週間情報通信ニュースインデックスno.661  2008/06/28

1.シニア層の約7割が「自宅でお酒を飲む」、ビールがダントツ人気(6. 27 nikkeibp)
ネットエイジアが男女50―79歳を対象に実施した酒の嗜好に関する調査によると、自宅でお酒を飲む人は男性が77.6%、女性が67.2%だった。ひん ぱんに飲む種類は男女とも「ビール」が最も多く、男性の62.9%、女性の56.0%が挙げた。

男性では、ビールに次いで「焼酎」(43.3%)を飲む人が多かった。以下、「発泡酒」(36.1%)、「日本酒」(26.3%)、「ワイン」 (23.7%)と続いた。女性では、「ワイン」(42.3%)が2番目に多く、「第3のビール」(33.9%)、「発泡酒」(31.5%)、「チューハ イ」(28.6%)の順となった。

味が好きなお酒を聞くと、全体の37.6%が「ビール」を1位に挙げた。「ワイン」を1位に挙げた人は9.6%、「第3のビール」は7.8%、「焼酎」は 6.4%、「チューハイ」は4.8%となり、ビールの人気が群を抜いて高いことが分かった。ただしビール系飲料の「発泡酒」はわずか1.6%で、ビールと の差が顕著に出た。

自宅ではお酒を飲まない人も含めて、お酒を飲む頻度を尋ねたところ、ほぼ毎日飲む人は男性で35.6%、女性で16.4%だった。

2.鈴木貴博:スピード社の水着で何が本当に変わったのか(6.26 nikkeibp)
この6月始めに北京五輪壮行会を兼ねた競泳の「ジャパン・オープン」で、英スピード社製の水着が大きな話題になったのは、皆さんの記憶に新 しいところだ。
一言で説明すれば、スピード社製の水着を着た選手が新記録をどんどんたたき出したのである。例えば、平泳ぎ代表の北島康介選手は200メートル平泳ぎ決勝 で、2分7秒51の世界新記録を樹立。ライバルの米ブレンダン・ハンセン選手が2年前に出した新記録を0秒99も更新した。その他の選手も新記録を相次い で打ち立てた。彼らはすべてスピード社製の水着「レーザー・レーサー」を着用していた。

日本水泳連盟もいよいよその使用を容認し、日本のコーチも「『レーザー・レーサーを着ると速くなる』という言い方をするが、『着なければ勝負になら ない』という言い方のほうが適当だ」と語る。 それほど、水着の性能いかんによって結果が「がつん!」と変わることを、今回の記録ラッシュは物語ってい る。

このように、それまでの“埋没状態”から圧倒的に突き抜ける力のことを、我が社では「がつん!力」と呼んでいる。 この「がつん!力」――すなわ ち、「大埋没を迎えたビジネスの世界を抜け出す力」について、このほど僕は、ビジネス原則として1冊の書籍にまとめ上げた。いまひとつ“突き抜け”られず に困っているビジネスパーソンの方がいらっしゃったら、参考になる部分があると思われるので読んでいただければ幸いである。

さて先ほどのレーザー・レーサーだが、これは撥水性の素材をレーザーで継ぎ目なく縫製し、筋肉の出っ張りを締め付けるという2つのイノベーションに よって水の抵抗を最小限に抑えることを可能にした。これによって勝負の前提は大きく変わり、選手たちは自分の実力だけでは戦い切れなくなった。

圧倒的な力が出現したとたん、同じイノベーションの土俵に乗らなければ勝負にならないのは、ビジネスの世界でもスポーツの世界でも同じである。

3.明日は我が身の笑うに笑えない失敗(6.25 nikkeibp)
 アメリカに移り住んでから24年が経った。バブル絶頂期には日本勢がアメリカ西海岸を侵食し、かのぺブルビーチ・ゴルフリンクスまで日本資本の手に落 ち、それまで$100余りで1ラウンド回れたのが、いきなり$300と高騰、地元ではかなりのひんしゅくを買っていた。やがてバブルが崩壊、大きな損金を 計上して日本資本の引き上げが始まった。バブル期に完成した日本人向け高級クラブも、1軒、2軒と姿を消していった。

 今やグローバリゼーションの時代、海外に出かけて競争をするのではなく、良いパートナーを探し出して共同でビジネスを推し進める形態が主流となってき た。そのため、以前ほどの数はないものの、海外駐在、海外出張は相変わらず必要とされている。

 しかし、習慣、法律の違いからとんでもない失敗をやらかす人が後を絶たない。笑い話ですめばいいが、笑えない気の毒な話もたくさんある。ここでは、観光 であれ、仕事であれ、アメリカに出かけた時にそのようなミスをせぬよう。少しばかりの失敗談を紹介させていただく。

 サンフランシスコ空港に降り立ったA氏一家。運悪く他の飛行機より一足遅い到着となったため、入国管理の長い列で待たされることになった。あとわずかで 入国管理官のブースにたどりつくところで子供がぐずり出した。入国管理官のところで泣きわめかれたら困ると思ったA氏、言い聞かせても聞こうとしない子供 の頭を思わず一発叩いてしまった。
 これが人の整理をしていた入国管理官の目にとまり、すぐに空港警察に通報、A氏は何と逮捕されてしまった。子供虐待の容疑である。取り調べの結果、危険 人物とされたA氏は入国を拒否され、そのまま空港から強制退去となった。奥様とお子様は入国を許可されたものの、結局A氏とともに日本に帰ることになって しまった。

 さて、今度はB夫妻の例。アメリカ国内数箇所を巡る旅行の途中、空港で買い物を楽しんでいた。それぞれ興味の対象が違うため、集合時間を決めて別々の店 へと消えて行った。さほどの買い物もせず、時間どおりにゲートにたどりついたB氏だったが、待てど暮らせど奥様がやってこない。待合エリアの人もまばらに なり、ついには奥様の名前が放送で呼ばれた。しかし、アメリカ人のローマ字読みでは耳に届くはずもない。ゲートを閉じる5分前になって、紙袋を2つ抱えな がらようやく奥様が到着。

「何をやっていたんだ。時間はとうに過ぎているぞ」
「ごめんなさい、ついつい買い物に気を取られちゃって…」
と、ここでB氏が思わず奥さまの頬をピシャリ。驚いたのは、空港関係者である。男性の地上職員がB氏の腕を抑え、ブースで口をアングリ開けていた女性職員 に空港警察に通報するように指示。幸い、B氏と一緒に奥様を待っていた現地添乗員の機転で、叩かれたのは全く痛くなく、日常的な愛情表現として慣れている と奥様に言ってもらって大事に至らなかった。ここで警察が登場していたら、ドメスティック・バイオレンスでB氏は逮捕され、その時点で刑事事件とし身柄を 拘束、その後はたとえ奥様がいくら弁明しても、刑事訴訟として地方検事の判断に委ねられていただろう。

 海外旅行は楽しく、つい浮かれて羽目を外してしまうことがある。しかし、訪問先の意外なルールはよく知っておいた方が良い。シンガポールにはガムを持ち 込んでもいけないし、アメリカで酔っ払って街をふらふら歩いていたら逮捕される。公共の場で、自分や他人の安全を保証できないほど薬物(アルコール)に影 響されているとみなされる。

4.グーグル・ヤフー提携で苦境のマイクロソフト(6.24  nikkeibp)
 日本時間6月13日。米マイクロソフトにとっては「いいニュース」と「悪いニュース」が一度に起きた1日だった。 まずは悪いニュースから。米ヤフーは MSとの提携交渉を打ち切り、最大のライバルである米グーグルとネット広告事業で提携したと発表した。

今年2月、MSはヤフーに対して総額446億ドル(約4兆7000億円)の買収提案を発表したが、価格が折り合わずに決裂。その後の提携交渉も不発 に終わった。ネット事業で先行するグーグルを追撃するために打った一手が、皮肉にも、そのグーグルを利する結果となった。MSは今後、ネット事業戦略の抜 本的な見直しを迫られることになる。

一方、“いいニュース”は日本が発信源だった。パソコン用OS(基本ソフト)「ウィンドウズ・ビスタ」の機能を拡張し、地上デジタル放送に対応させ ると発表したことだ。夏までにソフト開発を完了させる予定。単体のパッケージ販売はせず、パソコンメーカーに提供する。

5.新型「iPhone」に競合各社は戦々恐々(6.24  nikkeibp)
端末メーカーや通信キャリアはあの手この手で利用者を囲い込み

 「iPhone(アイフォーン)」の発売からわずか1年で、米アップル(AAPL)は携帯電話市場を席巻した。カナダのリサーチ・イン・モーション (RIMM)などの競合メーカーは、同社に携帯端末のシェアを奪われ、米オールテルや米TモバイルUSAなどの携帯キャリアは、米国市場でiPhoneの 通信事業を独占するAT&T(T)に利用者を奪われた。

 アップルが先日発表した後継機種「iPhone 3G」は、低価格、高速通信、多機能という3拍子が揃っている。この新型機の登場で、今度はどんな波紋が携帯業界に広がるだろうか。
 新型iPhoneは価格を従来型より200ドルも安くし、高速通信にも対応したうえ、様々な新機能を盛り込んだソフトウエアを搭載しており、一般消費者 にとっても企業ユーザーにとっても魅力的だ。新型iPhoneは7月に発売される。

 アナリストや業界関係者によると、米国の携帯キャリア各社は対抗策として、端末の販売奨励金の上乗せ、販売促進費の引き上げ、一部サービスの値下げなど に踏み切る可能性があるという。いずれも、利ざやの低下につながりかねない動向だ。

 それでなくても業界各社は、政府の規制強化への対処や、米グーグル(GOOG)などの新規参入組への対策に苦慮してきた。こうした新規参入組の登場に よって、携帯キャリア各社の市場支配力が弱まる可能性もある。そんな中で始まるアップルとの新たな競争は、さらなる頭痛の種だ。

 この1年間、米の携帯キャリア各社は、携帯サービスの長期契約と引き換えに、端末価格を抑える販売奨励金を減らしてきた。だが、AT&TがiPhone の販売奨励金を増額したことから、ほかの携帯キャリアも追随する可能性がある。特に、iPhoneと同じ路線を行く二番煎じの製品はそうなりそうだ。

 しかし、マーケティングを専門とする米ノースイースタン大学教授、グロリア・バークザック氏はこう指摘する。「ほとんどの人は、iPhoneだから欲し いと思うのだ。買いたいのはiPodであって、ほかの携帯音楽プレーヤーでは駄目なのと同じ。人々が欲しがるのは、今、流行の本物だ」。iPhone以外 で手を打とうと消費者に思わせるためには、それだけの誘因や動機が必要だと同教授は話す。新型のiPhone 3Gは、AT&Tと2年契約を結べば、199〜299ドルで手に入る。


ライバル各社は、サービス料金の値下げで利用者を囲い込み

 上客を逃さないために、携帯キャリア各社は、料金プランを売り込むための販売促進費の上積みが必要になる可能性もある。米調査会社TNSメディア・イン テリジェンスによると、米ベライゾン・ワイヤレスは第1四半期に投じた広告費が3割増になったという。

 米スプリント・ネクステル(S)が投じた同期の広告費は業績不振のあおりで2割減となったが、加入者減を食い止めるための路線変更の必要性も指摘され る。「iPhoneへの対抗策を打ち出して、自社の強みをアピールする必要がある」と話すのは、米コンサルティング会社TMNG(TMNG)のCEO(最 高経営責任者)リッチ・ネスポラ氏だ。

 利用者をつなぎ止める策はもう1つある。サービス料金の引き下げだ。この点については、競合他社の方がAT&Tより有利とも言える。AT&Tは、販売奨 励金の増額分を埋め合わせるために、iPhoneのサービス料金を引き上げたからだ。

 米パリ・リサーチのアナリスト、ウォルター・ピエシク氏はこう話す。「今年下半期は携帯キャリア各社が積極的な価格攻勢を仕掛けることになりそうだ。ス プリントが先陣を切り、各社が30〜40%の値下げに踏み切る可能性がある。ガソリン価格の高騰が続いているだけに、携帯料金が月に50ドル浮くとなれ ば、利用者の注目が集まるはずだ」。

 この結果、業界全体での利ざやは、現在の40%から30%近くにまで落ち込む可能性があると同氏は見る。


端末メーカーにも影響が出るのは必至

 携帯電話の端末メーカー各社は今のところ、スマートフォン市場が全体で2ケタの伸びを示しているおかげで、好調が続いている。しかしこうした各社にとっ ても、iPhoneは悩みの種になりかねない。

 販売奨励金を負担する携帯キャリアから、大量注文の分だけ価格引き下げの圧力が強まる恐れがある。しかも、多くのアナリストの予想通りにiPhoneの 人気が高まれば、競合する端末メーカー各社のシェアが食われることになる。

 米市場調査会社NPDグループの業界分析ディレクター、ロス・ルービン氏によると、ここ数年、ヒット機種があまり多くない米モトローラ(MOT)は特に 影響が大きそうだと言う。さらに、韓国のサムスン電子やLG電子、フィンランドのノキア(NOK)も影響は必至だ。「高機能でファッショナブルな携帯電話 機は、特に打撃を受けそうだ」とルービン氏は話す。

 iPhoneの機能やグラフィックに追いつこうとする携帯端末メーカーがソフトウエアや開発に投じる費用も増えつつある。携帯電話機「HTC Touch(HTCタッチ)」をこの1年間に世界で300万台売り上げた台湾HTCでは、特別な3次元メニューを開発した。アドレス帳から連絡先を探す時 に、卓上型の回転式名刺ホルダーで探すのと似たような感覚で操作できる。同社のCMO(最高マーケティング責任者)ジョン・ワン氏は、「タッチ式の操作性 をさらに一段高めたい」と話す。

 世界最大手の携帯電話機メーカーであるノキアは、「Ovi(オビ)」というサービスの展開に力を入れている。地図、ゲーム、写真共有などの機能をウェブ 上で提供するというサービスだ。iPhoneのソフトウエアに対抗し、同社のスマートフォンの競争力アップを狙う。同社の副社長で北米地区を担当するビ ル・プラマー氏は「今後も新サービスを続々と市場に投入する予定だ」と話す。


“iPhoneもどき”とは土俵が違う

 各社の苦闘がいつまで続くのか、予測は難しい。ヒット機種が花開くまでには数年かかることがある。例えば、大ヒットとなったモトローラの携帯電話機 「Razr(レーザー)」シリーズは2004年に登場したが、NPDの調査によれば、米の携帯電話の売り上げ全体の12%を占める最盛期を迎えたのは 2007年第1四半期だったという。

 競合他社のスマートフォンや“iPhoneもどき”の製品が、本家のiPhoneにどれだけ対抗できるかについても、判断は難しいとアナリストらは話 す。米ジュピター・リサーチのアナリスト、ニール・ストローサー氏はこう話す。「肝心なのは、しょせんこうした製品はiPhoneではないということ。同 じ土俵では比べられない」。




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