週間情報通信ニュースインデックスno.653   2008/05/03

1.サイバーエージェント、技術者対象のリゾート研修施設を宮崎県に開設 (5.2 nikkeibp)
サイバーエージェントは6月1日に、自社のブログ・サービス「Ameba(アメブロ)」の開発技術者を対象としたリゾート研修施設を、宮崎県の「フェニッ クス・シーガイア・リゾート」内に開設する。

同時に、開発チームが1カ月交代でリゾート研修施設に合宿し、日常業務を外れてAmebaのサービスや機能を集中開発する「宮崎NDキャンプ」制度を設け る。将来に向けた新たな技術開発やサービスの研究も行う。 新制度はAmebaの開発技術者104人を対象とする。1人につき1―2年に一回の頻度で、同 施設での研修を実施する予定。

2.北京五輪チケット450万枚が完売 海外向けは3割(5.2  nikkeibp)
北京五輪組織委員会チケットセンタ−の容軍・副主任は29日、北京市で記者会見し、北京五輪チケットの販売状況について、「北京五輪のチケット総数約 700万枚のうち、国内向けは35%、海外向けは30%、合計で約450万枚が完売した」と明らかにした。

海外向けのチケット状況販売について、容副主任は、「アテネを含めてこれまで五輪各大会で採用された人気・不人気種目のセット販売を最終的に取りやめたた め、1回目は各国内オリンピック委員会(NOC)からの注文に沿った人気種目を配分することができなかった」と説明、「その後、数回にわたって調整した結 果、NOCに割り当てられたチケットの数はアテネ五輪時以上の数を確保できるようになった」と述べた。

今後のチケット配分について、「国内向けのチケットの第3次販売は、最後の130万枚の受け付けが5月5日から始まる」とした一方、「5月中旬にNOC向 けのチケットの配分を行う計画。その回を最終回とする」と述べた。

日本オリンピック委員会(JOC)は、当初1988年のソウル五輪の16万枚とほぼ同じ水準の割り当てを要望したが、昨年7月末、北京五輪組織委員会から 提示された日本向けの初回割り当ては2万7000枚だけだった。

その後、数回の交渉で今年の3月までに前回アテネ五輪の約5万枚を上回る約5万6600枚をなんとか確保したという。さらに追加分として中国側と最終交渉 を続けており、あとどのくらい配分されるかが注目される。(日中経済通信04月30日)

3.国産ジェット機開発の三菱航空機、トヨタなどが出資(5.1  nikkeibp)
日本初の国産小型ジェット旅客機「三菱リージョナル・ジェット(MRJ)」の事業化を手がける三菱航空機は4月30日、親会社の三菱重工業やトヨタ自動車 などを引受先として合計670億円の第三者割当増資を行うと発表した。

三菱航空機は3月に三菱重工の完全子会社として設立。日本企業として初めてジェット旅客機の全機組立、販売事業に進出する。開発するMRJは70―90席 クラスの小型ジェット旅客機で、主翼や尾翼に複合材を採用するほか、米Pratt & Whitneyの

新型エンジンを搭載し、低燃費を特徴とする。全日本空輸(ANA)から25機の受注を獲得しており、今後は海外での受注獲得を目指す。増資による調達資金 はMRJの開発に加え、販売活動に充てる予定だ。

4.あなたの脳はまだまだ成長する(4.29 nikkeibp)
〜茂木健一郎の「脳活用法スペシャル」〜
ビジネスシーンで多くの人が経験するような状況について、茂木氏にこたえていただいた。

リーダーにとって必要な資質や姿勢はどんなものでしょうか?

 リーダーは揺るぎないビジョンと確固たる自信が必要だと僕は思います。特に新しい事業に取り組む時に、リーダーは不動点にならなければならない。脳は 「確かなもの」と「不確かなもの」のバランスを取るという性質があります。この脳の確実性と不確実性のポートフォリオという意味からみて、リーダーが不動 点にならないと、絶対に下はついてこない。リーダーがふらふらしていると部下は「不確かなもの」、新しいもの取り組めないからです。だからリーダーは内面 が揺らいだとしても、それを外には見せてはいけない。

ストレスに向き合う時、「良いストレス」と「悪いストレス」があるのでしょうか?

 自分が努力すれば良い結果になる可能性のある緊張する状況は「良いストレス」だと思います。その状況に向き合うことで自分が成長できる「伸びしろ」があ るかどうかです。逆に、自分がどう努力しても悪い結果にしかならないという状況は「悪いストレス」です。この状況を避けるのは僕は決して“逃げ”ではない と思う。

 むしろ、どうしようもない状況からさっさと撤退するというのは、重要な決断の1つです。努力すれば伸びしろがあるのかどうか、見極めること。状況を判断 して撤退することは大事なストラテジーで、常に立ち向かうことが必ずしも脳にとって良いことではありません。

それでは「報われない状況」において努力を続けることは無駄なことなのでしょうか?

 無駄ではないのですが、脳の「強化学習」の回路が回りにくい状況です。だから、その時にはそれなりの判断をしなければならないでしょう。好むと好まざる とにかかわらず、脳は成功体験によってしか強化学習の回路が回らないという意味からから言うと、いつまでたっても報いが得られないことからは撤退するとい うのが選択肢だと思うのです。

 ただ、ドーパミンには「予想することによって出る」という要素もあります。だから、「希望を失わない」ことによって、長い間報われない努力でも脳の中で はモチベーションが維持されるということがあります。

 僕がクオリアをやっているのがまさにそうなんですが、いつかクオリアの問題を解くと思い続けているから、努力が維持されている。だから、厳しい状況でも それがもし大事な本筋のことで、自分の人生においてそこから逃げるという選択肢が無いのだとしたら、いつかは報われるという希望を持ち続けることが大切で す。「楽しき予測をもって自分を支える」ということは十分あるし、ドーパミンの放出のそういうメカニズムはありますから。


長い会議と短い会議はどちらが脳に良いのでしょうか?

 コミュニケーションは本当に「生き物」なので、ダレてくるということはあります。「長い・短い」というのは最初から命題としてあるわけではなく、いまど れくらい実質的な意見交換が行われているか、会議のコミュニケーションに関するメタ認知を常にみんなが働かせていて、ダレてきているなと思えば休憩を取る とか、止めるとか、結論を出すとか、臨機応変な対応が必要だと思います。会議は生き物なので、それを常に自分たちでモニターしていることが大事です。逆に 言うと、参加者が会議は生き物で、それを生かし続けようと意識を持って参加することによって、より充実していくものです。

 ただ「タイムプレッシャー」は、脳にとってパフォーマンスを高めるという性質があるので、例えば「30分で結論を出す」といったタイムプレッシャーを予 め設けておくのは1つの手法だと思います。

 そうすれば逆に計算して、みんなが自分の言葉を選ぶようになっていくと思われます。

脳はいつまで成長を続けられるのでしょうか?

 脳は機械ではありません。特に人間の脳は、常に新しいことを求めて、成長し続けないと退屈してしまうという驚くべき性質になってしまっています。だから 変化をすることが運命づけられているのです。

 だから、運命論、宿命論ほど人間の脳の本性と相容れない考え方はないのです。動物のように本能ですべて決まっているような存在ならば宿命論はありうると 思いますが、人間の場合は絶対にそれはありえない。

 逆に言うと、脳は暗示に弱いので、運命論、宿命論を信じてしまっている人は、それが足かせとなって自分の可能性が生かせないことになりかねない。脳は変 わりうるのだと思うことによって、脳の中のいろんな可能性を開放できるようになります。そうしたことを皆さんにもぜひやっていただきたいと思います。

5.話題の携帯電話、hapticって何だ?(4.30 nikkeibp)
 このごろ韓国では携帯電話の面白いCMが登場した。「チョン・ジヒョンより彼女が好きな理由は触れるから」というちょっと刺激的な広告コピー の携帯電話「haptic」。日本でもシャンプーのCMに出演したり、日曜ドラマの「猟奇的な彼女」の原作映画で主演を演じたチョン・ジヒョンが登場し て、お茶目な姿を見せてくれるサムスン電子の携帯電話CMだが、「触れる」ということでタッチパネル端末であることをとても上手く伝えている。

 iPhoneが登場して以来、世界的にタッチパネルの携帯電話が流行っている中、サムスン電子はさらに進化したタッチパネル端末として「haptic」 を発売した。LG電子のタッチスクリーン端末であるPRADA携帯に対抗するもので、韓国標準協会が選定した第9回大韓民国新技術ウトゥム(一等)賞を受 賞した話題の製品でもある。端末価格が8万円もするのに発売から20日間で7万台、3カ月間で20万台が売れ、今ではどの代理店に行っても売り切れ状態と いう幻の携帯だ。ネットでは端末に2万円ほどのプレミアが付いて取り引きされている。

 hapticは触覚という意味を持つ単語で、文字通りタッチパネルの携帯電話であるが、ただ液晶をタッチして機能させるだけの端末ではない。ちょっとア ナログ感覚というか。電話をかけるときは昔のダイアル式の電話のような効果音が流れ、写真アルバムを見るときは紙のアルバムをめくるような音がする。写真 の上に手書きで文字やイラストを残して、それを送信することもできる。液晶画面のアイコンを指でクリックすると振動し、端末を傾けることでファイルを検索 したり写真を見たりということができる。22種類の振動機能が搭載され、クリックするたびに端末が違うように反応する。例えば家族や友人の誕生日を入力し ておくと電話がかかってきたときにその人のバイオリズムに合わせた振動が感じられるので、毎回違う感触を体験できる。Widgetを利用して初期画面を自 由自在に作れる。

 16対9比率の3.2インチの液晶画面に軽くほどよいグリップ感があってタッチしやすく、地上波DMB(韓国版ワンセグ)にも対応しているので携帯電話 にしては大きな画面でテレビが見られるのもいい。メモリーは130MBと余裕があるが、サムスンの携帯電話といえば700万画素、1000万画素の高画質 カメラ付き携帯が有名なのにhapticはカメラが200万画素しかないのはちょっと残念だ。でもhapticはタッチパネルにしてはかなり使い心地がよ く、当初ボタンが一つもないタッチパネル式で開発されたが、ユーザーテストでタッチパネルだけでは逆に不便と指摘されたことで設計を修正、一般ユーザーの 意見を最大限反映したのも特徴としている。

 サムスン電子は、これは単純なタッチパネルではなく携帯電話がユーザーに合わせて反応する、触感と感性を刺激する新しいジャンルのケータイであると説明 しているが、端末の機能よりもCMがよかったので買ってみたいとする人が多いような気がしないでもない。

  hapticよりさらに上をいくタッチパネル端末としてサムスンはヨーロッパ市場向けに500万画素カメラ付きの「SOUL」を発売した。「the Spirit Of Ultra」の略字でUX (User eXperience)に対応している。既存の端末は内蔵された一つのUXしか利用できなかったが、ユーザーが自分に合ったUXをデザインできるという点 が違うそうで、ユーザーがカラーや明るさなどをいくつか設定すると携帯電話がユーザーに合ったUXテーマを作ってくれるという。音楽を聴いている間はキー パッドも音楽再生にあったものを、メールを書くときにキーボードに早変わりするDaCP (Dynamic Adaptive Control Pad)技術のマジカルタッチキーボードもつけたとのこと。

 携帯電話の待ち受け画面なんて1年以上そのままだし、メールを書くときにタッチパネルなんてじれったくて使えないと思ってしまう私にはこれってそんなに すごいの?とあまりピーンとこないが、かなりすごいことらしい。タッチパネルだと画面も大きくてインターネット検索も楽々、手書きもできるから使いやすい といえば使いやすいが、モバイルコンテンツや写真を編集する機能などほとんど使わずに電話とメールだけという人には逆にボタンがないので不便かもしれな い。

 韓国では2009年にはタッチパネル式の携帯電話が全体の3〜4割を占めると予想されているほどで、市場調査会社のガートナーの資料によると、2007 年に世界市場で1500万台規模だったタッチパネル式の携帯電話は2008年には2倍以上の3500万台規模になる見込みだという。今からタッチパネルに 慣れておく必要があるのかもしれない。





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