週間情報通信ニュースインデックスno.686   2008/12/20

1.手のひらに載る! 超小型プロジェクターの実用度は?(12.19 nikkeibp)
 最近、超小型プロジェクターが続々登場している。今年のCEATEC JAPANのドコモブースには、携帯電話に組み込まれたプロジェクターも展示されていたが、そんな製品の登場すら予感できるほど小型化が進んでいる。ちな みに、従来のモバイルプロジェクターは、小さくても辞書程度の大きさだが、最近の超小型プロジェクターは手のひらに余裕で載る極小サイズなのだ。

 今回取り上げるのは「マイクロ プロフェッショナル プロジェクター MPro110」(以下MPro110)だ。かなり人気の様子で、3Mのダイレクト販売では品切れになっていることが多い。

 早速製品を借りてみたのだが、手元に届いて驚いたのは想像以上に小さなこと。携帯電話より一回り大きな程度で、荷物としてはビデオカメラを持ち歩く程度 だ。160グラムと軽いので、これならカバンのポケットに余裕で入れておける。素晴らしいのが、ACアダプターも小さなこと。本体と一緒に持ち歩いても、 ほとんど負担にならない。

2.ホンダが決断した二つの方針転換(12.19 nikkeibp)
鶴原 吉郎=日経Automotive Technology
 どうも私はこのコーナーでホンダのことばかり取り上げているようで、いささか気が引けるのですが、今回もホンダの話題でお許しを。というのも、2008 年12月17日に開催された年末恒例の社長会見(関連記事)で、重要な方針転換が明らかになったからです。

 その一つが、パワートレーン戦略の大幅な見直しです。これまでホンダは、シビック以下の小型車ではハイブリッド、アコード以上の中・大型車ではディーゼ ルを、燃費向上のための主力技術と位置づけてきました。ところが今回の社長会見では「ハイブリッドは、CO2低減に向けた、現時点で最も現実的な技術だと 認識している。限られた資源を効果的に活かすために、まずはここに全精力を集中し、一日も早い本格的普及を実現することが、最も重要であると考える」と、 かなりハイブリッド技術に傾斜した発言をしました。

 これを裏付けるように「今後は中・大型車への適用も視野に入れて、ハイブリッドモデルのラインアップを強化する」、「『ハイブリッドモデル』や『スモー ルカー』に資源を集中させるために、米国・日本に投入を予定していた中・大型ディーゼルエンジンの投入を延期する」という発言もありました。

 一方で、これまでハイブリッドを燃費向上技術の柱と位置づけていた小型車分野では「スモールカー領域での商品力を、さらに強化するために『小型ディーゼ ルエンジン』の開発も進めていく」とし、スモールカーの燃費向上はハイブリッドとディーゼルの2本だてにすることが明らかになりました。

 中・大型車の分野では、ディーゼルに代えてハイブリッドを主力に、小型車分野ではハイブリッドだけでなくディーゼルも、という大幅な方針転換となったわ けです。

 もう一つの重要な方針転換は、社長会見の直後に開催されたジーエス・ユアサ コーポレーション(GSユアサ)との共同記者会見です(関連記事)。この席で両社は,ハイブリッド車向けLiイオン2次電池の製造・販売および研究開発を 手掛ける合弁会社を設立することで基本合意したと発表しました。これまでホンダは、ハイブリッド車用の2次電池で、特定の企業と組むことはせず、その時点 その時点で最適な製品を選ぶ、というスタンスを取り続けてきました。

 しかし、パナソニックEVエナジーを設立済みのトヨタ自動車に加え、日産自動車がNECグループと、三菱自動車がGSユアサと、それぞれリチウムイオン 2次電池の開発・生産で合弁会社を設立するなど、電池メーカーと自動車メーカーが2次電池開発のために緊密な関係を築く動きが業界全体に広がる中、ホンダ の次の一手に私たちも注目してきました(関連記事)。結果としてホンダも、電池メーカーとの合弁会社設立に至ったわけで、いよいよここからクルマの電動化 に向けた競争が始まります。


3.既存客の価値は、新規客の5倍(12.10 nikkeibp)
 つい先日、ランチを食べに入った店でのことだ。その日は冷たい雨が降る肌寒い1日だった。僕が座った席は入り口の近くだったため、ほかの客が入ってくる たびにドアから冷たい外気が入ってきて、体がぶるっと震えることになった。

 そこに、店長がバイトの女の子を連れてやって来た。何かと思えば、ドアをぐいっと全開にして、大声で指導を始めるのである。いわく、「ランチタイムはお 客さんが入って来やすいように、ドアをこうやって開けておくようにね」。

 その近くに座っていた僕を含めて数人は、さらに冷たい風にさらされることになったのだが、皆、体を縮めてひたすら耐えていた。誰かが文句を言わないかな と期待しながらも、そのようなことは起こらず、店長とバイトの子は店の奥へと再び戻っていった。  このような“仕打ち”を受けた客がどうするかというと、多くの場合、黙って、二度と足を運ばなくなる。皆さんも一度くらい経験があるのではないだろう か。

 そこで質問を一つ。「失った客1人分の価値はどれくらいか?」。  「既存客1人には、新規客の5倍の価値がある」ということだ。
 なぜなら既存客というのは、チラシや値引きなどの集客コストを掛けなくても、「以前、来た時、おいしかったから」という理由だけで再訪してくれる。さら には知人友人という“新規客”まで連れてきてくれるからだ。

客の6割は不満を持つのが“普通”!?

 彼が言う「客足が途絶えない」極意とは、一言でいえば、「既存客に再び来てもらう」極意のことである。
 そのためには、どうすればいいか――。彼の話は、かなり奥深い。

 僕は、客足が途絶えない店をつくるためには、「顧客目線でサービスを見ること」が大事だと思っていたのだが、彼はそれではダメだと断言する。
 というのも、客の実に6割が、接客時に何らかの不満を感じるのが「普通」だという統計結果があるからだ。

 しかも、それをいちいち声に出して伝える客は少ない。冒頭の店で、ドアを開け放しにされても黙っていた僕や、僕の近くにいた人たちのように。
 つまり、客から寄せられる意見というのは、様々な不満の一部を切り取ったものでしかないのだ。だから、そうした一部の意見にいちいち振り回されていて は、サービスは良くなるどころか迷走してしまう。

 本当に重要なのは、客から「もっとこうしたらいいのに」というアイデアや意見が寄せられた際に、どの意見を受け入れ、どの意見を切り捨てるのかの判断だ と彼は言う。その判断基準なしに“顧客目線の意見”に右往左往していては、結局、サービスは劣化してしまうのである。

4.【速報】電源設備が発煙,So-netやSeesaaのブログが停止(12. 19 nikkeibp)
データセンター事業者であるさくらインターネットの「西新宿データセンター」において2008年12月19日,障害が発生した。電源設備から発煙し,設置 しているサーバーへの電源供給が停止した。同社の広報担当者によると,「現在復旧中であるが,復旧のメドはまだ立っていない」という。

 この障害によって,同データセンターでサーバーを運用している,ソネットエンタテインメントの「So-net blog」やシーサーの「Seesaaブログ」が影響を受けているとみられる。両ブログともにログインやWebページの閲覧ができない状況になっている。 シーサーの広報担当者は,「現在,故障していない電源設備から,当社のサーバーへ電力供給ができないかを試している最中。復旧のメドは立っていない」と回 答した。

5.アップルのMacworld撤退発表,主催者のIDGにも予想外の衝撃(12. 19 nikkeibp)
Appleが,2009年1月に開催されるMacworldに,最高経営責任者(CEO)であるSteve Jobs氏が登場しないことを明らかにしたため,Macworldを主催するIDGには,大きな衝撃が走った。

 まさに数週間後に開催が迫ったタイミングでの今回の発表は,ある両社間の交渉に詳しい情報筋によれば,IDGが「完全にすきを突かれた」形であるとい う。数々の大手技術展示会を主催してきたIDG傘下のIDG World Expoにとって,Jobs氏が,これまでいつも参加してきたMacworldに登場しないなど,まさに寝耳に水の話であった。しかしながら,その発表 が,Appleの本社があるクパチーノから飛び出したのだ。

 この件に関してコメントを求めたものの,Appleの関係者は,それに応じようとはしなかった。IDG World Expoも,今回のAppleの決定については,Macworld Conference & Expo担当ゼネラルマネージャー兼バイスプレジデントであるPaul Kent氏が出した,以下の声明以外には,新たなコメントを出すことを拒否している。

 Appleが,Macworldから完全に撤退するという今回の決定は,まったく思いもよらないものではなかった。Gizmodoは,Appleが,相 当な時間をかけて,この撤退を計画してきたのではないかと推測している。結局のところ,どれほど大規模な技術展への参加であったとしても,リスクと報酬を 天秤にかけることになってしまう。そして,これまでの経験からすれば,成果よりも,疲労感のほうが大きいというのも常である。しかも,こうした経験をする ために,わざわざ何百万ドルもの巨額の投資が求められるのであれば,なぜAppleが,「AppleがMacworldを必要としているのではなく, MacworldがAppleを必要としているに過ぎない」との結論に至ったのかは明白である。

 しかしながら,当面の間は,Jobs氏の健康状態を懸念する話題のほうが,数々の推測に覆われたままとなる。


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