週間情報通信ニュースインデックスno.527 2005/10/22

1.スティーブ・ジョブズ氏に学ぶ「仕事の意義・人生の意味」(前編)(10.21 nikkeibp.jp)
−スタンフォード大学卒業祝賀スピーチより−
アップル社CEOスティーブ・ジョブズ氏は今年6月12日、スタンフォード大学の卒業式で祝賀スピーチを行った。自らの人生を率直に振り返りつつ、実業界に飛び出そうとする後輩達へ贈った励ましにあふれたメッセージは、大学のホームページに掲載され、多くの人々に感動を与えた。 SafetyJapan寄稿者・大前研一氏も絶賛したそのスピーチの抄訳を前編・後編に分けて紹介しよう。

http://nikkeibp.jp/sj2005/contribute/c/01/index.html

2.KDDIの中間期業績、純利益が1000億円超に、auの3G携帯が好調(10.21 nikkeibp.jp)
KDDIは10月21日、2006年3月期の中間期(2005年4月?9月期)連結業績を発表した。

売上高は前年同期比0.2%減の1兆4687億7200万円とほぼ横ばい。 auの第3世代(3G)携帯電話が契約数を順調に伸ばし、前年度にウィルコムへPHS事業を譲渡したことによる減収分を補った。

利益面では固定通信事業が赤字、ツーカー事業は減益だったが、au事業の貢献で、全体の営業利益は同2.6%増の1666億7000万円、経常利益は同5.5%増の1649億1900万円と増益になった。

中間期連結業績の最終利益は1014億3800万円。前年同期に海底ケーブルの一部を含む遊休資産について減損損失があった反動もあり、同30.3%増と大幅な伸びとなった。

au 事業単体の売上げは同10.4%増の1兆1177億8600万円と、売上高全体の76.1%を占めた。けん引役となったのは、パケット料金定額制や、音楽配信サービス「着うたフル」などを利用できる3G携帯電話「CDMA 1X WIN」。au事業の営業利益は1852億3000万円で、同28.9%増。

3.ウィルコム、「Windows Mobile 5.0」採用のモバイル端末発売(10.20 nikkeibp.jp)
ウィルコムは10月20日、米マイクロソフトのモバイル機器向けOS「Microsoft Windows Mobile 5.0 for Pocket PC」を搭載したモバイル端末「W-ZERO3(ダブリューゼロスリー)」を発表した。シャープ製で、「携帯電話の機動性とパソコンとの高い親和性を提供する」(同社)。発売は12月上旬を予定する。

W-ZERO3のCPUには、高速処理と長時間動作可能な米インテルの416MHz「PXA270」プロセサを採用する。パソコンで作成したExcel、Wordなどのデータ編集に加え、Power Point、PDFのデータ閲覧が可能。

3.7型のVGA(640x480ドット)高精細モバイルASV液晶を装備しているので、「一般的な携帯電話(QVGA:320x240ドット)の4倍の情報量を表示できる」(同社)。

ウィルコムのPHSコア・モジュール「W-SIM(ウィルコムシム)」により、PHSと無線LAN(IEEE802.11b準拠)のデュアル通信に対応する。音声通話やメールの送受信にPHSを利用し、職場や家庭などの無線LAN環境では高速通信によるコンテンツのダウンロードを行うなど、通信手段を場所や用途によって使い分けられる。

POPやSMTP対応のメール・ソフトを搭載しているため、パソコンのメール・アドレスも利用可能。また、パソコンと同じ配列のスライド式キーボードを備えており、長文の入力もスムーズに行えるという。

同社は、「インターネット閲覧や書類の編集など、さまざまな情報のやり取りが行えるW-ZERO3により、企業のモバイル・ソリューションを活性化したい」と説明している。

4.個人情報漏えい事件を斬る(15):なぜ電力業界にファイル交換ソフトによる情報漏れが多いのか(10.20 nikkeibp.jp)
「個人情報漏えい事件を斬る(2):利便性の裏にリスクが潜むファイル交換ソフト」で、ファイル交換ソフトによる情報流出を取り上げた。日頃からセンシティブな情報に接している事業所の関係者のパソコンが、流出源となるケースが目立っていた。今回は、その後どうなったのか追跡してみたい。

2005年6月、三菱電機プラントエンジニアリングで、ファイル交換ソフト「Winny」をインストールした個人パソコンがウイルスに感染し、発電所の電機設備保守に関する内部情報が流出するという事件が発覚した。その翌7月には、電力業界を管理監督する立場の原子力安全・保安院で、原発点検用資料がインターネット上に流出していたことが判明している。

 SMB(中堅中小企業)におけるセキュリティ対策の遅れが、しばしば指摘される。だが、経済産業省の下部組織である原子力安全・保安院では、情報管理規則を定めておらず、無防備体制だったことが露呈した。このトラブルを受けて原子力安全・保安院は、「ファイル交換ソフトの入ったPCは利用しない」という規則を定めた。

 と思ったら、8月には、三菱重工業の協力会社である非破壊検査の技術者の個人PCから、発電所検査情報が流出していたことが発覚。9月には、九州電力で、社員の個人PCから火力発電所の技術資料や個人情報が流出していたことが発覚した。監督官庁から電力会社、業務委託先会社に至るまで、電力業界全体の情報管理責任が問われる事態に直面している。

 何か事件が起きると、学習効果が働いて皆注意を払うようになるのが普通だが、この業界ではそうもいかないようだ。

高速大容量ネットワークの普及で情報漏れも大容量に

 電力業界で起きたファイル交換ソフトによる情報流出事件をみると、いくつか共通点がある。

 第1に、社外からの指摘を受けて初めて会社側が情報流出の事態に気付いたというケースばかりだということ。 裏を返せば、社内で情報流出の有無をチェックできていなかったことを示している。

 第2に、高速大容量ネットワークが当たり前の時代になり、外部流出するファイルのデータ容量が大きくなってきていること。例えば、三菱電機プラントエンジニアリングのケースでは44MB、非破壊検査のケースでは700MB、九州電力のケースでは124MBのファイルデータが流出している。

 一旦インターネット経由で情報が流出したら、不特定多数のファイル交換ソフト利用者に大容量ファイルが渡ることになるから、前回取り上げたUSBメモリ紛失・盗難のケース以上に、データが悪用される危険性は高くなる。

ファイル交換ソフトの入ったPCは利用しないこと

 ところで、名だたる中央官庁や大企業が防げないほど、ファイル交換ソフトの情報流出対策は難しいのだろうか。実は、膨大な設備投資をしなくても可能なのだ。会社としてコントロールできないリスクに対しては、最初から避けるような対策をとるのが賢明である。

 「ファイル交換ソフトの入ったPCは利用しない」といった、ごく常識的な取組みを徹底させていれば、電力業界のような事態に陥ることはないのである。小規模事業所なら、トップの一声で即座に実行できる対策だろう。

こまめなセキュリティ対策の積み重ねが企業を救う

 情報流出被害が続発するファイル交換ソフトに対して、IT業界側も動き出している。2005年10月12日、マイクロソフトは、「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」で、ファイル交換ソフトを経由して感染するウイルス「Antinny」への対応を開始した。Microsoft UpdateやWindows Updateでこまめに更新プログラムをインストールする習慣が身についている方なら、既にこの機能がPCに追加されているはずだ。
 
 

5.携帯ネット通販利用者は1割弱、その半数近くが「カウチ携帯」派(10.21 nikkeibp.jp)
メール転送サービス「CLUB BBQ」などを運営するアイシェア(本社:横浜市)が2005年10月20日発表した携帯電話ショッピングに関する調査結果によると、利用する場所は半数近くが「自宅」で、「移動中」のほぼ2倍だったという。

CLUB BBQの無償利用ユーザーを対象に、携帯電話のオンラインショッピング利用状況を聞いたもので、ソフトバンク パブリッシングと共同で実施した。有効回答数は2270人(男性60.6%、女性39.4%)。

それによると、携帯ネット通販を実際に利用したことのある人は全体の9.1%にすぎず、その携帯ネットショップを利用した理由は「日ごろ利用しているPCサイトと同じ携帯サイトだから」(34.2%)が多かった。携帯専用ネットショップよりも、PCサイト提供の携帯サイトが中心であることがうかがえる。

また、利用者の利用シチュエーションは、44.5%が「自宅」で、「移動中」(23.1%)の2倍近かった。移動中や出先よりも、自宅のソファーなどでくつろぎながら買い物をする「カウチ携帯」が主流であることがわかる。また、パケット定額制加入率は利用者で43.2%。非利用者では16.1%と大きな開きがあり、定額制の普及が携帯ショッピングのかぎになるとみられる。

実際に購入した商品は「本」が27.6%、「チケット」が20.7%。非利用者が購入したい商品も「チケット」が45.7%、「本」が35.1%の順だった。携帯サイトからのメールマガジンについては、58.3%が「読まない」と回答した。

自由回答では、「画面が小さい」「分かりにくい」「商品が少ない」「パケット代が気になる」などの不安・不満が多く、セキュリティを心配する声もあった。(鴨沢 浅葱=Infosta
 

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