週間情報通信ニュースインデックスno.553 2006/04/29

1.松下電器産業:システム作りの基盤は「人づくり」にあり(4.27 nikkeibp.jp)

松下電器産業は、2001年4月から2006年3月までの5年間で1700億円というIT(情報技術)投資を行い、「2010年に売上高営業利益率10%」という目標に向かって邁進している。中村邦夫社長自らがIT革新本部を立ち上げ、本部長に就任。事業部ごとの部分最適に陥っていたITシステムに「横串」を通した。 「破壊と創造」を標榜した中村改革とは何だったのか――。抵抗勢力との戦いでもあったこれまでの改革について、事実上のCIO(最高情報責任者)である牧田孝衞役員に振り返ってもらった。

CIOの仕事の1つは、企業の事業や組織、経営の戦略をITでどう落とし込むか、です。これが一番大きなミッションです。普段から経営陣と近いところに目線を置かないといけません。業務全体を俯瞰的に見ているということが大事です。 2つ目はユーザー部門とIT部門の橋渡しですね。IT部門は専門家集団という部分がどうしてもありますから必ずしも経営の動向を把握しているわけではありません。経営陣の意向なりを噛み砕いて形にして落とし込んでいく作業をITに強いスタッフを使いながらやっていくわけです。
 

2.日本人のネット利用者、7割はIT/ハイテク製品を節約しない(4.28 nikkeibp.jp)

エーシーニールセンは4月27日、米ACNielsenグループが世界のインターネット利用者を対象にした、生活費と支出に関するアンケート調査の結果を発表した。それによると日本のネット利用者は、経済的な苦境に置かれても、パソコンなどIT/ハイテク製品やサービスにかける費用を切り詰めない傾向にあり、そう回答した割合は68%と世界平均の52%を上回った。 世界で生活費の節約方法として多く挙がったのは「外での遊びを控える」(57%)、「新しい服の購入を控える」(53%)、「IT/ハイテク製品やサービスにかける費用を抑える」(48%)などだった。支出の幅が大きい項目を減らしていくのが一般的という。
 

3.企業Network 2.0:「LANオンデマンド」の幕開け(4.28 nikkeibp.jp)

企業ネットワークの利用形態の多様化は,企業内のLANインフラにも従来とは異質の進化を求めるようになっている。利用する個人や端末を識別し,状況に応じてセキュリティや通信品質を最適化する即応性を備えたLAN,すなわち「LANオンデマンド」環境への進化である。 LANに即応性が必須になっている分野の一つは,ウイルス対策などの「セキュリティ」。現状は一般に,LANスイッチのポートにケーブルを差し込めば,どんな端末であれすべてLANにつながってしまう。ウイルスに感染した端末を接続すれば,瞬く間に別の端末へと被害を広げる。 このため多くの企業はやむを得ず,外部から持ち込んだ端末の接続を一律に禁じている。だがこうした措置では,セキュリティ対策を施して接続している社員まで,眼の前にある高速なLANスイッチを利用できなくなる。結果,業務効率を著しく低下させてしまっている。 そこで今後は,「ウイルスに感染しているなどの不正な端末がポートにつながったら,即座に認識してアクセスを拒否するといった新しいセキュリティの仕組みが不可欠」(ノーテルネットワークスの本間隆光エンタープライズマーケティング部長)。被害の拡大を防ぐ即応性が強く求められているのだ。
 

4.総務省,MVNOの本格参入に向けた2回目の意見募集を開始(4.28 nikkeibp.jp)

総務省は4月27日,MVNO(仮想移動体通信事業者)の参入で予想される技術面の課題などについて意見募集を開始した。MVNOとは,移動体通信事業者から設備を借り,独自ブランドでサービスを提供する事業者のこと。総務省では今後のMVNOの本格的な立ち上がりに備え,2002年に策定した「MVNOに係る電気通信事業法及び電波法の適用に関するガイドライン」の見直しを検討している。

5.「企業よ,アウトソーシングを止め,マルチソーシングを始めよ」 (4.27 nikkeibp.jp)

「今すぐアウトソーシングを中止せよ」。米調査会社ガートナー リサーチのリサーチャー,アリー・ヤング リサーチ バイス プレジデントはこのように挑発的なメッセージを発する。その裏にあるのは,間違ったアウトソーシングに対する警告と,戦略的な調達(ソーシング)計画を促す意図である。  そんなガートナーが提唱するのが,「マルチソーシング」である。マルチソーシングとは,ビジネス上の目標を達成するために,社内外のリソースを最適な形で組み合わせたビジネスやITの活動を指す。ヤング氏を含めたガートナーのアウトソーシング分野のリサーチャー3人に,アウトソーシングの現状とマルチソーシングの将来を聞いた。

国内外問わず,IT分野の“無策なアウトソーシング”の弊害が指摘されている。「アウトソーシングすればコストを削減できる」,あるいは「ITは専門のベンダーに任せた方がよい」といった考えからアウトソーシングを進める企業が増えたが,こういった単純な考えに基づく安直なアウトソーシングは,「たいがい失敗の憂き目にあっている」(ヤング氏)。ヤング氏が中止せよ,と訴えているのはこうしたアウトソーシングである。「決して,すべてをインソース(自前)に戻せと言っているわけではない」(同)。  ガートナーが提唱する「マルチソーシング」はいわば,無策なアウトソーシングに対するアンチテーゼだ。企業のビジネス目標を設定し,目標の達成に必要なリソースを分析。社内にあるリソースを活用しつつ,必要なリソースを外部から調達する活動を指す。マルチという言葉には,社外のリソースだけでなく社内のリソースも等価に扱う,という意味が込められている。ヤング氏は「ビジネス目標を達成するには,企業戦略の視点から,社内・社外のリソースを適切にミックスさせるアプローチが欠かせない」と助言する。
 
 

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