週間情報通信ニュースインデックスno.494 2005/02/26

1.「AT&Tの買収は大ショック」、NTT和田社長(2.25 日経コミュニケーション)
2月24日に開幕したNTT持ち株会社の「NTT R&Dフォーラム2005」では、基調講演にNTT持ち株会社の和田紀夫社長が登壇。 大入り満員の会場は熱気に包まれた。
和田社長は冒頭、「情報通信は大転換期を迎えている」と述べ、米国で進む大規模な通信事業者の合従連衡や、固定電話とモバイルの融合サービスFMC (fixed mobile convergence)が潮流となってきたことなどを説明した。 米SBCコミュニケーションズによる米AT&Tの買収劇については、「AT&Tが買収されたことは我々にとって非常に大きなショック。 大きな動きが起こっていると感じた」とコメントした。
 

さらに、NTT持ち株会社が2004年11月に打ち出した固定電話網のIP化構想「光・IP化計画」にも言及。 光・IP化計画は、世界的な通信業界の大きなうねりの中でNTTグループが進む方向と位置付けた。 「NTTだけではブロードバンド化に伴うセキュリティや通信と放送の融合、電気通信分野での環境負荷の低減といった大きな課題を解決できない。 他の通信事業者やメーカー、国との連携が必要。 だから光・IP化計画をあえて公表した」(和田社長)と述べた。

2.「短期決戦型リーダー」が少ない日本(2.22 日経ベンチャー)
変化が速い国際ビジネスの世界では、今日の売れ筋商品や成功ビジネスモデルもあっという間に陳腐化していきます。 そこでは、新たなビジネス環境に乗り遅れないように、いつでもアンテナを張りめぐらせ、流れを読み取って、鋭い矢をどんどん放っていく「短期決戦型リーダー」こそが求められています。

組織の命運は、なんといってもリーダーの能力にかかっています。 短期決戦型リーダーに必要なのは、研ぎ澄まされた「決断力」、タフな「交渉力」、グイグイ引っ張る「牽引力」、失敗してもすぐに回復する「復元力」という4大資質です。 これらの資質は、新事業への進出・撤退、製品開発・廃棄、価格決定・変更、販売促進など、重要な戦略の立案と決定をじん速に行うために不可欠な能力といえます。

即断即決ができる短期決戦型リーダーづくりにおいて、調整型の人材ばかりが目立つ日本の原状は欧米や中国に比較して大きく差をつけられている感があります。 欧米や中国では突出したリーダーシップを持つ人材がいれば、周囲に公言した上でどんどんチャンスを与えます。成果が出たら「周囲とのバランスなどは気にせず、どんどん抜擢する」。これがリーダー作りの基本です。突出した人間にはみんなで拍手を送る社会。一度や二度の失敗なら、再挑戦することを許容する社会。欧米や中国の人材的な強さの原因はここにあります。

3.ソフトイーサ、VPNソフト「SoftEther VPN 2.0 ベータ2」を公開(2.24 デジタルARENA)
ベンチャーのソフトイーサ(本社:茨城県つくば市)は2005年2月24日、開発中のVPNソフトの新バージョン「SoftEther VPN 2.0 ベータ2」をWebサイトで公開した。仮想ネットワークと物理ネットワークとの間でLayer-2ブリッジ接続ができるローカルブリッジ接続機能などを追加した。無償ダウンロードできる。

SoftEtherは、イーサネット通信を「カプセル化」することで仮想ネットワークを構築するソフト。ローカルブリッジ接続機能によって、同機能を持たないOSでもブリッジ接続ができるようになる。また、仮想ネットワーク内で簡易DHCPサーバー機能とNATルーター機能を利用できる「SecureNAT機能」を追加。このほか、負荷分散・フォールトトレランス機能の強化や、ログファイルの改良などを行った。

4.KDDIが法人向けIP電話サービスに新ソリューション(2.24 ITPRO)
KDDIネットワーク&ソリューションズ(KNSL)は2月23日,KDDIが提供する法人向けIP電話サービス「KDDI IP-フォン」,「KDDI光ダイレクト」と米シスコシステムズのSIPサーバー「Cisco CallManager」を,IPベースで直接接続するSIPゲートウエイ装置を開発したと発表した。

Cisco CallManagerに今回のSIPゲートウエイを接続することで、KDDIのIP電話サービスを提供するSIPサーバーとの間でフルIPのやり取りができる。

5.ENUM普及団体がデモを初公開、開催中の「APRICOT2005」で(2.23 日経コミュニケーション)
アジア太平洋地区におけるENUMの普及団体APEET(Asia Pacific ENUM Engineering Team)が、国内初となる公開通話デモンストレーションを実施している。 2月21日から25日にかけて京都で開催中のインターネット基盤技術のアジア太平洋国際会議「APRICOT2005」の会場内で、参加者同士が自由に体験できる。 実験の責任者である日本レジストリサービス(JPRS)技術研究部の米谷嘉朗部長代理によると、「ENUMの実験を国内で一般公開するのは初めて」だという。

ENUM はインターネットを通じて電話番号とその関連情報を交換する技術。 インターネットで接続されている世界中の端末とP2P(Peer to Peer)で接続できる。 今回はAPRICOTの参加者に、デモ用のENUM番号を配布。 参加者同士で通話できるようにした。 ユーザーはWebブラウザから「888-2005-xxxx」という11ケタのデモ用ENUM番号と端末のアドレス情報を登録するだけで使えるようになる。

ユーザーは、ユーザー自身のノート・パソコンにセットアップしたソフトフォンを利用すれば通話が可能。 無線LAN経由で、SIP(session initiation protocol)サーバーとENUMサーバーに接続する。
 

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