してもらう。何よりも、その手に出なければなりません。

  もちろん、プロらしいときめくプレーをして、緊迫のゲームをすることは当たり前のこと。しかし、それだけでは難しい。日本人に合った野球というスポー ツを理解してもらうためにも、まずは認知と理解。そのための体験が必要なのです。この体験に参加性をプラスして、プロ野球を自分のこととして感じ盛り上 がってもらう。

 そのためには、野球をスポーツととらえるより、「祭り」と考えたほうがいいかもしれません。明日の自分の暮らしを豊かにするための熱狂という祈り。それ をたくさんの人と共有するために球場へ足を運ぶ。そこで行われるのは、儀式。その儀式の最中にはどんなことが起こるか分からない。だから、思いをぶつける のです。

 祭が、家に始まり、神社に移り、そして村に降りてきた。その間に、いろんな工夫と知恵が祭りをみんなのものにしたのです。その媒介になったのが、芸能。 神と交信するものだった芸能が、みんなの暮らしを豊かにするものに変化を遂げたのは、こうすればもっと楽しくなる豊かになる、というクリエーティブの力 だったに違いありません。

 今こそ、日本再生のキーワードはクリエーティブ。そう確信しました。 

3.EMC,企業内情報の一元管理ソフト「SourceOne」を発表(4.3  nikkeibp)
 米EMCは米国時間2009年4月2日,企業内の各種情報の一元管理を支援するソフトウエア製品群「EMC SourceOne」を発表した。これら製品の導入により,例えば1000件のメールボックスを管理する企業が年間平均100万ドルのコストを削減できる としている。

 現在,SourceOne製品としては「SourceOne Email Management」「SourceOne Discovery Manager」「SourceOne Discovery Collector」の3つがある。
 SourceOne Email Managementは,米MicrosoftのExchange Serverと米IBMのLotus Notesの電子メール・メッセージやインスタント・メッセージなどをアーカイブする。英語のほか,仏語,イタリア語,独語,スペイン語,日本語,簡易中 国語のインタフェースを備える。

 SourceOne Discovery Managerは,法的機関などから要請があった場合などに,SourceOne Email Managementでアーカイブしたメッセージを検索する機能を備える。
 SourceOne Discovery Collectorは,構造化されていないコンテンツのデータ収集や識別,保存,ポリシー管理を自動化する。
 今後のSourceOne製品では,ファイル,SharePoint,XMLといったコンテンツ・タイプのサポートを予定している。
 出荷開始は,SourceOne Email ManagementとSourceOne Discovery Collectorが2009年4月中,SourceOne Discovery Managerが同年第2四半期後半の予

4.職場での適度な私的ネット利用は生産性向上につながる(4.3  nikkeibp)
 オーストラリアのメルボルン大学は現地時間2009年4月2日,職場での私的インターネット利用が生産性に及ぼす影響について調査した結 果を発表した。それによると,私用でインターネットを閲覧する時間が総勤務時間の20%以下の場合,インターネットを私的に利用する人の方がそうでない人 よりも生産性が約9%高かった。

 300人の労働者を対象に実施した同調査では,職場でインターネットを使う人の70%が私的利用を行っていることも分かった。利用目的の首位は,製品情 報の検索とニュース・サイトの閲覧。オンライン・ゲームのプレイは5位,YouTubeでの動画閲覧は7位だった。

 メルボルン大学経営/マーケティング学部のBrent Coker博士によると,インターネットの私的利用によって生産性が向上するのは,人間が仕事に集中できる時間に限界があるからだという。「一定時間仕事 をしたあとは,少しネット・サーフィンをするなどして休憩をとり,頭を休ませて集中力を取り戻す必要がある。こうすることで,集中して仕事に取り組める合 計時間が長くなり,生産性が向上する」(同氏)。

 しかし,インターネットの私的利用も度が過ぎると生産性に悪影響を及ぼす,とCoker博士は指摘する。「オーストラリアのインターネット・ユーザーの 約14%には,インターネット依存症の徴候が見られる。彼らは平均をはるかに上回る時間をオンラインで過ごし,ネット・サーフィン中にじゃまされると機嫌 が悪くなる。こうした人たちのネット私的利用は,生産性を低下させる」(同氏)。

5.IBMがクラウド型グループウエアを7日に開始、グーグル、MSに対抗(4.2  nikkeibp)
米IBMは米国時間2009年4月1日、クラウド型のグループウエア「LotusLive Engage」を4月7日に開始すると発表した。米グーグルの「Google Apps」や米マイクロソフトの「Microsoft Online Services」(関連記事)に対抗するサービス。IBMが正式にサービスを開始したことで大手各社の争いが本格的に始まる。

 LotusLive EngageはメールやWeb会議、ファイル共有、インスタントメッセージ、プロジェクト管理など社内協業に必要な一通りの機能を備える。サーバー類はす べてIBM側で運用するため、利用企業はシステムを購入、自社運用する必要がない。

 一般企業が自社保有するIBM製のグループウエア「Notes/Domino」やコラボレーションソフト「Sametime」との連携も可能だ。連携時 にはファイアウオールを越えて通信できるので、社内外のシステムを柔軟に使い分けられる。日本での提供は「日本語版の提供は早くて今夏」(日本IBM広 報)。日本語でのサポートの無い英語版であれば、4月7日から日本でも使える。


 
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