週間情報通信ニュースインデックスno.523 2005/09/24

1.ソニーの中期経営計画、すべては想定内に収まる(9.22 nikkeibp.jp)
ソニーが9月22日、2007年度を最終年とする中期経営計画を発表した。 記者会見終了後、出席した記者の間では、こんな会話が交わされた。
「中身は、想定の範囲内。なにも目新しさはなかった…」。
ソニーが発表したリストラの柱は、全社員の6.6%に当たる1万人の人員削減、2000億円のコスト削減、15カテゴリーに上るエレクトロニクス事業関連不採算事業からの撤退など。その一方で、成長戦略としては、2007年度の連結売上高8兆円、連結営業利益率5%などの数値目標を掲げた。主力であるエレクトロニクス事業の営業利益率は4%を目標とする。

不採算事業に関して、個別の事業分野に関して言及したのは2点だけだった。まず、QRIOやAIBOなどのロボット事業を、要素技術の開発中心にする。またクオリアは、現行製品の販売・サービスは継続するものの、新製品の開発は行わない。ここから推測できるのは、撤退する15カテゴリーのなかにロボットが含まれる可能性はないものの、クオリアが含まれる可能性はある、ということだ。
 

ソニーは、今回の新方針において、エレクトロニクス事業の復活を目指し、三つの観点から改革に取り組む。
 

一つは、ストリンガーCEOが「サイロ」と呼ぶ、組織間の壁を取り壊すこと。これに、徹底して取り組んでいく姿勢を見せた。大きく評価できるポイントだ。

二つめは、事業本部制の採用と並行して、全社横断機能を強化することだ。商品戦略、技術戦略、生産戦略、販売戦略、資材戦略を各執行役が担当し、それぞれの視点から四つの事業本部を横串にして管理する。全社一丸となって製品開発から販売戦略までを遂行できる体制をつくる。

そして、三つめが研究開発体制の強化である。ディスプレイデバイス開発本部を設立し、中鉢良治社長自らが本部長に就任。ソニー独自の有機ELディスプレイの研究開発に積極的に取り組んでいく。また、汎用ミドルウエア、DRM(デジタルライツマネジメント)およびコーデック関連ソフトを対象にしたソフト開発体制の強化や、半導体デバイスへの集中投資も重点分野として上げた。2006年度から2007年度にかけての研究開発投資額は3400億円に達する予定だという。

2.企業IT投資、4割が2006年度にかけて増加見込むもその後横ばいへ(9.22 nikkeibp.jp)
矢野経済研究所は2005年9月21日、国内企業の2007年度までのIT投資状況の調査結果を発表した。2005年度から 2006年度にかけては「投資見込額増加」が、「横ばい」を上回ったものの、2006年度から2007年度には逆転し、慎重にみている企業が多いことが分かった。

企業の情報システム管理者を対象に実施した郵送アンケートの結果をまとめた。回答企業は314社。調査期間は6−7月。

それによると、2005年度と2006年度のIT投資見込み額の比較では、「増加」の39.2%に対して「横ばい」は35.0%で、増やす企業が多い。しかし、続く2006年度と2007年度では、「横ばい」が49.7%で、「増加」の22.9%の2倍以上だった。同社は「『状況が不透明であるため態度保留』といった慎重な姿勢が垣間見える」としている。

2005年度のIT投資額の用途別内訳は、「既存システムの維持・メンテナンス」が52.0%と過半数で、「新規IT投資」は31.1%にとどまっている。最優先の投資内容は「既存システムの置き換え/再構築」が39.5%、「既存システム間の連携」が33.1%で、既存システム活用のための投資が主流。また、IT投資に期待する効果は、「管理部門の効率向上」(30.6%)、「営業力強化」(20.1%)、「システム運用管理コスト軽減」(15.0%)、「生産効率向上」(13.4%)の順だった。

投資対象となるハードウエアは「IAサーバー(Windows)」(76.8%)、「ネットワーク機器」(65.3%)、「出力機器」(29.6%)がベスト3。重視する項目は「信頼性」が68.2%、「価格」が46.2%、「機能」が41.4%だった。

一方、ソフトウエアでは、「情報セキュリティ対策」(51.9%)、「ERP」(38.5%)、「アプリケーションサーバー」(28.7%)がベスト3。重視する項目は「機能」が50.6%、「信頼性」が43.6%、「価格」が34.1%などだった。

3.「東電とのことはすべて公式見解の通り」、KDDI小野寺社長(9.21 ITPRO)
KDDIの小野寺正社長が9月21日、定例記者会見に登場。東京電力との提携交渉が新聞報道で明るみ出てからは初の公式会見だったため、それについての発言に注目が集まった。

だが、交渉の進ちょくについて記者から質問が飛ぶと、「新聞報道後に公式見解を出した通り。(東電と)話をしているのは事実。しかし今は、それ以上のことを申し上げる段階にない」と、申し訳なさそうにニヤリと笑いながら答えるにとどまった。

東電以外の電力会社との交渉については、「まず東京電力ときっちり話しをすることが先決。その後、ほかの電力会社と話をしていく可能性はあるが、現時点でその事実はない」とした。

4.「ブログの目的は『自己セラピー』」,米AOLの調査(9.22 ITPRO)
米Time Warner傘下のAmerica Online(AOL)は,ブログに対する意識調査の結果を米国時間9月16日に発表した。それによると,回答者のおよそ50%は,「自己セラピー」を目的としてブログを書いていることが明らかになった。約3分の1は,自尊心,自己啓発といったテーマで頻繁にブログを記しているという。

 その他のブログを記す理由は,「ジャーナリズムへの関心」が16%,「ゴシップ」が12%,8%が「政治評論」だった。54%は,ブログを通じて「自分の考えや感情を他の人と共有したい」と考えており,43%は「自分の生活と関心事を記録しておきたい」としている。

 同調査は,米Digital Marketing Services(DMS)がブログを持つユーザー600人を対象にオンラインで実施したもの。ブログを書く動機,テーマについて質問した。

 精神的に不安な状態になったときに,31%は「ブログを書く」または「同じような問題を持つ他の人のブログを読む」と回答しており,「家族や友人にアドバイスを求める」の32%とほぼ同じ割り合いだった。また,「専門家のカウンセリングを受ける」という回答は5%だった。

 66%は「ブログには何でも自由に書ける」と感じており,同じく66%は「ブログを更新しなければならない」というプレッシャを感じていないとしているが,他の人のブログが更新される頻度は気にかけているという。

5.NTTドコモの「Super3G」、下りOFDM/上りシングルキャリア(9.22 nikkeibp.jp)
NTTドコモは、「Super3G」と同社が呼ぶ次世代の無線通信技術の概要について2005年9月20日から開催中の「電子情報通信学会ソサイエティ大会」で発表した。Super3Gの実態は、 W-CDMAやHSDPAの後継として移動体通信関連の業界団体3GPPが検討を始めたデータ通信に特化した通信方式で、「Evolved UTRA and UTRAN」(以下、Evolved UTRA)と称するものである。NTTドコモなどは2010年までの実用化を視野に入れて、標準化活動と研究開発に取り組んでいる。今回の発表は、 3GPPにおいて概ね合意されているEvolved UTRAの基本技術の内容と、NTTドコモが提案する独自技術についてまとめて紹介したもの。3GPPの場で議論されてきた内容も含まれるが、国内で発表するのは今回が初めてという。

Evolved UTRAは、既存の3G方式との親和性を確保するために1.25MHzから最大20MHzまでのマルチチャネル帯域幅に対応する方針である。さらに3G方式に比べて伝送遅延や接続遅延を短縮し、最大データ伝送速度と周波数利用効率を向上させるといった要求項目が固まっている。
 

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