週間情報通信ニュースインデックスno.628   2007/10/27

1.オーケス トラかジャズか、新しい組織形態を求めて(10.26 nikkeibp)
組織のタイプを表 す例えとして、「オーケストラ型組織」と「ジャズコンボ型組織」という言葉がよく使われる。

オーケストラの場合、指揮者というリーダーの指示に従って、メンバー全員が演奏を繰り広げる。楽譜そのものの解釈も指揮者が行うわけで、1人のリー ダーが多数のメンバーを率いる「1対N」型の組織形態だ。

一方、ジャズコンボの場合、たとえバンドのリーダーがいたとしても、演奏はプレーヤー間の(大抵の場合、非言語的な)コミュニケーションで進行して いく。アドリブの部分は、リーダーの解釈や指示ではなく、プレーヤー自身の考えに沿って進行し、往々にして他のプレーヤーの演奏によって、さらに新しい展 開が生まれる。いわば、「N対N」型のフラットな組織形態とも言えよう。

2つのタイプを企業組織に当てはめて語る場合、オーケストラ型を規律重視の従来型組織形態、ジャズコンボ型を独創性重視の新しい組織形態、として捉 える向きが多い。

労働や資本の投入量ではなく、知識やアイデアのぶつかり合いから生まれるイノベーションが企業の競争力を決めるようになるにつれ、リーダー個人の力 量に依存するオーケストラ型組織の限界が見えるようになってきた。リーダー個人では、どんなに頑張ってもすべての現場情報をリアルタイムで把握することは できず、最新のマーケット状況から乖離した情報を基に意思決定を下さざるを得ない。


2.NTTデータがドイツのシステム会社にTOB、欧米でERP支援を強化(10. 24 nikkeibp)
NTTデータは10月23日、ドイツのシステム会社itelligenceを、現地法人を通じて買収すると発表した。itelligence社は、ドイツ SAP製の経営資源管理システム(ERPパッケージ)関連サービスで実績があり、NTTデータでは欧米で活動する日系企業に向けitelligence社 のサービスを提供していく。

NTTデータの完全子会社NTT DATA Europeが、11月中旬からitelligence株式の公開買い付け(TOB)を実施する。TOB価格は1株あたり6.2ユーロ(1ユーロ160円 換算で約992円)。買い付け予定数は発行済み株式の50%超にあたる1229万7612株を下限とする。itelligence社はTOBに賛同の意向 を示している。

itelligence社の2006年12月期業績は、売上高が前年比17.7%増の1億6377万ユーロ(262億300万円)、純利益は同 34.4%増の553万1000ユーロ(8億8500万円)。

3. おまけ」に弱い韓国ユーザー(10.24 nikkeibp)
韓国のオンラインショッピングや量販店、ディスカウントショップのパソコン売場に行くと、ノートパソコン単体で販売するのはあまり目にしない。日本ではほ とんどがオプションになっている、専用バッグ、マウス、キーボード、液晶保護シールなどをセットにした「パッケージ」として販売されている。

ウォン高の影響から東芝や富士通のノートパソコンが三星電子やLG電子よりも安く買えるようになってからは、韓国メーカーはますますパッケージ販売 に精を出している。パッケージにしてしまえばパソコンの値段に少しプラスするだけで周辺機器が付いてくるのでお得感があるからだ。2007年に入ってから は、ノートパソコンをデスクトップのモニターのように使える設置台と無線キーボード、マウスをパッケージにしたり、デジカメやUSBメモリー、ナビゲー ション、複合機までもパッケージにしたりして売り出している。韓国ではパソコンに限らず、何にでも「おまけ」が付かないと売れない。

4.【IPCM】iPhone,ディズニーランド,スタバの共通点は?──人 気ブログ「Life is beautiful」の中島氏が講演 (10.26 nikkeibp)
  「アップルの『iPhone』の話をするとき,だいたい私はディズニーランドを引き合いに出します」。こう語るのは人気ブログ「Life is beautiful」を執筆する米UIEvolutionの中島聡CEO(最高経営責任者) 中島氏は米マイクロソフトでWindows 95やInternet Explorerの開発に参加したことでも知られる。

 10月26日,東京都内で開催中のイベント「IPコミュニケーション&モバイル2007」で講演した中島氏は,「ディズニーランドと他の遊園地の一番の 違いは『ユーザー・エクスペリエンス』」であるという。ユーザー・エクスペリエンスは日本語に変換しにくい言葉だが,中島氏はこれを「おもてなし」と訳 す。ディズニーランドはメリーゴ−ランドがあるかないか,ジェットコースターの高低の落差は何メートルかといった個別の機能で勝負していない。「ディズ ニーランドは入った瞬間からエクスペリエンス(おもてなし)を感じられる場を作っている。すごく楽しくて,帰った後も思い出になる演出をしている」。

 中島氏によると,スターバックスコーヒー(スタバ)も同様であるという。「スターバックスのコーヒーはあまりおいしいとは思っていない。コーヒーの味は タリーズやドトールの方がおいしい」。それでもスターバックスへ行くのは,ゆっくり座れるイスや店の音楽,香りなどの演出がある空間で時間を過ごすため だ。「スタバは単なるコーヒーの店ではなく,会社と家の間にある第3の空間を作り出している。スタバはコーヒーの味で勝負していない。トータルのユー ザー・エクスペリエンスで勝負している。スタバは入った瞬間にスタバを感じられる」。

 米アップルがiPhoneで成功したのはディズニーランドやスターバックスのようにユーザー・エクスペリエンス=おもてなしを提供できたからだ,と中島 氏は説明する。「iPhoneを持つことによる喜びや欲しくなる感覚を作り出す。マーケティング,ものづくり,持った後のユーザーに対するサービスの全部 を統合したおもてなしを提供しているという点でiPhoneは画期的だ」。よって,画面の大きさやカメラの画素数といった個別の機能でiPhoneと他の 携帯電話を比較してもあまり意味はない。カメラの画素数なら,少し古い日本の携帯電話でもiPhoneより上である。


“おもてなし”は買う前から始まっている

 中島氏は,このエクスペリエンスの提供はiPhoneの発売前から始まっていたと指摘する。「今年の1月,(サンフランシスコで開催された)『マック ワールド』でiPhoneを初めて見たときからユーザー・エクスペリエンスが始まっている。マックワールドの会場にはたった1個のiPhoneしか置いて なかった。1個だけを“月の石”のように展示してあった」。そこから始まり,アップルが運営する「アップルストア」へ行くこと自体が楽しい,iPhone を買って帰るのも楽しい,箱から取り出すのも楽しい──といった演出が続くので,iPhoneのユーザーは高い満足度を得るとする。
 
5.NTT東西,NGNの商用サービス開始に向けて業務範囲拡大の認可を申請 (10.26 nikkeibp)
NTT東西地域会社は2007年10月25日,次世代ネットワーク(NGN)を使った商用サービスを提供するために必要となる県間通信を総 務省に認めてもらうために,「活用業務」の認可申請を行ったと発表した。NGNを使った商用サービスは,既存のFTTH(ファイバー・ツー・ザ・ホーム) サービス「Bフレッツ」や「0AB-J番号」が使えるIP電話「ひかり電話」と同等のサービスを利用できるほか,オプション料金で帯域保証型のVOD(ビ デオ・オン・デマンド)サービスや地上デジタル放送の再送信サービス,高画質のテレビ電話などが利用できるようになる。NTT東西は総務省の認可が下りれ ば,2008年3月をメドにNGNの商用サービスを開始したい意向だ。

NGNを使った商用サービスは当初,フィールドトライアルを実施している首都圏と大阪府の12カ所のNTT収容局のカバーするエリアから提供する予 定である。NGNでは,Bフレッツやひかり電話を提供している既存のネットワークよりも大容量と高信頼性を確保し,多くのユーザーに品質の高い通信サービ スを提供できるとしている。

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