週間情報通信ニュースインデックスno.564 2006/07/15

1.IT技術者の転職希望先は「日本IBM」がトップ、重視するのは「給与」(7.14 nikkeibp.jp)
アイティメディアは7月14日、ITエンジニアの転職意識についてアンケート調査した結果を発表した。それによると、転職してみたい企業のトップは「日本アイ・ビー・エム」で、「NTTデータ」「マイクロソフト」が続いた。

転職先を選ぶ際、重視する点を尋ねたところ、「現在より給与が高いこと」(50.6%)という回答が最も多く、次いで「自らの能力/適性を生かした仕事ができること」(44.1%)だった。そのほか、「経営者のビジョン/方針」(28.9%)、「家庭と仕事の両立を実現できる制度」(28.6%)、「スキルアップ支援制度」(28.3%)などが挙げられた。 「現在転職活動中」「半年以内の転職を考えている」「1年以内の転職を考えている」を合わせた転職意欲層は14.3%で、2005年に実施した調査と比べ6.4ポイント減少した。

「時期は未定だが近い将来の転職を考えている」人は22.5%、「現在は転職を考えていないが、いい話があれば考えてみたい」という人は45.9%だった。なお、16.9%は「転職はまったく考えていない」。

調査は4月13日ー5月12日の期間にインターネット上で実施した。有効回答数は964。

2.間違いだらけのGM・日産・ルノー提携(7.13 nikkeibp.jp)
 このところ自動車業界の話題は、米ゼネラル・モーターズ(GM)と日産自動車・仏ルノー連合の提携の行方がどうなるかに集中している。結論から申し上げると、この組み合わせはメリットが少ない。

 提携を画策した米著名投資家カーク・カーコリアン氏や彼が雇っているジェローム・ヨーク氏(GM取締役)は、あまりにも強引な手法に走って、墓穴を掘ったのではないだろうか。また、その話に乗った日産・ルノー連合のカルロス・ゴーン社長も今回ばかりは読みが甘かったように思える。

最初はゴーン氏の招聘を画策したヨーク氏

 この話はもともと今春、ヨーク氏とゴーン氏がロンドンで会ったところから始まる。ヨーク氏はGMのリチャード・ワゴナー会長が進めるリストラクチャリングのスピードが遅いことに苛立っていた。

 「このままではGM株が紙くず同然になってしまう」。そう焦ったヨーク氏はゴーン氏に「GMに来てくれないか」と声をかけた。かねてワゴナー氏のリーダーシップに疑問を抱いていたヨーク氏にとって、瀕死の日産を蘇らせたゴーン氏はうってつけの人物だったと言える。

 移籍の打診に対し、ゴーン氏は既に日産とルノーの社長を兼任していることから、難しいと告げた。ヨーク氏はそこで今度は提携を持ちかけたと見られる。その時、ゴーン氏は返事を保留した。しかし、再び6月にカーコリアン氏も交えて3人で日産のオフィスがあるテネシー州ナッシュビル市で会った時には、ゴーン氏はかなり乗り気になっていた模様だ。

 しかし、ヨーク氏らの手法はあまりにも強引過ぎた。提携を巡ってゴーン氏と独断で面会し、しかも、GMと日産・ルノー側にそれぞれ出した書簡を米証券取引委員会(SEC)に届け出るというのは、いくら何でもルールを無視している。私は必ずしもワゴナー会長寄りの立場を取っていないが、今回ばかりはワゴナー氏に同情する。

 結局、ヨーク氏は多くの取締役の反感を買い、7月7日に開いた取締役会では、今後とも日産・ルノーとの提携交渉は、ワゴナー会長がリード役となって取り組むことが決まった。GMは一応、筋を通すために今後とも提携交渉を続けるが、ワゴナー氏がリード役となった以上、それほど踏み込んだ提携になるとは思えない。

単なる規模拡大では競争力は向上しない

 そもそもこの組み合わせは、相乗効果が見当たらない。規模を大きくすれば、競争力が向上するというのは1990年代までの古い考え方だ。そこにはコストダウンの発想しかない。トヨタ自動車が好調なのは、カンバン方式を導入しているからでも、新日本製鉄の鉄板を使っているからでもない。顧客にとって魅力的なクルマを作っているからだ。GMと日産・ルノーが提携しても、魅力的なクルマができるというイメージがわいてこない。

3.マイクロソフトが「Virtual PC 2004」を無償化、日本語版もダウンロード可能に(7.13 nikkeibp.jp)
米マイクロソフトは2006年7月12日(米国時間)、仮想マシン環境「Virtual PC 2004 SP1」の無償配布を開始した。日本語版も、マイクロソフトの製品サイトから無償ダウンロード可能。同時に、2007年にはWindows Vistaに対応した「Virtual PC 2007」を無償で提供予定であることも明らかにした。

Virtual PC 2004は、1台のパソコンで同時に複数のOSの稼働を可能にするもの。2004年5月から販売されていた。価格はオープン(実勢価格は1万6000円程度)。

4.「スマートフォン普及のカギ」,W-ZERO3[es]予約イベントで八剱社長(7.14 nikkeibp.jp)
ウィルコムは7月24日,Windows Mobile 5.0を搭載したスマートフォンの新モデル「W-ZERO3[es]」を7月27日から開始するのを前に,予約受付と実機のデモを行う「タッチ&トライ・予約イベント」を東京都内の家電量販店などで行った。イベント開始前から予約客の行列ができ,W-ZERO3[es]への注目度の高さをうかがわせた。

タッチ&トライ・予約イベントはビックカメラ有楽町店本館,新宿タイムズスクエア,ヨドバシAkibaの3カ所で実施。店頭にはW-ZERO3 [es]の実機が並び,予約者には記念品が手渡された。このうち,ビックカメラ有楽町店には,午前9時30分のイベント開始前にすでに170人が行列を作った。中には午前6時から並んだ客もいたという。

八剱社長は「W-ZERO3に比べて,すぐに取り出して電話として利用しやすくなりより携帯らしくなっている。W-ZERO3[es]がスマートフォン普及のカギとなるだろう」と話した。

5.「うまくいかなければユーザーへの背信行為」,NTT和田社長がNGN構築に決意(7.14 nikkeibp.jp)
「毎月20万人以上のユーザーが光ファイバを契約してくれている。次世代ネットワーク(NGN)がうまくいかなかったら大変な背信行為になる」?。NTT持ち株会社の和田紀夫社長は7月13日,定例社長会見の場でNGNのフィールド・トライアルと商用化に向けた強い決意を述べた。NTTは NGNの構築に向けて,7月中に接続インタフェースの仕様を公開し,12月から約1年間のトライアルを実施する予定だ。

質疑応答では,7月14日に公表予定とされている総務省の「IP化の進展に対応した競争ルールの在り方に関する懇談会」(IP懇談会)の報告書案に,NGNの設備に開放義務を課す方針が盛り込まれる可能性を問われた。それに対しては,「まだ,(IP懇談会の報告書案が)はっきりしないので具体的に話せない。きちんと方向性が出た段階で,パブリック・コメントなどに応じたい」(和田社長)と述べた。

ただ同時に和田社長は,「『NGNの開放義務化』と言われても意味が分からない。NGNの構築についてはロードマップを公開し,上位レイヤーのアプリケーションやコンテンツ,端末などの接続条件も開示していくと我々は言ってきた。それ以上求められることはあるのだろうか」と疑問を呈した上で,「コスト割れでも設備を貸し出さなければならない義務や,我々の企業価値が下がる形での開放義務なら受け入れられない」とクギをさした。
 
 

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