週間情報通信ニュースインデックスno.559 2006/06/10
 

1.富士通黒川社長、東証トラブルで「補償の要求ない、する考えもなし」(6.10 nikkeibp.jp)
富士通の黒川博昭社長は、2005年末に相次いだ東京証券取引所のシステムトラブルと誤発注の問題について、「(東証からは)補償を求める話は来ていない。仮にあったとしても、契約内容を超えた負担には応じられない」との見解を明らかにした。経営方針説明会で記者の質問に答えた。

富士通が東証に納めた取引システムを巡っては、2005年11月に全銘柄の売買が停止する大規模なシステム障害があったほか、12月にはみずほ証券が大量の誤発注をした際に、システムの欠陥から取り消しができなかったために損失が407億円に拡大するトラブルが起きている。11月のシステム障害時には、東証の幹部が「富士通に損害賠償も辞さない」と発言したほか、12月の誤発注トラブルに関しては、東証の西室泰三社長が、みずほ証券との損失負担の協議次第で、富士通にも負担を求める可能性に言及していた。
 

2.「デスマーチ 第2版 ソフトウエア開発プロジェクトはなぜ混乱するのか」
エドワード・ヨードン著
松原友夫・山浦恒央訳
日経BP社

デスマーチは「プロジェクトのパラメーターが正常値の50%以上超過したもの」と明快に定義される。納期、人員、予算などが見積もりに対して半分しか与えられなかったり、要求性能が通常の2倍だったりすると、それはデスマーチプロジェクトというわけだ。さらに著者はもう一つ辛らつな定義を行う。すなわち「失敗する確率が50%以上のプロジェクト」と。

 さらにデスマーチの発生理由については「政治」「営業部門、経営陣、プロジェクトマネジャーの天真爛漫(らんまん)な将来展望」「若者のカワイイ楽観主義」「ベンチャー企業立ち上げ時の楽観主義」「海兵隊方式:本物のプログラマーは寝ずに働く!」「市場の国際化による競争激化」「新技術による競争激化」「予期せぬ公的規制」「予測不能の事件、事故」――と分類して、解説を加えていく。

3.日本版SOX法の核となる「金融商品取引法」が成立(6.7 nikkeibp.jp)
6月7日、いわゆる日本版SOX法の核となる「金融商品取引法(証券取引法等の一部を改正する法律など)」が国会で成立した。金融商品取引法には、上場企業に内部統制システムの整備や、内部統制報告書を提出することを義務付ける条文が盛り込まれている。

日本版SOX法は一般的に、金融商品取引法に、金融庁の企業会計審議会内部統制部会が2005年12月に公表した「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準案」と、同じく年内に公表する予定の「実施基準」の3つのことをいう。

4.Web表計算「Google Spreadsheets」を日本語環境で試す(前編)(6.9 nikkeibp.jp)
Googleは米国時間6月6日,Webベースの表計算ソフト「Google Spreadseets」の限定テスト版を公開した(関連記事)。Ajaxを駆使した表計算ソフトで,Excel形式のファイルの取り扱いや,ユーザー同士がシートを共有することも可能だ。

Googleは3月,WebベースのAjaxワープロ「Writely」を買収しGoogleのサービスとして公開している(関連記事)。ワープロに続いて表計算がGoogleのサービスとして提供されたことで大きな話題となっている。

5.Interop:「VistaではIPv6がデフォルト,Longhornはシェル搭載」、マイクロソフト(6.9 nikkeibp.jp)
「こうやって,ローカルにpingを打つと,アドレスがIPv6のコロン,コロン1になります。VistaではIPv6がデフォルトになっているからです」。マイクロソフトのIT Proエバンジェリストである田辺茂也氏はWindows Vistaを使ってこんなデモを披露した。「Interop Tokyo 2006」2日目の基調講演での1コマである。この基調講演の前半では同社ダレン・ヒューストン社長がスピーチし,後半は田辺氏がネットワーク/システム管理者が気になる点にフォーカスしてWindows VistaとLonghorn Serverのデモを行った。

「みなさん,こんにちは」と日本語であいさつをしたヒューストン社長は,日本の課題として米国では何らかのスタンダードに基づいたシステムを使っているのに対して日本ではカスタマイズしたシステムを使っている点と,コンピュータ・サイエンスを学ぶ若者が足りない点を指摘した。
 
 

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