週間情報通信ニュースインデックスno.537 2006/01/07

1.IRIや三井物産など4社、MVNOを支援する企画会社を合弁で設立(1.5 nikkeibp.jp)
インターネット総合研究所(IRI)、IRIユビテック、BSURパートナーズ、三井物産の4社は1月4日、MVNO(仮想移動体通信事業者)を支援する企画会社を合弁で設立すると発表した。
無線通信インフラなどを他事業者から借り受けて移動体通信サービスを提供するMVNO向けに、サービスやシステムを提供する、MVNE(Mobile Virtual Network Enabler)事業を手掛ける。

社名は「モバイル・ブレークスルー」。設立予定日は1月5日。資本金は6000万円で、出資比率はIRIが66.7%、三井物産が16.7%、IRIユビテックが13.3%、BSURパートナーズが3.3%。経営陣にはIRIの代表取締役所長である藤原洋氏や、三井物産のコンシューマ事業本部副本部長である高橋修が就く。

4社では今後、携帯電話番号ポータビリティ制度の導入や、新規移動体通信事業者の市場参入により、移動体通信サービスが多様化し、市場が拡大すると予測。同時にMVNOが同市場に新規参入すると見込んでいる。

新会社では、IRIグループのネットワーク構築/運用ノウハウやモバイル端末のモジュール開発ノウハウと、三井物産の持つ放送/通信/モバイル事業関連ノウハウを融合。MVNOを顧客に、サービス/商品開発、料金プラン考案、課金計算システム運用、カスタマー・ケアなどを提供するという。

今後はMVNE事業に関する市場の動向把握や、事業展開の可能性検討を行うとともに、MVNOへの交渉などを進め、3年後に100億円の売上げを目指すとしている。

2.CIOの役割はコンテンツマネジメントへと変化する(1.4 nikkeibp.jp)
『日本SGI ソリューション・キュービック・フォーラム2006』のオープニングセッションは、同社の代表取締役社長 CEOである和泉法夫氏のキーノートスピーチで幕を開けた。
和泉氏は、ネットワーク技術とストレージ技術の成熟によって、いよいよ“コンテンツの時代”の機は熟したとして、様々なビジネスモデルの可能性と、コンテンツマネジメントの重要性を強調した。

スピーチの冒頭で和泉氏は、「1997年、デビット・モシュラは、自身の著書『覇者の未来』の中で、ITはシステム中心の時代、PC中心の時代、ネットワーク中心の時代ときて、次にコンテンツ中心の時代が来ると説いた。今、時代は彼の予言よりも早く“コンテンツ時代”を迎えている」と述べた。

ほんの数年前まで、日本のネットワークサービスは諸外国に比べて料金が高く、遅いといわれていたが、現在の日本は一般家庭にまで安価な、しかも常時接続の高速サービスが行き渡っている。インターネット通販市場の年間売上は百貨店市場を抜き、インターネット広告市場規模はラジオ広告市場を既に抜いた。

このようにブロードバンドのネットワークが行き渡った今、次に“コンテンツの時代”が来るのは必然である。コンテンツの“リッチメディア化”に伴い、ストレージの重要性が増す。人類が有史以来、蓄積してきた情報の量を、最近18カ月間で制作されたコンテンツのデータ量は超えている。

このような時代のキーワードとして、和泉氏は3つのキーワードを挙げた。

(1)「クリエーター」:システム/ネットワーク・インフラが進歩し、安価に優れたコンテンツを制作できる環境が整ってきた。クリエイターの才能とクリエイティビティの重要性が増している。

(2)「インフラ」:様々なコンテンツを“核”としたビジネスモデルが模索されているが、その裏には必ず技術的な裏づけ(インフラ)がついてくる。

(3)「コンテンツマネジメント」:インフラのさらなる進化によって、コンテンツそのものだけでなくアーカイブ管理、ネットワーク、サーバーストーレージ、セキュリティ、著作権管理などまで含めたトータルなマネジメントが重要になる。

コンテンツを中心としたビジネスモデル  次に和泉氏は“コンテンツの時代”を象徴する6つの事例を以下のように紹介した。

(1)音楽を中心としたビジネスモデル
 アップルコンピュータのiPodは、音楽というコンテンツを核にして、配信、販売、管理、そして携帯プレーヤーというハードウエアまで、トータルなサービスの“生態系”を形成している。さらに最新のiPodはビデオ再生にも対応して、コンテンツのリッチメディア化が進んでいる。

(2)Google
 検索対象となるコンテンツがテキスト情報から画像、そして「Google Earth」という3次元画像へとリッチメディア化している。今後、3次元情報の質の問題が出てくるはずだ。

(3)新聞、雑誌のビジネスモデルの変化
 ソフトバンクが無料で配信している「Manyo」、産経新聞が月額315円でサービスを開始した「NetView」などは、紙媒体のメタファーで映像や音楽を配信している。動画広告なども配信できる。紙媒体とネットの融合が始まっている。

(4)サービスマーケティングが変わる
 例えば自動車販売業などでは、リッチコンテンツを使って、開発者のインタビューや、開発時に行っている衝突シミュレーションをCGで分かりやすく見せるなど、今までは提供できなかった情報が3次元映像で提供できるようになる。

(5)故・黒澤明監督のデジタルアーカイブ
 これは現在、進行中のプロジェクトの紹介である。故・黒澤明監督の制作した映画だけでなく、手書きのメモ、台本、撮影風景など、「世界のクロサワ」が残したすべてを検索できる形でアーカイブ化していく。

(6)マルチメディア統合環境によるプレゼンテーション
 料理レシピの中に、手順を映像で見せるコンテンツなど、文字だけでなく動画、音と組み合わせて分かりやすい情報提供ができる。
 

コンテンツが主役の時代を迎え、CIOがマネジメントすべき対象も変化している。プログラマーではなく、クリエイターを相手に仕事をしなくてはいけない。

システムのインフラも、データベースや業務アプリケーション、OSではなく、デジタルコンテンツを蓄積するストレージ・コンテンツ制作に必要なコンテンツ・アプリケーション、そしてコンテンツを見せる仕掛けであるブラウザーが重要になる。

CIOの役割そのものが、コンピュータシステムのマネジメントから、インフラ、コンテンツのライフサイクル・マネジメント、ビジネスモデルの発案に重点が移る。
 

3.06年のヒットは「ケータイ定額制」、インフォプラントの調査(12.26 nikkeibp.jp)
インフォプラントは12月22日、「2006年にヒットすると思うもの」について消費者にアンケート調査した結果を発表した。それによると、4割弱の人が「ケータイ定額制」を挙げ、これに「サッカーW杯」「おサイフケータイ」「子ども見守りサービス」と続いた。

自分自身が関心を持っているものを尋ねた結果も、「ケータイ定額制」「サッカーW杯」とする回答がともに3割弱で最も多かった。 また「次世代ゲーム機」は全体では1割半ばだったが、10歳代では3割半ば、20歳代では2割強と若年層の関心度の高さが目立ったという。

2006年に売れそうな商品について質問すると、10歳代は「PS3」「iPod」、40歳代は「一般向け燃料電池」「GPS付携帯電話」などを挙げた。また流行しそうな現象では、「オンライントレード」「投資」といった回答が目立ったという。

一方、世帯で必ず購入したいものについて尋ねたところ、「液晶テレビ」とする回答が約2割で最も多かった。特に50歳代では2割半ば、60歳代では3割強がそう答えた。これに「携帯電話」「ハードディスク/DVDレコーダー」「ノートパソコン」などが続いた。

前年の調査と比較すると、液晶テレビやハードディスク/DVDレコーダーを挙げる人の割合いが増えており、「オリンピックイヤーでの需要がかなり伸びそう」(インフォプラント)という。
調査は、同社のインターネットマーケティング・サービス「C-NEWS」で12月7日と8日に実施した。有効回答数は1800。回答者の年齢は10歳−60歳代で、性別内訳は男女同率。

4.「Firefoxのシェアは10%近くまで拡大,IEは前年比で5ポイント低下」,米調査(1.7 nikkeibp.jp)
米NetApplicationsは,2005年12月のWebブラウザ利用に関する調査結果を米国時間1月5日に発表した。それによると,2004年末にはブラウザ市場で90.31%のシェアを獲得していた米Microsoftの「Internet Explorer(IE)」は,徐々にシェアを縮小し2005年末には85.05%まで落とした。

 一方,米Mozilla Foundationの「Firefox」は,IEの独占状態にある同市場で最大の挑戦者となった。Firefoxの2004年末の市場シェアは4.64%だったが,新版がリリースされ2005年末には9.57%まで拡大した。

  「FireFoxは,10%のクリティカル・マスに近づいており,導入が急速に進んでいる。Microsoft社のMac版IEの配布中止と Apple社の市場シェア拡大により,Safariにはこれまで以上の可能性が広がっている。Netscapeは,Firefoxの成功によって大きな影響を受けているため,同社にとって2006年は顧客ベースの確保と拡大に取り組む試練の年となるだろう」(同社上級副社長のVince Vizzaccaro氏)

■2005年12月におけるWebブラウザ市場のシェア
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Microsoft Internet Explorer -- 85.05%
FireFox -- 9.57%
Safari -- 3.07%
Netscape -- 1.24%
Opera -- 0.55%
その他 -- 0.53%
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■2005年11月におけるWebブラウザ市場のシェア
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Microsoft Internet Explorer -- 86.08%
FireFox -- 8.84%
Safari -- 2.78%
Netscape -- 1.25%
Opera -- 0.53%
その他 -- 0.43%
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出典:NetApplications社

5.Skype対応の無線LAN携帯や写真共有サービスなどが続々発表(1.5 日経コミュニケーション)
 インターネット電話サービス「Skype」を提供するルクセンブルクのスカイプ・テクノロジーズとそのパートナ企業は米国時間の1月3日から4日にかけて,Skype周辺機器の新製品や新サービスを発表した。

 新製品は,Skypeが使える無線LAN携帯電話(米ネットギア製),一般の電話とSkypeを両方使えるコードレス電話機器(パナソニック・コミュニケーションズ製),USB接続のコードレス・ハンドセットとスピーカ・フォン(米IPEVO製),一般の電話機でSkypeを使えるようにするUSBアダプタ(米ディーリンク製)など。

 また米イーストマン・コダックとは,Skypeで会話をしながら写真を共有できる「Kodak Photo Voice」サービスを発表した。これらの多くは,1月5日から米ラスベガスで開催されるイベント「2006 International CES」で展示される。
 

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