週間情報通信ニュースインデックスno.96 2007/03/10
 

1.06年の新聞/雑誌/ラジオ/テレビ広告は減少、雑誌は6年連続、新聞は3年ぶり(3.9 nikkeibp.jp)
電通は3月8日、2006年におけるマスコミ4メディア(新聞/雑誌/ラジオ/テレビ)の広告出稿量に関する調査結果を発表した。各メディアの広告料は、新聞が608万737段(前年比0.5%減)、雑誌が29万1074ページ(同3.6%減)、ラジオが2386万6020秒(同1.7%減)、テレビ番組CMが2148万5015秒(同0.6%減)、テレビ・スポットCMが5640万1060秒(同0.7%減)だった。

新聞とテレビ番組CMの減少は3年ぶり、雑誌は6年連続減少、ラジオとテレビ・スポットCMは2年連続減少となる。

全体的な傾向について、2006年前半は、景気回復の影響による2005年から続いた広告出稿量の回復傾向と、トリノ冬季オリンピック、サッカーのワールドカップなどが要因となり、広告出稿量が硬調に推移した。

一方2006年後半は、モバイル番号ポータビリティ制導入で携帯電話関連の広告は活発化したが、全体的には減少した業種が増え、各メディアとも広告出稿量が少なくなった。

2.世界の匠になった義理人情の人(その1)(3.9 nikkeibp.jp)
岡野工業代表社員・岡野雅行 ―― ソニーとの決別   高橋 三千綱

岡野 雅行(おかの・まさゆき)氏

1933年東京都墨田区生まれ。72年に父親が創業した岡野金型製作所を継ぎ、岡野工業と社名を改める。「痛くない注射針」「リチウムイオン電池ケース」などを開発し、世界中の注目を浴びる。町工場にこだわり、自らを「代表社員」と名乗る
 

岡野雅行さんは、いまや日本を代表する、世界の有名人である。

 なんといっても、NASA(米航空宇宙局)から直接仕事を依頼されることもあれば、米国防総省と共同で、レーザー反射鏡用のパラボラアンテナを開発したこともある。原子力発電所の、冷却用パイプの改良に成功したのも岡野さんである。それも、わずか6人の従業員しかいない町工場から、世界に向けて発信された、精巧な製品である。

 そう書くと、なにやら国家的なプロジェクトに参加するのが、得意な人のように思えてしまうだろうが、事実はまったく逆だ。岡野さんを一躍有名にしたのは、大きな製品ではなく、リチウムイオン電池ケースなのである。

 かつての携帯電話は、スーツケースのような大きさで、しかも、電池が重くて、肩に担いでいると、骨のきしむ音が聞こえてくるほどだった。携帯電話を小型化するには、電池ケースを小さくする必要があった。だが、リチウムイオン電池でつなぎ目のあるケースを使うと、中身の電解液が漏れてしまうことがある。そのため、メーカー側とケースを製作する側で、たびたびトラブルが起きた。これを防ぐには、溶接ではなく、1枚のステンレスから、ケースを作ることが不可欠となった。

 いわゆる金型をつかって、電池ケース用に、ステンレスをプレス加工していくのである。これをつくれるのは、世界で唯一、岡野工業だけだった。このとき、会社の名前が先にひとり歩きしたが、実際に作ったのは、岡野雅行さんだった。

 1980年代後半であるから、当時、岡野さんは、50代半ばだった。その開発によって、携帯電話はどんどん手のひらサイズになっていった。携帯電話の小型化ができた背景には、町工場の工夫があったのである。

 それから、20年がたち、2月で岡野さんは74歳になった。しかし、いまだに現役バリバリの職人である。というより、ますます進化している。

 ご本人が「おれは職人だ」と言い張るので、私も職人という言葉を使っているが、そういう範疇にはとどめておけない人である。まず、これまでの実績はすごいものがある。しかし、その詳細を説明するのは大変なので、大雑把にいってしまうと、金型の魔術師であり、宇宙規模の発明家なのである。

 そして、その発明品や、そこまでいきつくための工夫や技術を、惜しげもなく、相手に教えてしまう、という大胆さも併せ持っている。

 「信頼した相手なら、工場を丸ごと与えてもいい。そうすることで、ものづくりの底上げになる。その上で、こちらもさらに進歩しようとする」
 と岡野さんはいっている。とにかく大胆な職人なのである。

3.日本は「守り」を重視,北米は「攻め」にも注力――ガートナーが日米でIT投資動向調査(3.9 nikkeibp.jp)
 ガートナー ジャパンは3月8日,日米のIT投資動向に関する調査結果を発表した。それによると,日本は「守り」の投資を重視しているのに比べ,北米は「守り」と「攻め」の両方を重視しており,IT投資の目的と期待する効果が両者の間で大きく異なることがわかった。

 この調査は,ガートナーのIT投資調査チームが2006年11月に日本で,9−11月に北米で実施したもの。

 「IT投資によって期待する効果・目的」を聞いたところ,日本企業では「業務プロセスの効率化」(65.4%)「業務コストの削減」(63.4%)「社員の生産性の向上」(55.5%)の3項目に回答が集中し,現場の体質強化を重視する「守り」の投資傾向が強いことがわかった。その一方で,「新規顧客獲得」(8.3%)および「新規ビジネス・製品の開発」(4.9%)を挙げる企業の比率は1割を切り,「売り上げの増加(18.0%)」も2割弱にとどまるなど,「攻め」の投資に関する項目については関心の低さが顕著だった。

 「現場の組織能力は高いものの,それを外部環境における競争力に結び付ける戦略能力が弱い傾向にあり,こうした点がIT投資にも表れている」と,日本側の調査を担当したアナリストの成澤理香氏は日本企業の投資態度を分析する。

 これに対し,北米企業では,「社員の生産性の向上」(61.2%)「業務プロセスの効率化」(60.9%)が上位に挙げられている点は日本と同じだが,「顧客満足度の向上」を56%の企業が選択しており,第3位にランクインした。さらに「新規ビジネス・製品の開発」(31.4%)や「新規顧客獲得」(34.5%)など,競争優位を意識した「攻め」の投資に関して,日本よりもかなり高い回答率を得た。IT投資に対する姿勢は,日米の企業で大きく異なることがわかる。

 「情報システム部門は,絶えず高品質なIT運用を要求される一方で,ビジネスに対するITの戦略的貢献も実現しなくてはならない。サービスを安く供給すると同時に,プロジェクトを通じて,ビジネスに競争力を提供し続けることが求められている」と,北米側の調査を担当したリサーチ・バイスプレジデントのバーバラ・ゴモルスキー氏は調査結果を総括している。

4.2007年はエンタープライズ・マッシュアップ元年(3.9 nikkeibp.jp)
もはや“Web 2.0 for Enterprise”というフレーズを広めるまでもない状況が訪れています。多くの企業が新ビジネスモデルの発案や実装に、業務フロー、ビジネスプロセスの改善やナレッジマネジメントのために、Web 2.0の思想や技術を取り入れようと考え始めました。Web 2.0を象徴する、「マッシュアップ」を使った企業情報システムの構成にも、昨年とは比べものにならないほどの注目が集まっています。

06年には、優れたWebアプリが持つ、既存のWebシステムとデスクトップ・アプリを「いいとこ取り」したような、使いやすいUI(ユーザー・インタフェース)に、魅了された人も多いでしょう。さらにファイル管理の煩雑さ、データ保全の重責から解放される安心感(爽快感とさえ言う人もいます)、遠隔地の知人と気軽に同じ文書に追記、修正できる利便性もあります。

自宅で、あるいは気概あふれる企業内個人として優れたWebアプリを体感したユーザーは、企業情報システムに高い要求を突き付け始めました。高い操作性と機能性、処理性能を、低コストで、何より超短納期で次々と更新、改良して欲しいと望むようになるのです。

そして、REST型のWeb APIやAjaxに代表されるWeb 2.0の技術基盤は、企業情報システムにおいても、こういったことを可能にします。大半の部品を外部からWebサービスの形で調達し、複数の部品間をメタデータでつなぐアプリを作ることができるからです。もはや、企業がシステムをすべて自前で作るか、パッケージをそのまま使うか、という二者択一を迫られる必要がなくりつつあります。

2月28日、米IBMと米グーグルというITの世界を代表する二つの企業から、マッシュアップの可能性を強く感じさせる発表がありました。「IBMとGoogle、企業ポータルにおけるマッシュアップ支援で協力」というニュースがそうです。

5.RSSを使ってネット上の情報をうまく集めよう!(3.9 nikkeibp.jp)
私はコンピュータに関する様々なことに興味を持っており、新しいソフトウエアを試すのが好きです。例えばこの連載のタイトルになっているSkype も、ネット上で見つけて試したのが始まりでした。Skypeのような新しいソフトを見つけるために毎日、海外も含めてたくさんのサイトを見て回っています。今回は、サイト上から情報を集めるコツをご紹介しましょう。

数多くのサイトを見るのは時間がかかります。そこで私は、短時間に大量のサイトをチェックする工夫をしています。その工夫というのは「RSS」(Rich Site Summary)を利用することです。RSSはブログのエントリを特定のXML形式で書き出したもので、主に2つの方法で使うと便利です。

一つ目は、RSSを読むだけで情報の更新を調べられることです。大量のページを定期的にチェックするのは時間がかかりますが、RSSの中身をチェックすれば自動的に更新されたページがわかるので、そのページを見るだけで済みます。

二つ目は、RSSで更新された記事のサマリーを読めることです。更新されたページがわかっても、その一つひとつにアクセスするのは大変です。また、更新された情報は私にとって重要だったり、そうでなかったりします。このため、大量の新着情報の中から重要な記述を探し出すという作業が必要になります。この作業にはRSSの中のサマリー情報を表示できるRSSリーダーが便利です。例えばRSSリーダーでは、スペースキーを押すごとに次々と最新情報を表示するなんていうことができます。こうした機能を使って、大量の情報の中から自分に必要な情報だけを呼び出せるのです。
 
 
 

ホームページへ