週間情報通信ニュースインデックスno.586 2006/12/23
 

1.米国世帯のVoIP普及率は7.9%,Skypeの利用者増などが後押し(12.21 nikkeibp.jp)
米In-Statは米国時間12月20日,2006年第3四半期における米国世帯のVoIP利用状況に関する調査結果を発表した。それによると,第3四半期はVoIPのアクティブ・ユーザーが1人以上いる米国世帯が900万世帯を越えたという。

米国世帯におけるVoIP普及率は7.9%だった。また,ブロードバンド接続している世帯に限定すると,普及率は20%に達した。
VoIPサービスの利用者をプロバイダ別にみると,首位は米Vonageの170万人。米Time Warner Cableの160万人が僅差で続き,3位は米Comcast Digitalの130万人となった。

クライアント別にみると,「Skype」が210万人で,2位の「MSN」(110万人)と3位の「Yahoo! Messenger with Voice」(100万人)を大きく引き離した。

VoIPの家庭ユーザーのうち,VoIPの導入に伴い,従来の電話サービス(非VoIP)の利用を止めたユーザーは49%。そのうちSkypeのようなクライアント・ベースのVoIPサービス利用者は約12%だった

家庭のVoIPサービスを,ビジネスのためにも利用しているユーザーは半数を占めた。そのうちクライアント・ベースのVoIPサービス利用者は40%以上だった

2.SOA開発プロジェクトの生産性が向上、40%超が3カ月以内に完了(12.21 nikkeibp.jp)
米Evans Dataが米国時間12月20日,サービス指向アーキテクチャ(SOA)開発プロジェクトに関する調査結果を発表した。それによると,3カ月以内に完了したSOA開発プロジェクトは全体の40%以上あり,1年前の2倍以上に増えたという。

6カ月以内に完了したプロジェクトは60%以上で,Evans Dataは「(SOA開発プロジェクトの)生産性が大幅に向上した」としている。この理由について,同社社長のJohn Andrews氏は「SOAの導入が,これまでの試験段階からフレームワークとサービスを再利用して有効に使うという完全な実用段階に移りつつあり,生産性の改善カーブが上がっている」と説明する。

3.NTTがソニーや松下など12社参加でNGN実験開始、「不退転の決意」とNTT社長(12.20 nikkeibp.jp)
NTTは12月20日、グループで展開する次世代ネットワーク(NGN)のフィールド・トライアルを始めた。第1段階として、NTT東日本とNTT 西日本のショールーム「NOTE(NGN OPEN TRIAL EXHIBITION)」で公開する。NTTの和田紀夫社長は、「NGNは電話網の信頼性とインターネットの利便性と経済性を兼ね備えた次世代のサービス。国内外でNGNに対する期待が高まっている。世界でも例をみないサービスであり、成功に向けて楽観視はしていない。不退転の決意で取り組む」と語った。

NTTはNGNのフィールド・トライアルを始めるにあたって、企業向けサービス「NGN for Business」、家庭向けサービス「NGN for Life」、社会・公共サービス「NGN For Society」という、大きく三つのビジョンを掲げた。これらのビジョンを実現するサービスを、NTTグループや外部の企業が参加して試す。外部の企業は20日時点で12社が名を連ね、会見には各社の幹部が顔をそろえた。

具体的には、NEC、NECビッグローブ、NTTコミュニケーションズ、シスコ、ソニー、日立製作所、松下電器産業の7社がNGNに接続したユーザーに向けてサービスを提供する。また、NECビッグローブ、NTTコミュニケーションズ、NTTドコモ、朝日ネット、ソネットエンタテインメント、ニフティ、ぷららネットワークスの7社が、ユーザーがNGNを経由してインターネットに接続するサービスについて実験を行う。松下電器産業の津賀一宏役員は「家電製品は今後10年、15年を見たとき単品ではなくネットワークでサービスとともに提供するようになる。NGNはまさにそのための基盤となるもの」と述べた。

4.USEN、米映画大手MGMのヒット作品を「GyaO」で放送へ(12.18 nikkeibp.jp)
USENは12月18日、米映画大手MGM(Metro-Goldwyn-Mayer Studios)とライセンス契約を結んだと発表した。USENが運営する無料ブロードバンド放送「GyaO」において、MGM保有の映画およびドラマの放送を12月20日から順次開始する。

GyaOで放送される作品は、MGMが保有するヒット作「ターミネーター」「ロッキー」「007」シリーズや米国の人気テレビ・シリーズ「スターゲイトSG-1」などで、新旧の幅広いタイトルを追加する予定。放送開始日には「007/ロシアより愛をこめて」やアカデミー賞受賞作「アニー・ホール」など9作を用意する。

USENは、2006年9月に米20世紀フォックスの作品を放送開始したほか、ブエナ・ビスタ・インターナショナル・テレビジョンとも提携を結んでおり、大手スタジオとの連携強化を図っている。同社は「今後もGyaOのメディア価値向上を図り、より魅力的な番組提供を目指す」と述べた。

5.YouTubeが殺人犯逮捕に貢献,カナダ警察が容疑者のビデオを投稿(12.22 nikkeibp.jp)
米Google傘下の動画共有サービス「YouTube」が犯罪摘発に一役買った。カナダのハミルトン警察は,YouTubeを利用した捜査から殺人犯を逮捕したことを現地時間12月21日に明らかにした。
 同警察の説明によると,オンタリオ州ハミルトンで11月17日に,クラブハウス近くの駐車場において4人の男性が口論となり,2人の若者が刺される事件が発生した。被害者1人は間もなく死亡,1人は傷を負ったが命に別状はない。

同警察はクラブハウスの防犯カメラで撮影したビデオを入手。被害者が事件に巻き込まれる前に参加したクラブハウスのコンサートには若い世代が集まっていたことから,12月6日,若者に特に人気のあるYouTubeにビデオ・クリップを投稿し,公開した。

 その後,12月19日に地元に住む24歳の男性が出頭。ハミルトン警察はこの男性を第2級殺人および殺人未遂の容疑で逮捕した。

 同警察が捜査の一環でオンラインのビデオ投稿を行ったのは今回が初めてという。「おそらく,当局が直接的な捜査手段としてオンライン・ビデオ投稿を利用した最初の事例だろう」(同警察) ちなみに問題のビデオ・クリップは12月20日時点で1万7000回視聴されている。
 
 

ホームページへ