週間情報通信ニュースインデックスno.557 2006/05/27

1. 「NY,ロンドン,パリの無線ネットワーク,4分の1は“無防備”」,米RSA(5.27 ITPRO)
 米RSA Securityは米国時間5月25日,世界の主要金融都市であるニューヨーク,ロンドン,パリにおける無線ネットワークに関して調査した結果を発表した。これら3都市における無線アクセス・ポイントとホットスポットの数は引き続き増加している。暗号化されたネットワークも増えているという。一方で,企業が運用している無線ネットワークのうち,4分の1にはセキュリティ対策が施されていなかったとする。

 2006年にロンドンに設置された無線アクセス・ポイントの数は前年から57%増加。同期間においてニューヨークでも20%増加している。パリでは,2004年から2年間で119%増加している。また,ロンドンでは,検出された無線ホットスポットの数が前年から73%増えた。ニューヨークでも同期間に15%増加しており,検出した無線アクセス・ポイントのほぼ20%がホットスポットだった。パリではこの割合が12%だった。

 調査により,暗号化技術の導入も進んでいることが明らかになった。2005年にロンドンでWEPを利用するネットワークは65%だったが, 2006年には74%に増えている。ニューヨークでも62%から75%に増加している。パリは導入率が最も高く,2004年の時点で69%が導入しており 2006年には78%に達している。

 これらの3都市で検出された企業/組織に属する無線ネットワークのうち,4分の1にはセキュリティ対策が講じられていなかった。ロンドンでは未対策の企業ネットワークの割合が26%で最も高く,ニューヨークが25%と続いた。パリは22%だった。また,デフォルト設定のアクセス・ポイントが利用されている割合は,ロンドンが26%でニューヨークが28%だった。パリは21%で最も低く,2004年の39%から大きく改善している。

 同社は「同調査は,5年目にして初めてセキュリティ対策が施された企業の無線ネットワークの数に大きな改善がみられた。しかし,これらの企業ネットワークのおよそ4分の1が攻撃に対して無防備であることを忘れてはいけない」とコメントしている。このような企業では重要な情報が盗まれたり,ウイルスやトロイの木馬攻撃が仕掛けられ,DoS攻撃の踏み台として利用される可能性があると同社は指摘している。
 

2.アマゾンの密林に工場ごと船で運ぶ斬新なプロジェクト−真藤恒の構想力(6.26 nikkeibp.jp)
前回に引き続き、日本電信電話(NTT)の初代社長を務めた真藤恒さんを紹介したい。

経営者に必要な力は3つある。「構想力」「人間力」「技術力」だ。真藤さんは、このうち私が最も大切だと考える構想力に長けた経営者だった。
真藤さんは、会議の議論や人の話をメモに取らない人だったという。メモする代わりに、その内容を瞬時に自分の頭の中で取捨選択していた。つまらない事はすぐに思考から捨て去り、重要と思って選択した事柄をどう処理すべきかを直ちに考えた。

 こうした意志決定の仕方が、真藤さんの大きな構想力を生んでいたのではないかと私はにらんでいる。構想力の高い人物の意思決定プロセスは次のようになっているのではないか。

 まず、自分の頭の中で、与えられた課題に対する解を求める作業をしながら、相手の意見にも応答し、素早く正しい解答を導き出そうとする。すぐに答えを見いだせた時には、その結果を使ってその場で意志決定すればよい。

 難しい問題であれば、重要な項目を5つくらいに整理し、頭の中のデータベースに格納しておく。各項目は、頭脳を構成する論理回路と常時接続しなければならない。そうすることで、難解な問題のいくつかに関しては、朝目覚めた時や散歩中に解決するためのヒントが突然ひらめく。それでも解が出なければ、もう1 度相互啓発できる人と議論すればよい。

 つまり、創発メカニズムを働かせるには、いつも頭の中を整理しておかなければならない。そのためには実はメモを取らない方がいい。メモを取る時間を、頭脳に蓄積した情報を基に解答を引き出すことや、創発行為の時に問題整理したりすることに使える。

 どうしてもメモが必要なのは、頭の中で整理した結果を記録しておくためである。人の話を一生懸命にメモする人の多くは、頭脳を働かせて刺激し、創発する作業を先送りしてしまう人ではないか。とりあえずメモを取っておいて後で考えて対処しようとしても、結局は何もしないことが多い。 

3.米国検索エンジン市場、首位『Google』が9カ月連続でシェア拡大(5.27 nikkeibp.jp)
米comScore Networksは米国時間5月22日、米国の検索エンジン市場に関する調査結果を発表した。それによると、「Google」(市場シェア43.1%)が首位を維持しており、9カ月連続でシェアを拡大した。2位は「Yahoo!」(28.0%)、3位は「MSN」(12.9%)だった。

2006年4月に米国人がインターネットで実施した検索回数は66億回で前月より4%増加した。検索エンジン別にみると,Googleが29億回, Yahoo!が19億回,MSNが8億5800万回だった。また,「AOL」のTime-Warner Networkが4億5700万回,「Ask.com」のAsk Networkが3億8400万回となった。

4.新社名の「ソフトバンクモバイル」、利用者の3割「好感持てない」(5.25 nikkeibp.jp)
インフォプラントは5月25日、ボーダフォンの新社名「ソフトバンクモバイル」について携帯電話ユーザーにアンケート調査した結果を発表した。それによるとソフトバンクモバイルという名称に「好感が持てる」という答えは39.6%。「好感が持てない」は24.5%、「どちらともいえない」は 35.8%あった。キャリア別にみるとボーダフォンのユーザーでは33.0%が「好感が持てない」と答えたという。

一方、ソフトバンクモバイルに何らかの期待を持つユーザーは85.3%。最も期待することを尋ねると、「料金の値下げ」という答えが67.1%で圧倒的に多かった。これに「料金プランの多様化」や「固定電話、インターネットサービスなどとの組み合わせによる料金値下げ」を含めると、79.2%が料金面で期待を抱いている。特にNTTドコモのユーザーは、料金に期待を寄せる割合が高かった。

「iPodケータイ」への関心度は45.3%。ボーダフォンのユーザーのみを対象にした場合51.0%と半数を超えた。このほか、電話機能付きの携帯情報端末(PDA)や、まったく新しいインタフェースの携帯電話機などを希望する声もあった。

なお、現在利用しているキャリアに対する満足度を尋ねると、ボーダフォンのユーザーで「サービスに満足している」という答えは53.0%で、 KDDI(80.0%)やNTTドコモ(71.0%)を下回った。携帯電話の機種変更意向があるのは全体で50.5%。ボーダフォンのユーザーは 59.0%が機種変更意向を持っており、このうち39.8%はほかのキャリアへの乗り換えを検討している。

アンケートは5月19日、20日にインターネット調査サービス「C-NEWS」上で実施した。有効回答数は600。キャリア別の内訳は3社同率。

5.セブンイレブンが500億円投じ新システム、5月末から全国展開(5.25 nikkeibp.jp)
 セブン-イレブン・ジャパンは5月下旬から、セブンイレブンの店舗における発注業務などを支援する「店舗システム」を刷新する。全国1万1282店(4 月末現在)に新型の発注端末「GOT(グラフィック・オーダー・ターミナル)」を配置。店員がGOTを使って、販売データや商品紹介用の動画コンテンツを売り場で参照できるようにする。これにより、発注精度のさらなる向上を目指す。店舗システムを全面的に入れ替えるのは8年ぶり。

 各店舗に設置する店舗用サーバー「SC(ストア・コンピュータ)」も、NEC製の新型機に置き換える。新型のSCでは、データベースに Oracle10gを採用。C#で構築した.NETアプリケーションをWindows 2003 Serverで動かす。2005年6月に導入した光ファイバ・ネットワークを通じて、データセンターから動画コンテンツを受信できるようにする。

 セブンイレブンは、店舗システムの再構築に併せて、本部社員や店舗の経営指導に当たる外勤社員が、商品の販売動向を分析するのに使う「本部情報分析システム」も刷新した。店舗の立地条件と商品の売れ行きの相関関係を分析ができるようにしている。本部情報分析システムの動作プラットフォームは、日本ヒューレット・パッカード製UNIXサーバー「HP Integrity Superdome」。データベースはOracle10gを採用した。ディスク容量は15テラ・バイト。

 このほか、店舗の会計業務を支援する「会計システム」、商品紹介用の動画コンテンツを管理・配信する「マルチメディア情報発信システム」も刷新済み。さらに今年11月から来年3月にかけて、独自発行する電子マネー「nanaco」やSuicaなどの読み取り装置を搭載した新型のPOSレジスタを全店舗に順次導入していく。

 セブンイレブンは、今回刷新した店舗システムや本部情報分析システム、ネットワーク・システム、マルチメディア情報発信システムなどを、「第6次総合情報システム」と位置づけている。第6次システムの総投資額は500億円。第6次システムの稼働により、同社の強みである「仮説検証」型の発注業務を、さらに強力に支援することを目指す。
 

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