週間情報通信ニュースインデックスno.503 2005/04/30

1.日立の2004年度連結決算、増収増益も情報通信分野は低調(4.29 日経コンピュータ)
日立製作所は4月28日、2005年3月期(2004年4月?2005年3月)の連結決算を発表した。 売上高は9兆270億円で、前年度比5%増。 初めて9兆円を超えた。 営業利益は2790億円で同51%増である。 ただし、情報通信システム分野は低調で減収減益となった。

情報通信システム分野で足かせになったのは、サーバー、パソコン、ハードディスクなどのハードウエア。 顧客からの値下げ圧力が依然として大きく、通信機器の実績は回復したものの、ハードウエア全体の売上高は1兆2528億円で前年度より5%減った。 なかでもメインフレームやUNIXサーバーの売上高は29%減と大きく響いた。 一方、ソフト/サービスはアウトソーシング事業などが堅調に推移し、売上高は微増し1兆155億円となった。 しかし、不採算案件が生じた影響で、営業利益は14%減の486億円にとどまった。

2.「通信は増収増益、情報は減収減益」、沖電気の05年3月期決算(4.27 日経コンピュータ)
沖電気工業は4月27日、2005年3月期決算を発表した。売上高は前年比5.2%増の6885億円、営業利益が同26.0%増の272億円、純利益は同741.2%増の112億円。

情報通信関連では情報セグメントと通信セグメントで明暗が分かれた。情報セグメントが売り上げで前年比6.8%減の3358億円、営業利益で同40.7%減の143億円にとどまった。これに対し、通信セグメントは売り上げが前年比29.3%増の1353億円、営業利益が133.2%増の79億円であった。

情報セグメントの減収減益は、銀行ATM(現金自動預け払い機)などの新紙幣対応がほぼ終了したため、一方の通信セグメントの増収増益は、通信キャリアなどのブロードバンドIPネットワークへの投資が好調だったためとしている。

3.NECの決算、収益面のSI・サービス依存が顕著に(4.27 日経コンピュータ)
NECが4月27日に発表した2005年3月期連結決算は、携帯電話の不振と半導体需要の失速により、営業利益が前の期比28%減の1312億円だった。ITソリューション事業はSI・サービスの収益が回復し、11%増の1023億円の利益を確保した。同日会見した的井保夫・執行役員常務は、「2005年3月期でようやくSI事業のコントロールを取り戻した。今期はプロジェクト・マネジメント力をさらに高めて、収益に柱に育てたい」と語った。

2005年3月期の連結売上高は1%減の4兆8551億円。2006年3月期は3%増の5兆円を見込んでいる。営業利益は14%増の1500億円と予想している。

4.富士通の04年度決算、3G基地局や光伝送が好調もSIが減収減益(4.27 日経コミュニケーション)
富士通は4月27日、2004年度の連結決算を発表した。 連結の売上高は前年度比0.1%減の4兆 7627億円、営業利益は同6.6%増の1601億円、経常利益は同78.9%増の890億円となった。純利益は同35.8%減の319億円と、177億円の減益となった。営業利益、経常利益は前年度より改善したものの、2004年度初頭に掲げた目標である「売上高4億9500億円、営業利益2000億円、純利益700億円」には届かなかった。

セグメント別では、通信関連機器やサーバー、ハードディスク関連の「プラットフォーム事業」が好調。売上高は前年度比6.0%増の1兆7051億円、営業利益が同257億円増の550億円となった。「NTTドコモ向けの第3世代携帯電話基地局や、欧州や北米の通信事業者向け伝送システムの販売が好調だった」(小倉正道取締役専務CFO)。またハードディスク関連も前年度比19.7%の増収と事業の増収増益をけん引した。

しかしシステム・インテグレーション(SI)やIT関連サービスの「ソフトウエア・サービス事業」が振るわなかった。売上高は前年度比1.1%減の2兆704億円だが、営業利益は同257億円減の1130億円と約19%の減益となった。

5.Skypeに群がる各社、既にビジネスは立ち上がりつつある(4.28 nikkeibp.jp)
Skypeの回りには大きなビジネス・チャンスが転がっている――。様々なベンダーがSkype関連ビジネスを展開し始めた。「Skypeとの連携を進めている商談は日本国内だけで50社以上ある」。主な取り組みは、(1)周辺機器、(2)アプリケーション連携、(3)組み込み分野――の三つ。この順で市場が立ち上がっていく。

既に活況を呈しているのが、(1)の周辺機器。Skypeに対応したヘッドセットとマイクロフォンを2005年2月から販売開始したバッファローは、「想定していた数の倍以上は売れている。販売当初は、生産が追い付かないくらいだった」と嬉しい悲鳴を上げる。

Skype の音質がいくら良くても、パソコンに標準で搭載されているスピーカとマイクでは話しづらい。イヤホンセットやヘッドセット、ハンドセットなどを利用するのが一般的だ。中でも売れているのがハンドセット。ライブドアの「サイバーフォンK」が8925円、バッファローの「BSKP-U201/BK」が5320 円と、イヤホンセットやハンドセットに比べて高価ではある。しかし、音質が良いだけでなく、使い勝手も良くなる。
 
 

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