週間情報通信ニュースインデックスno.618 2007/08/18

1.大前研一:破綻目前、サブプライムの猶予は3カ月(8.16 nikkeibp.jp)
今年(2007年)7月26日、ニューヨークの株式市場が大幅に下落した。それに引きずられて、翌日には日本やアジア、欧州などの市場でも株価が下がった。世界同時株安の発生である。前日までの東京では株価は1万8000円前後を推移しており、まずまず好調だったのだが、翌27日は−418円という今年4番目の下げ幅で1万7283円に落ち、その後は1万7000円前後をうろついている。

各国とも軒並株価がストンと落ちている。唯一中国だけが上昇しているのが目に付くが、わたしはかつてのブラックマンデーの際、韓国市場だけが上昇していたことを連想してしまう。あのときは図らずも韓国市場が国際的には連結していないことを露呈したが、その後、程なくして韓国市場も暴落した。今回の中国市場に関しては、今までのそれ行けドンドンで国内勢を主力として押し上げているので、この市場で鞘を取って本国などでのロスをカバーしなくてはいけないと考える人々がいまだ少ないからだろうと推察している。しかし、上海などはこの1年間で3倍にもなっているので、いくら中国の投資家でもそろそろ危機感を持って利益確定に走り始めるだろう。

わたしが以前から主張しているように、市場最高値を更新しているときは注意が必要なのだ。なぜなら多くの場合、最高値になる理由がないからだ。理由もないのに株価が上がる。それは過剰流動性によって引き起こされているからにほかならない。経済の規模に比べてお金が多すぎる、つまり余ったお金のために実態経済よりも株価が高くなってしまうのだ。こういうときは、ちょっとしたショックで株価がストンと落ちるものである。

今年になってからの世界同時株安は3度目である。最初は2月の中国上海からの株安、3月の米国の株安に続くものとなる。過去2回の株安に比べて、今回の世界同時株安の理由は分かりやすい。その理由は米国のサブプライム問題だ。

2.8つの質問がビジネスの気づきを促す(8.16 nikkeibp.jp)
今回は、気づきを促すために、プロコーチがよく使うパターンと質問例のいくつかを紹介しておこう。最初のうちは、いくつかパターンと質問例を覚えて使ってみるとよい。そのような質問は直感的に生まれることもあるのだが、ある程度はパターンを知っておくと役立つ。

●数値化の視点に立つ
 数値化を促すことで、漠然としていたものをよりはっきりと認識することができる。ただ何となくダメだと思っていたことでも、「できている部分」「まだこれからの部分」が明確になり、「できている部分」を認めることが容易になる。

  質問例:「理想の状態を100としたら、今はいくつですか?」

●視点の時間軸を変える
 現在にばかりとらわれていることは、視点を固定し、セッションの行き詰まりをもたらす原因となる。視点を将来、あるいは過去へ移動させることで、クライアントは現在の自分の状況を別の見方でとらえることができるようになる。

(1)将来からの視点に立つことを促す場合
 自分が「将来ありたい」状態にいるとして、そこから現在を振り返る。

  質問例:「5年後にはどうなっていたいですか?」

(2)過去からの視点に立つことを促す場合
 過去の成功体験や似たような体験を掘り起こし、現状へ応用する。

  質問例:「(仕事など)うまくいった時は、どうでしたか?」

●視点を仮定に向ける
 コーチングセッションは、コーチのリードの下、クライアントが自由に発想を展開することが許される場である。その特権をフルに生かし、クライアントの中にあるものをふんだんに引き出していくことができる。

(1)制約条件を無視した視点に立つ
 制約条件をはずしてみることで、視点や考え方が自由に解放される。制約条件の陰に隠れていたものが姿を現わしたり、制約条件と思っていたことが制約条件ではなくて選択可能な事柄であることに気づく場合もある。

  質問例:「もし、何の条件もなかったら、どうしますか?」

(2)制約条件を加えた視点に立つ
 制約条件を無視するのとは逆に、少し突飛な制約条件を与えると視点がガラッと変わることがある。 今まで考えていたのとは、まったく別の行動を見つけようとするわけである。

  質問例:「もし明日で世界が終わるとしたら、どうしますか?」

(3)目標とする人物の視点に立つ
 目標を体現している、もしくは目標に最も近いモデルとなる人物を明確にし、その人ならどうするかを質問する。「なりたい自分」になるのをサポートするのがコーチングであることを思い起こしていただきたい。

  質問例:「もしあなたが坂本竜馬だったら、何をすると思いますか?」

(4)視点を外部のリソースに向ける
 外部からの助けを得ることが「壁」を突破するきっかけになるケースは多い。現実として可能かどうかは別として、制約条件をはずし、何があったらできるのか質問してみる。

  質問例:「どんなリソースでも使っていいとしたら、どのようなリソースを使えばできると思いますか?」

●視点を感情に向ける
 問題や状況そのものに焦点をあてるのではなく、そのことに対して自分がどのように感じているのかといった感情・感性に焦点をあててみる。自分の感情をはっきり認識することで物事に対する捉え方に変化が起きて、「問題が問題ではなかった」ということがはっきりしたり、別の本質的な問題に気づいたりすることがある。

  質問例:「それをやっていて、どのような気持ちがしましたか?」

●視点を肯定に向ける
 人は、「やっていないこと」「できていないこと」に意識を向けがちになり、既に「やっていること」「できていること」は忘れてしまう。コーチは、クライアントがすでにやっていること、できていることを認め、クライアントも自分自身を認めることができるように意識を向けさせる。それまでのコーチングセッションでの進歩を振り返るのもよいだろう。

 そのことにより、クライアントは自分自身の持つリソースを確認することができると共に、それを広げていくことや未知の事柄に取り組むことに対して自信が持てるようになる。セッションが「壁」にぶつかった時、態勢を立て直し、前向きに取り組むのに有効である。

  質問例:「今までを振り返り、できるようになったこととして、どのようなことが挙げられますか?」

 これらはほんのいくつかのサンプルに過ぎないが、さまざまな経験を通じて、「質問例」を自分なりに蓄積しておくとよいだろう。部下との会話や会議の席などで使い、反応を確かめてみよう。新たな突破口を開くのに効果を発揮することがあるはずだ。

3.Bフレッツの累積契約者400万件突破でも手綱を緩められないNTT東日本(8.16 nikkeibp.jp)
NTT東日本が販売するFTTH(ファイバー・ツー・ザ・ホーム)サービス「Bフレッツ」の累積契約者数が、2007年8月8日に400万件を超えた。Bフレッツは2001年8月の提供開始から累計契約者数が100万件に達するまでに3年10カ月かかったが、100万件から200万件の達成までは 11カ月、200万件から300万件達成までは8カ月と、増加ペースは加速している。400万件達成までは7カ月と過去最短となった。

フレッツ・ADSLと比較すると、2006年12月に契約者数が逆転して以来その差は広がり続け、400万件突破でBフレッツの契約者数は、266 万5000件のフレッツ・ADSLの契約者数の約1.5倍となった。2006年後半からは、ADSL回線からの乗り換えも需要を加速する要因となっているようだ。こうした状況に対してソフトバンクの孫正義社長は、「我々は携帯電話事業に経営資源を集中させており、ADSLが主力のYahoo! BBのユーザー獲得が足踏みしている。これがNTT東西地域会社のFTTHサービスが伸びる一因になっている」と、第1四半期の決算発表の場で述べた。 KDDIも東京電力のFTTH事業を継承した「ひかりone」で攻勢をかけるが、カバーエリアの広さなどでNTT東日本の後塵(じん)を拝している。

4.NGN向けにQoS制御可能なルーター、テリロジーが販売(8.16 nikkeibp.jp)
FR-1000は、1Uサイズで12G?48Gビット/秒のスループットを実現するルーターである。パケット単位ではなく、パケットを「フロー」と呼ぶ固まりで識別して最適な経路を決定することでQoS(サービス品質)制御が可能。フローごにネットワークの負荷を検知して、新規のフローの受け付けを制御する。この仕組みによって、映像や音声のサービスでトラフィックを確保することができる。

5.フュージョンの社長に楽天の三木谷会長兼社長が就任(8.16 nikkeibp.jp)
IP電話事業者のフュージョン・コミュニケーションズは8月10日、役員体制の変更を発表した。同日付で、大島悦郎代表取締役社長が退任し、楽天の三木谷浩史代表取締役会長兼社長がフュージョンの代表取締役社長執行責任者を兼任する。

楽天は6月19日にフュージョンの買収を発表。8月7日には、東京電力が保有するすべてのフュージョン株式を楽天子会社の楽天メディア・インベストメントが取得した。
 

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