週間情報通信ニュースインデックスno.600 2007/04/07

1.KDDI、「孫さんの一歩先」戦略で快走(4.5 nikkeibp.jp)
KDDIの携帯電話事業が好調だ。電気通信事業者協会(TCA)が発表している携帯電話事業者別の契約者純増数で、2月まで7カ月連続で首位をキープしている。

昨年10月に電話番号を変えずに携帯電話会社を切り替えられる「番号ポータビリティー制度」がスタートし、事業者間の競争は激しくなるばかりだが、KDDIの優勢に今のところ変化は見られない。

2007年3月期の営業利益は、前期比で15.3%増の3420億円になる見通し。営業利益率も10.3%と2ケタに乗りそうだ。好調な移動通信事業の収益が、固定通信事業の赤字(550億円の営業赤字)を埋めて、KDDIの業績を押し上げている。

KDDIの人気の大きな要因が、音楽やナビゲーションサービスなどによって築かれた「先進的なコンテンツを提供しているのはKDDI」というイメージだろう。「ソフトバンクモバイルが出てくるまでに全部入れてしまえという戦略。グーグルから(SNSの)グリーまで、孫さんが好きそうなものは全部、先に入れちゃいました」。KDDIの高橋誠・コンシューマ事業統括本部長は、同社のしたたかなコンテンツ戦略の一端をこう解説する。

2.“偉い人”とうまく話をするには?(4.6 nikkeibp.jp)
 「素人を4日間の稽古だけで舞台に立たせる」。イッセー尾形と演出家の森田雄三のワークショップ「イッセー尾形のつくり方」を追いかけ、その中から引き出した「他人」と「自分」のつかみ直し方をまとめた『イッセー尾形の人生コーチング』。「演じる」という視点がビジネスの現場にどう役立つのか、日本のエグゼクティブ・コーチングの第一人者として知られるベルシステム24総合研究所所長・松下信武氏に聞いた。(聞き手:奥原 剛)

―― 松下さんはエグゼクティブ対象の研修・カウンセリングで、数多くの経営トップと接しておられます。“エグゼクティブ通”として、この本のどんなところに興味をもたれましたか。

ベルシステム24総合研究所所長 松下信武氏

 「その通りだな」と思うところがいろいろあったので、付箋だらけになったんですが(笑)。まず、「自分の話をする人は×、他人の話をする人は○」というくだり。自分の話ばかりしてても、相手は面白くないよ、興味もってくれないよ、と。

 これは本当にその通りで、仕事ができる人というのは、ほとんど自分の話はしませんね。営業でも、できる人ほど、自分の話はしませんよ。

―― でも、営業だと、商品のプレゼンはしないといけないですよね。

 最初に名刺と会社案内くらいは渡しますが、商品のパンフレットは出さない。自分のほうの話から入らないんですよ。

 かわりに、お客様の製品をほめる、お客様の会社のいいところを指摘する。相手が聞きたがる話をするわけです。競合他社の話をたずねられることも多いようですけど、それを言っちゃうと仁義に反しますので、お客様に関する話をする、相手のいいところをほめますね。

 よくできるセールスパーソンと話をしていると、安心感があるでしょう。商談じゃなくて雑談してても。こちらがどんなことを話したがっているのか、何を聞きたがっているのかということを、察知して話をしてくれるからです。
できるエグゼクティブは常に「他人」を語る

 営業に限らず、優秀なエグゼクティブも、自分の話はしませんね。お会いしたらまず、よその会社や世の中の最近の動きなんかを聞いてこられます。

 あるいは、この本にもあるように、「自分が知っている他人のエピソードを話す」のが上手な方も多い。実によく周囲を観察していて、「今日、こんなことがあってねぇ」と。実際にあったことなので、話がリアル。話し上手な人は、具体的ですよね、話が。ふつうの人よりネタと情報量も豊富だし。

―― 心のベクトルが外を向いているんでしょうね。

 逆に、延々と自分の話ばかりするエグゼクティブもいますよ、手柄話とかね。心理学的には「自我膨張」と言って、自分は偉大な人間であって、自分のやっていること、言っていることは正しい、素晴らしい、面白い、と思い込んでいる。リーダーとしてはきわめて危険な兆候です。

―― そうなってしまうのは、やはり会社での地位が高いから、自分は偉大なんだと?

 そうですね。職位=人としての価値、と思ってしまっているんでしょうね。でも、そこで顧客志向があれば、少なくとも社外の人への態度は違ってきます。
 優秀なエグゼクティブは、常に顧客志向です。対面している相手は誰もがお客様だ、という意識が非常に強い。だから、むやみに自慢話なんかしないんです。

―― 経営者を取材していると、感じのいい方が多いんですが、それは自分よりも顧客、すなわち「他人」への志向が強いからなんですね。でも、たとえお客様だと思ってもらっているとしても、やはり地位の高い人の前では緊張します。“偉い人”とうまく話をするには、どうすればいいんでしょう?
偉い人とうまく話をするには?

 自分らしく、自然体で話せばいいんです、自分の地を出せば。といっても、日本の文化では、偉い人の前では恐れの感情を示すのが望ましい、とされています。アメリカなんかだと逆に、偉い人の前でもリラックスしていることがよしとされますが、日本でそんなことをすると単なる礼儀知らずだと思われかねない。

 ですから、まずは素直に恐れを表してから、次第に自然体になる、という二段構えが必要でしょうね。

3.ヤフー、プログラムのバグで利用者のメール約449万通を消失(4.6 nikkeibp.jp)
ヤフーは4月6日、同社のメール・サービス「Yahoo!メール」を利用するユーザーのメール約449万通を消失したと発表した。原因は、迷惑メールを管理するプログラムのバグ。昨年12月26日に利用開始したプログラムの開発においてミスがあった。ここにきて問題に気付いたのは、「ユーザーから “件名をクリックしてもメール本文が見れない”という指摘があったため」(同社広報)という。同社のアクティブなユーザーは約1300万IDであり、今回影響があったのは、その約5%に当たる67万5831IDに上る。

問題があった部分は、迷惑メールを削除する処理を実行するプログラム。同社の迷惑メール対策は、迷惑メールかどうかをユーザーの利用条件などから自動で判断する。

4.2007年度も企業のIT投資は増加傾向――JUASがIT投資動向の調査結果を発表(4.4 nikkeibp.jp)
 日本情報システムユーザー協会(JUAS)は4月4日、2006年11月に実施した「企業IT動向調査2007」の調査結果を発表した。調査からは、 07年度もIT投資は増加傾向が継続することが分かった。07年度にIT予算を増加する企業は全体の47%、減少させる企業は26%だった。JUASの原田俊彦常務理事は「1994年に第1回を実施して以降の経年変化を見ているが、今回は予想以上に増加企業が多かった」と分析している。

 IT予算の増加傾向は06年から引き続いている。05年度に実施した調査で、06年度に予算を増加させると答えた企業は43%だったのに対し、今回の調査で実際にIT予算を増額した企業は52%と、予測時よりも9ポイント高かった。

 このほか、各社の売上高に占めるIT予算の比率も、各業種で上昇していた。最も比率が高い「金融系」は前年度の6.10%から6.61%に、2位の「サービス系」は1.86%から1.99%に拡大した。伸びが最も顕著だったのは、電気、ガス、水道、運輸、通信などの「重要インフラ系」で、 1.29%から1.68%になった。

 今回の調査は主にユーザー企業3962社のIT部門を対象に実施したもの。有効回答数は802社(有効回答率20%)。

5.3月の番号ポータビリティの増減数,約15万増でKDDIの一人勝ち(4.6 nikkeibp.jp)
携帯電話事業者各社は4月6日,2007年3月分の番号ポータビリティ(MNP)による増減数を明らかにした。春商戦の最大の山場となる3月も KDDIだけがMNPによる純増を記録し,2006年10月24日のMNP開始から一人勝ちが続いている(11月分,12月分,1月分,2月分)。なお, KDDIは新規を含めたau単独の契約数が「過去最高」(広報)となる71万1700の純増を記録した。

KDDIは転入と転出を差し引いて約14万8200の増加(内訳は非公開)。au単独が約15万4800の増加で,新規加入を停止しているツーカーが約6500の減少である(なお,ツーカーからauへの同番移行はMNPの対象外)。2月の約9万4700増から大きく伸ばした。
 

 
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