週間情報通信ニュースインデックスno.685   2008/12/13

1.2008年の漢字は「変」、首相の交代や米次期大統領の言葉を反映 (12.12 nikkeibp)
  日本漢字能力検定協会が12月12日に発表した、2008年の世相を表す漢字は「変」だった。全 国からの公募で6031票を集めて1位となった。応募者がこの漢字を選んだ理由として挙げたのは、日本の首相交代や米国のオバマ次期大統領のChange (変革)という言葉、世界的な金融情勢の変動、食の安全性に対する意識の変化、世界的規模の気象異変、スポーツや科学分野での日本人の活躍にみられる時代 の変化などだった。

 12日に京都市の清水寺で森清範貫主が「変」の字を揮毫(きごう)した。年末まで清水寺の本堂に置き、一般公開する。2007年の漢字は「偽」、 2006年は「命」だった。 2008年の世相を表す漢字としてはほかに候補として、金融危機などの意味を込めた「金」(3211票)、株価の暴落などか ら「落」(3158票)、食品の安全性問題や価格上昇から「食」(2906票)などが挙がった。合計11万1208票の応募があった。

2.ポスト成果主義 スタンドプレーからチームプレーに(12.13  nikkeibp)
 成果主義の導入に伴って“機能不全”に陥った社員の共同作業の再生。正社員と非正規社員が混在する職場の運営。経済のグローバル化への対応──。こうし た要因から、リーダー育成の重要性が叫ばれている。

 だが、日常的に使われているリーダーの意味するところを、我々はきちんと理解しているだろうか。人事コンサルティング会社ピープルフォーカス・コンサル ティングの黒田社長はこう問いかける。

 事実、リーダーの定義は時代とともに変わってきた。「唯一の定義がないのだから、自分の持論を持つことが大切だ」と黒田社長は主張。そのヒントとして、 グローバル、オーセンティック、社会企業家の3つのキーワードを示す。

 リーダーやリーダーシップという言葉は古くからある言葉で、我々は日常的に使っていますが、実は確固とした定義はありません。
 論者の数だけ定義があると言ってもいいくらいです。それだけリーダーやリーダーシップとは、多元的で複雑なものなのです。
 ですから、リーダーやリーダーシップについて唯一無二の定義を求めようとするのではなく、むしろ自分なりの考え、すなわち、持論を持つことが大事だと思 います。

 しかも、1つの持論を持ったらそれで満足することなく、今求められているリーダーやリーダーシップは何なのかを常に自問自答し続ける。この姿勢が重要だ と考えています。
 そのためにヒントになりそうな論点を提示しようと思いますが、前提としてリーダーシップに対するこれまでの議論を簡単に振り返っておきましょう。

揺れ動いてきたリーダーの定義

 リーダーシップに関して1950年代頃までに主流を占めていたのは、「リーダーとは特別な素質を持った人がなるものだ」という考え方です。
それには、いくつかの疑問が提示されます。リーダーシップとは、本当に限られた人だけに与えられたものなのだろうか。リーダーになる素質とはそもそも何な のか。すべてのリーダーに共通する素質というものがあり得るのかといった具合です。

 実際、ある局面においては成功を収めていたリーダーが、別の局面では同じように成功できないということがある。素質は変わらないはずなのに、局面に応じ て結果が異なってしまうのはなぜなのか。こうした理論上の限界に突き当たったのです。

 そこで次に出てきたのが、人間の行動に注目するアプローチです。リーダーシップは行動に表れる。ですから、リーダーシップを発揮する行動パターンを習得 すれば、誰もがリーダーになれるはずだと考えたわけです。

 ところが、このアプローチにも限界があった。リーダーシップの発揮につながる普遍的な行動パターンを必ずしも特定できないという問題です。状況が変われ ば、それに応じてリーダーも異なる行動を取らざるを得ないからです。

 この限界を逆手に取って、状況に応じて柔軟に対応できることがリーダーシップであるという考えが、次に浮上しました。
 ですが、どういう状況にどのような行動を取るのかという研究を進めていくと、状況というものが無数にあるために、行動のパターンも際限がなくなってしま う。その結果、明快なモデルを作れなくなり、実用性を欠くことになりました。

 そうした中、80年代に米国で台頭してきた考え方が、「変革のリーダーシップ」です。  英語で「トランスフォーメーショナル・リーダーシップ」と呼ばれるこの理論を提唱したのが、リーダー研究の第一人者として知られる米ハーバード大学経営 大学院のジョン・コッター名誉教授です。

 コッター教授は、状況に柔軟に対応するリーダーのスキルを真っ向から否定して、「リーダーには普遍的な本質がある」と主張しました。その本質とは、変革 を促すことです。
 変革を推し進めるために、組織の進路を設定し、メンバーの心を統合して、動機づけや啓発を行っていく。これこそがリーダーシップの本質だと言い切ったの です。

  さらに興味深いのは、「リーダーにとって新たに必要となったスキルは何か」という質問に対して、回答者の49%が「コラボレーション(共同作業)」と 答えた点です。
 コッター教授の提唱した変革のリーダーは、リーダーが方向性を示してメンバーを引っ張っていくイメージが強い。そのため、カリスマ型リーダーとも呼ばれ ます。

 このようにリーダーが1人で頑張るだけではなくて、メンバー全員と協力する。あるいは同業他社や異業種、顧客などと協力しながら何かを作り上げていく。 こうしたリーダーの姿を、CCLの調査は示唆していると思います。

 このようにリーダーについて新しい考え方が出てきていますが、これからのリーダーはどうなっていくのか、その方向性について持論を述べましょう。それ は、「グローバル」「オーセンティック」「社会企業家」の3つのキーワードに集約されます。

3.IBM,Web会議のクラウド・サービスを開始(12.12  nikkeibp)
 米IBMは米国時間2008年12月11日,新しいクラウド・サービスとしてWeb会議サービスの「Lotus Sametime Unyte 8.2」を発表した。国際市場におけるサービス提供を視野に入れ,英語以外にも日本語や中国語を含む9言語に対応させた。同社のオフィス・アプリケーショ ン・スイート「IBM Lotus Symphony」で採用するODF形式なども新たにサポートした。

 Sametime Unyteは,Webブラウザを使って利用できるサービス。特別なソフトウエアをダウンロードする必要はない。新版では,ネットワーク・アクセラレーショ ン機能を強化し,サービスへのアクセスを高速化した。また,コラボレーション・ソフトウエア「Lotus Notes」とインスタント・メッセージング(IM)プラットフォーム「Lotus Sametime」を組み込み,Web会議に電子メールやIMで参加できるようにした。

 このほか,PPT,DOC,XLS形式のファイルに加え,PDF形式とODF形式のファイルの共有と配信を可能にした。対応Webブラウザとして FireFox 3.0を追加したほか,会議が始まる前に参加者が集まる控え室を用意した。

 IBMは同日,Sametime Unyteについて会議ソリューションを手がける米InterCallとの提携を発表した。両社の提携により,InterCallは世界各国の顧客に Sametime Unyteのオンライン会議機能を提供する。InterCallは,この機能を組み込んだサービスの提供を2009年1月に開始する予定である。

4.AT&Tがインドに初のデータセンター開設,多国籍企業のニーズに対応(12.12  nikkeibp)
 米AT&Tはインドで現地時間2008年12月11日,同国で同社初のデータ センターをバンガロールに開設したことを発表した。堅牢なデータセンターを求める多国籍企業がインドで増えており,同センターを通じて,さまざまなITイ ンフラ管理サービスの提供を図るとしている。

 同センターはAT&TのグローバルMPLSバックボーンに直接つながっており,さまざまなホスティング・ソリューションを提供できる。マルチレイ ヤーのセキュリティ,冗長性,障害時の迂回対策,迅速なリカバリなどによって不正侵入や障害を防止する。

 顧客企業は,AT&Tの管理型のホスティング,アプリケーションおよびネットワーク・サービスを利用して,データ処理や電子商取引ニーズに対応で きる。サーバーの仮想化,アプリケーションの高速化,ビジュアル管理ツールなど,AT&Tのネットワーク・サービスに統合された技術も利用できる。

 同センターの開設は,AT&Tが2008年3月に明らかにしたグローバル・ネットワーク強化に向けた取り組みの一環。同社は海底光ケーブルの敷設 やデータセンターの設備拡充などに,10億ドルを投じる予定である。

 同社Global Network Services India担当会長兼CEO(最高経営責任者)のGopi Gopinath氏は,「バンガロールにおけるデータセンターの開設は,インドで急拡大する電気通信分野の需要に応えようとする当社の意気込みの表れ」と 語る。

5.VMwareとHPが提携拡大,物理および仮想データセンター向け管理技 術を共同開発へ(12.11 nikkeibp)
 米VMwareは米国時間2008年12月10日,米Hewlett-Packard(HP)との提携関係を拡大し,物理および仮想データセンター向け 管理ソフトウエアの共同開発に取り組む意向を明らかにした。ハードウエア・リソースを社内の“クラウド”に集約して運用する新しいコンセプトである仮想 データセンターOS「Virtual Datacenter Operating System(VDC-OS)」において,より強力な管理機能を提供可能になるとしている。

 第一段階として,両社はHPのビジネス向けテクノロジを最適化するBTO(Business Technology Optimization)ソフトウエア製品にVMwareの仮想ラボ自動化システム「VMware vCenter Lab Manager」を統合する。事前に設定された仮想アプリケーション環境のライブラリにアクセス可能となるため,IT部門が管理を維持する一方で,ユー ザー・グループがオンデマンドでシステムをチェックできるようになる。Lab Managerにより,ハードウエア費用を低減できるほか,手動プロビジョニング作業の自動化やアプリケーション開発およびテスト・サイクルの高速化が図 れるという。

 また両社は,VDC-OS環境における管理機能を向上させるために,仮想環境を発見して変更を報告する「HP Discovery and Dependency Mapping」とHPのBTOアプリケーションを使った仮想管理製品を共同開発する。

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