週間情報通信ニュースインデックスno.568 2006/08/12
 

1.「額に汗して働く社員の気持ちは買えない」、北越製紙・三輪社長(8.11 nikkeibp.jp)
北越製紙の三輪正明社長は10日、王子製紙のTOB(株式公開買い付け)実施後、初めて地元の新潟に入り、新潟市長や大株主の1つで新潟に本拠を置く第四銀行、商工会議所などを訪問し、三菱商事との資本提携について説明したほか、王子製紙からTOBを仕掛けられている件で北越製紙への支援を要請した。

また同日に報道陣に新潟工場を公開し、今回のTOBで焦点になっている生産ライン、8号抄紙機(N8)や2008年稼働予定の9号抄紙機(N9)などの概要を説明した。工場公開ではN8に三輪社長も同行、その後工場内の講堂で会見を開いた。

新潟工場は北越製紙が設立してから7年後の1914年に稼働した。抄紙機は現在2号から8号の7機が稼働し、上・中質紙や高級白板紙、塗工印刷用紙などを生産している。N8は情報・印刷向けの塗工紙を生産するラインで、7メートル4センチの幅で毎分950メートル、最高で1370メートルの速さで生産するできる能力を持つ。N8を収容する建屋の長さは420メートル、N8の生産ラインの長さは230メートルになる。N9はN8より生産能力が増し、幅 10メートルの生産設備で年35万トンを生産する計画。

今回公開したN8では、紙の表面温度を1600℃にする生産工程もあり、建物の中は熱気に少し歩いただけで汗が体からわき出る所もある。N8のライン公開に立ち会った三輪社長は「生産ラインに携わる社員はこうした熱気の中、汗にまみれになりながら業務に携わっている。こうした高いモチベーションを持った社員がいるから、高い生産性を維持できる」と強調し、王子製紙がTOBで経営権を握れば社員の士気に影響を与え、生産性に影響が出るだろうとした。

2.Long Tailは大風呂敷(Long Tale)? WSJがバッサリ(8.8 nikkeibp.jp)
「Web2.0」と「ロングテール」さえ覚えておけば世の中怖いものなし。米国では7月に出た書籍、その名も『The Long Tail』がやっぱり快調な売れ行きでトップセラー。ところが、「ウォールストリート・ジャーナル」のコラムニスト、リー・ゴームズ氏が7月26日付紙面で、その信憑性に疑問を投げかけた。ロングテールは過剰申告なのか?

“ロングテール”とはご存じの通り、2004年10月にワイヤード編集長クリス・アンダーソン氏が同誌に発表した記事から生まれた言葉だ。発表直後から反響がすさまじく、右も左もロングテールなこの世の状況に「同誌始まって以来の発明語」と騒がれた。

売れない日陰の商品(tail=尻尾)も、在庫底なしのネットでなら買い手に巡り会える。日陰が束になってかかれば日なたのヒット群(head= 頭)をボリュームで凌駕する時代がくる??骨子は、CNET米国版7月17日掲載の著者インタビューにやっと邦訳が出たので参照されたい。本ウェブサイトでも御立尚資氏が先月「ロングテール礼賛を超えて」と題し「尻尾より背中」と面白いことを書いておられる。

しかしながら、ゴームズ氏の記事は「礼賛を超えて」などという穏やかなものではない。「『尻尾が頭を追い抜く』というのは、話としては素晴らしい。だが世界中、どこを探してもそんな事実はない。ロングテールは誇大広告であり実態とかけ離れている」とバッサリ切り捨てたのだ。

『The Long Tail』の序章でアンダーソン氏は、2年前に音楽配信企業Ecastに取材した際、「カタログ収録曲の98%は四半期に1度は再生されている」と聞き「パラダイムの転換」を来すほどの強い衝撃を受け、これを「98%の法則」と呼んだ。それが本著執筆のキッカケと述べている。

この冒頭の下りに関しゴームズ氏は「2年前より在庫がだいぶ増えた今のEcastに取材してみたが、四半期に1度も再生されない曲の割合が2%から12%に増えていた」と指摘。収録110万曲の音楽配信業者、ラプソディーではもっとえらいことになっていた。

「ラプソディーでは今年3月時点で再生回数ゼロの曲が全体の22%、再生されて1−2回の曲が全体の19%だ」と、ゴームズ氏は最新データをぶつけ、「アンダーソン氏はメールで私に、主題に興味を持った経緯の説明で98%の法則のことに言及したはいいが“それが今どの程度広い範囲で有効かという話になると私には見当もつかない”と書いてきた」と暴露した。

3.インターネットは「必要で楽しい」,テレビは「不便で退屈」(8.10 nikkeibp.jp)
米IDCは,米国,ブラジル,ロシアの若者がインターネットをどのように見なしているかについて調査した結果を米国時間8月9日に発表した。それによると,若者はテレビに対して「不便」「退屈」といった否定的なイメージを持っているのに対して,インターネットは「楽しい」「必要」など肯定的なイメージを持つ傾向があるという。

 調査は,米RKM Research and Communicationsと共同で,米国,ブラジル,ロシアにおいて15?24歳の約300人を対象に実施したもの。

4.So-net、個人のブログやHPにショッピングカートを設置できるサービス(8.11 nikkeibp.jp)
ソニーコミュニケーションネットワークは8月11日、ブログなどで簡単に商品販売を始められるサービス「Blog Cart」(仮称)のベータ版を10月より開始すると発表した。ユーザーは、自分のブログやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)、個人のホームページに「ショッピング・カート」機能を簡単に追加できる。

ブログやSNSの急激な普及により、インターネットを介して個人が情報を発信するCGM(Consumer Generated Media:消費者発信型メディア)が注目を集めている。Blog CartはCGMコンテンツに対して利用できる。

Blog Cartでは、ユーザーが売りたい商品の特徴および希望値段などの情報や画像をアップし、その商品のタグを貼り付けて、ショッピング・カートを設置する。自身のブログで展開できるので、自作商品の製作過程を紹介するなど、自分なりの情報を添えた販売が行える。購入希望者や同じ趣味のユーザーとのやりとりを楽しめる上、「トラックバックやRSSフィードによるプロモーション効果も期待できる」(同社)。

Blog Cartは、同社のインターネット接続サービス「So-net」あるいはコンテンツ・サービス「こんてんつコース」の登録会員(So-net ID保有者)向けに提供する。ただし、使用するブログ・サービスは「So-net blog」である必要はない。なお、販売者と購入者ともにエスクロー・サービスへの登録〔無料)が求められる。

5.オープンソースPBXソフト「Asterisk」のDigiumが1380万ドルの資金を調達(8.10 nikkeibp.jp)
オープンソースVoIP技術の米Digiumは,同社初の投資ラウンドでベンチャ・キャピタルの米Matrix Partnersから1380万ドルの資金を調達した。Digiumが米国時間8月9日に明らかにしたもの。調達した資金は,中小企業から大企業を対象とするコミュニケーション市場向け新製品の開発などに使う予定。

Digiumは,オープンソースのLinux向けIP-PBXソフトウエア「Asterisk」を提供している企業。同ソフトウエアは現在1日当たり1000回以上ダウンロードされ,ユーザー数は100万人以上という。パートナ制度「Genuine Asterisk」の参加企業は130社ある。Digiumの業績は2002年以降黒字で,「ここ数年は毎年100%成長を続けている」(同社)。
 

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