週間情報通信ニュースインデックスno.694   2009/02/14

1.楽天の08年通期決算、有価証券の評価損など計上で赤字549億円(2.13  nikkeibp)
 楽天は2月13日、2008年12月期通期(2008年1月―12月)の連結決算を発表した。売上高は2498億8300万円で前年の2139億 3800万円に比べ16.8%の増収。営業利益は471億5100万円(前年は1億1800万円)、経常利益は445億3100万円(23億7600万 円)と増大したが、純損失が549億7700万円(前年は純利益368億9800万円)となり、赤字転落した。

 損益が前年と大きく変わった主な要因として、株式市場低迷の影響で計上した投資有価証券の評価損671億7600万円を含む、特別損失809億1100 万円を挙げている(関連記事その1、その2)。  事業別の売上高は、EC事業が前年比20.6%増の910億7300万円、トラベル事業が同25.5%増161億9800万円、ポータル・メディア事業 が同28.9%増の96億8000万円。

2.スターバックス”と雇用不安下での「生き方」論(2.13 nikkeibp)
御立 尚資
 『How Starbucks Saved My Life』(Gotham Books)という本がある。米国で2007年の秋に出版されたもので、タイトルを直訳すれば「いかにして“スターバックス”は、私の人生を救ったか」と いうことになろうか。

 大手広告代理店の上級管理職として成功を収めていた筆者Michael Gates Gill氏が、リストラに遭い、失職。離婚や病気も重なって、精神的に打ちのめされてしまう。その後、紆余曲折を経て、スターバックスで時給で働き出した 彼は、次第にそこでの仕事、そして金銭的な成功を追い求めるのではない生き方に、深い満足感を得るようになる、というノンフィクションだ。

 「リストラされても、自らの気の持ちようと考え方次第で、幸せに生きていくことができるはず」というトーンが色濃く出る形で取り上げられている。CNN のインタビュアーは、「今、大手広告代理店の役員の職を、高給でオファーされたらどうするか」と問い、著者は「決して受けない」と答える。「栄達と贅沢を 求め続ける生活」には不毛を感じるし、今の地に足が着いた生活の中で「仲間とお客さんに喜ばれながら生きていくことの幸せ」には掛け替えがない、という。

 こういった取り上げ方の是非はあろうが、昨今の米国での急激な雇用減少とそれに伴う不安感の広がりに、この本のテーマがマッチしたことは間違いないだろ う。そしてもっと奥深くには、「金銭的な意味での成功を追い続けても、どこまでいっても終わりがない。幸せに生きていくには、その価値観から離れて、新し い価値観によって立つしかない」というムード(あるいは気づき)の広がりもあるように思える。


 さて、翻って日本でも、雇用の減少が続いている。金融危機の影響は比較的軽微だったにもかかわらず、日本の実体経済の収縮度合いは、ほかの先進国を大き く上回りそうな勢いだ。この中で、日本企業は「失われた10年」の経験を踏まえ、従来にないスピードで、設備と雇用の調整を行っている。

  『How Starbucks Saved My Life』に描かれたような思想、あるいは「生き方」論に対しては、何となく共感を覚える部分がある。しかし、そうだからといって、社会として、雇用の悪 化をただ甘受していればいいはずはない。政府主導で雇用を創出する政策、特に輸出に依存する度合いを少し下げる形での、新しい経済構造へのシフトを促進す る雇用政策を緊急に進めていく必要がある。

 農業、環境、あるいは(従来型の公共事業ではなく)既存インフラの維持・補修・改善に的を絞った土木・建築。こういった分野での雇用創出、そして、他分 野からの労働力流入を容易にする教育訓練への大型投資が不可欠だと思う。

 雇用の減少はすでに始まり、かつこれからもペースを上げていきそうだ。一方、政党間の意見の違いや省庁間の縦割りプランニングを乗り越えた「思い切った 雇用創出パッケージ」は、まだその姿を現してもいない。雇用悪化の進行と競争し、それを上回るスピードで雇用を創出していくために、政・官・民が協調し、 施策の立案と実行を進めていく。

 従来にない仕組みと仕掛けを作り、早急に施策の結果を得ていくことが、日本が新たな「失われた10年」に陥らないために、どうしても今、必要なことでは なかろうか。

3.広い帯域を使って高音質通話を実現する「ひかりクリアフォン」,NTT東西が NGN向けに発売(2.13 nikkeibp)
 NTT東日本とNTT西日本は2009年2月13日,通常の電話機よりも広い帯域を使って高音質の通話を実現するIP電話機「ひかりクリアフォン」 (HQ-100)を2月18日に発売すると発表した。NTT東西がNGN商用サービス「フレッツ 光ネクスト」で提供する「ひかり電話」のユーザーが対象である。

 従来の電話機では300Hz〜3.4kHzという周波数帯域を使っているが,今回のひかりクリアフォンでは100Hz〜7kHzというより広い帯域を使 うことで,クリアで聞き取りやすい音声品質を実現した。今回の製品は,情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)が規定する広帯域通話の品質ガイドライン 「WB7」(ワイドバンドセブン)に適合した最初の個人向けIP電話機だという。

 100Hz〜7kHzの高音質で通話できるのは,通話相手が同じ光クリアフォンなどの高音質電話対応電話機,あるいはパソコンにインストールした「ひか りソフトフォン」。ただし,通話相手がBフレッツやフレッツ・光プレミアムを利用した通常のひかり電話や,携帯電話機の場合でも,高音域を広げて 300Hz〜約6kHzの帯域を使えるようにする「擬似広帯域通話機能」を使うことで,クリアな音声の通話を可能にしている。  価格は2万6040円。販売予定台数は,NTT東日本が1000台/年,NTT西日本が500台/年である。

4.IBM製ソフトがクラウド対応に(2.11 nikkeibp)
 米IBMと米アマゾン・ドット・コムは2009年2月11日(米国時間)、IBMのデータベース製品である「DB2」や「Informix Dynamic Server」などを、アマゾンのクラウド・コンピューティング・サービス「Amazon EC2」で利用可能にすると発表した。IBMが同社の商用ライセンスをEC2上で使用する場合の指針を公開したほか、IBM製ソフトウエアをプリインス トールしたディスク・イメージを近日中に公開する。

 Amazon EC2は、アマゾンが自社データセンターで運用する「Xen」の仮想マシンを、ユーザー企業が時間単位で借りられる「Infrastructure as a Service」である。既に「Oracle DB」や「SQL Server」などの商用データベース製品が利用可能である。今回IBMがDB2のEC2対応を発表したことによって、主要商用データベース製品のほとん どがEC2で利用可能になった。

5.ソフトバンクBB,フレッツ光の販売でNTT東西の代理店に(2.10  nikkeibp)
  ソフトバンクBBは2009年2月10日,NTT東西の「フレッツ光」に対応したFTTHサービス「Yahoo! BB 光 with フレッツ」を2月18日から提供することを明らかにした。2008年12月16日から一部地域で試験提供していたもので,2月6日にNTT東西と代理店契 約を締結した。

 メニューは,戸建て向け「ホーム」と集合住宅向け「マンション」の2種類。NTT東西の「Bフレッツ」,「フレッツ・光プレミアム」(NTT西日 本のみ提供),「フレッツ 光ネクスト」に対応し,「Yahoo! BB」のプロバイダ料金はホームが月額1260円,マンションが月額997円である。


 
 ホームページへ