週間情報通信ニュースインデックスno.511 2005/06/25
 

1.YOZANがWiMAX実地実験,5.7GHz帯の実験局予備免許取得(6.24 日経コミュニケーション)
YOZANは6月24日,5.7GHz帯での無線アクセス実験局の予備免許を取得したと発表した。 6月29日までに実験用のネットワークを構築し,7月に実験局本免許を取得後,実地検証を開始。 実験には米エアースパン製の無線LANスイッチ「AS3030」などを使用する。

実験局は東京23区内に開設。 実験の目的は,電波強度や電波到達距離,スループットなどの基礎データを取得して,同社が12月開始を予定する商用WiMAXサービスのネットワーク構築資料にするとしている。

 YOZANが12月から開始する予定のサービスは4.9GHz帯を使用する。 現在同周波数帯は固定無線アクセス用途で使われており,12月から東名阪で無線アクセス用途に開放される(全国で開放されるのは2007年12月予定)。 また実験で使う米エアースパンの機器が対応する周波数帯は,現状 5.4Gから5.8GHz帯である。そのため今回の実験は4.9GHz帯より高い5.7GHz帯で実施する。

 なお,WiMAXは現在「IEEE 802.16シリーズ」として規格化が進んでおり,業界団体である「WiMAXフォーラム」では2.3G,2.5G,3.3G,3.5G,5.8GHz帯の周波数帯を利用することを提案している。 現状いずれの周波数帯も日本では他の用途に割り当てられている。

2.なぜ今、「萌え色」か?●新しい価値観に対応するためのカラー戦略(6.24 日経デザイン)
「萌え」という言葉をご存知だろうか?アニメやゲーム、マンガといった子供向けと世間的には受け取られているコンテンツを、思春期を過ぎてもなお愛好するオタクと呼ばれる人たちの間で発生した現象のことをいう。

昨年あたりから新聞やテレビなどで取り上げられる機会が増え、一般にも広く知られるようになってきた。 もともとは、アニメやゲームに登場する少女キャラクターに強い愛好の意を表すことを指した。その後、用法が広がり、自分だけの好きなことに入れ込むことを「萌え」と言うようになっていき、萌えはここ数年で急速に広まっていった。

萌えがオタクたちの間を席巻するのと同じ頃、一般消費者の間でも似たような変化が起きてきた。「かっこいい」や「異性からもてそうだ」といった、他人の目や世間の常識を意に介さず、自分なりのこだわりや価値観で商品を選ぼうとする消費者の台頭だ。

こうした消費者は、特に30代前半から下の世代を中心に増えてきている。 40代から上の世代は、思春期に欧米文化の洗礼を受け、今も手本を欧米に求めようとしているからだ。 昨年から相次いで40代男性向けの雑誌が出版されているが、どの雑誌もモデルは決まって外国人だ。 彼ら上の世代は外国文化を良しとする価値観から逃れることはできない。

 それに対し、日本製のアニメやゲーム、マンガの中で育ってきた世代は違う。欧米文化へのコンプレックスなどなく、世間の常識という上の世代が超えられない境界を軽々と飛び超える。 手本なんかいらない。人がどう言おうと関係ない。私はこれが好きなんだ。そんな自分だけのこだわりや価値観を持った人たちの台頭に、デザインはどう対応すべきか。
 こうした新しい価値観を持った消費者にどうアプローチしたらよいのか、自分だけのこだわりの色を我々は「萌え色」と名づけ、次の時代のカラー戦略を考察することにした。

3.次世代IPインフラ研究会,「電話網をIP化する最大の課題は電話」(6.24 日経コミュニケーション)
総務省は5月25日,「次世代IPインフラ研究会 IPネットワーク ワーキンググループ(WG)」の第6回会合を開催した。 今回の会合では,総務省側から報告書案が提示され,構成員で内容を確認し合った。

 報告書案には,NTTグループが電話網を捨てIPネットワークに移行する「中期経営戦略」など,ネットワークのIP化を巡る国内外の動向から,IP化の課題や実現方策などが盛り込まれている。特に,電話網をIP化した後,従来の固定電話に相当する0AB−J番号のIP電話の課題を手厚く記述した。

 構成員と務めるパワードコムの塚本博之氏は報告書案に対して,「このままでは0AB−J番号のIP電話の記述が多い理由が分かりにくい。電話網をIP化する最大の課題は電話だということを明記すべきだ」と発言。総務省側もこれに同意した。

 報告書案は7月上旬からパブリック・コメントの募集をする。その後,親会の「次世代IPインフラ研究会」での議論を経て,報告書として取りまとめる。

4.屋外の時速20km移動時に1Gビット/秒、NTTドコモが4G向け実験で達成(6.24 日経エレクトロニクス)
NTTドコモは、第4世代移動通信システム(4G)向けの無線アクセス実験装置を用いた屋外試験で、下り方向について1Gビット/秒の信号速度を得た。2005年4月25日に取得した無線局実験免許を用いて、2005年5月9日に達成したものだという。

神奈川県横須賀市で行った今回の実験では、時速約20kmで移動する装置を用いた。同社は2004年8月、室内における実験で下り方向について1Gビット/秒を達成していたが、今回は屋外に持ち出した場合でも同等の信号速度が得られることを確認したことになる。

5.新しい「番号ポータビリティ方式」を導入,東西NTTが2007年2月から(6.23 日経コミュニケーション)
NTT東西地域会社を中心とした通信事業者が2007年2月から,ユーザーが既存の電話番号を利用し続ける「番号ポータビリティ」の新制度を導入することが明らかとなった。総務省が総務大臣の諮問機関である情報通信審議会に番号ポータビリティの新制度を諮問。意見募集などを経て,今年中に制度化する見通しとなった。

対象となるのは東京23区内ならば「03」で始まる,いわゆる「0AB?J」番号。従来の0AB?J番号のポータビリティは,制度を利用するユーザーが別の0AB?J番号を転送先として用意する必要があった。使われない0AB?J番号が一つでき電話番号が2倍消費されるため問題となっていた。また,番号ポータビリティを利用すると,東西NTTの電話網利用料である接続料の負担額が増える場合があり,その点についても問題が指摘されてきた。

新たな番号ポータビリティの方式は(1)「二重番号解消機能」と,(2)「網間リダイレクション機能」というもの。

 (1)はユーザーが乗り換えた事業者に転送する際に,相手先ユーザー個別の電話番号ではなくユーザーが収容されている交換機の番号を指定する方式。電話番号を2倍消費する問題を解消できる。(2)は事業者が接続の前段階として東西NTTにユーザーが事業者を乗り換えているのかどうかを問い合わせ,乗り換え先の事業者までの接続ルートを最適化する。二重番号に加えて,接続料の問題も解消できる。

 総務省は今秋にも番号ポータビリティの接続料など制度に関わる法律や規則を改正。東西NTTなど通信事業者は来年から新しい設備の開発に取りかかる見通し。なお,日本テレコムなど他事業者から,東西NTTの電話サービスへと乗り換える場合に番号が変わらずに移転できる“逆番号ポータビリティ制度” の導入は見送られた。
 

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