週間情報通信ニュースインデックスno.491 2005/02/05
 

1.ジャストシステム、控訴検討の一方で「修正ソフトの配布もありうる」(2.5 nikkeibp.jp)
ジャストシステムは2月4日、三日前に同社製ソフトに対して製造・販売の差し止めなどを命じる判決が下されたことを受け、徳島県の本社で記者会見を開いた。 その席上で鍋田毅広報IR室長が、「ユーザーが安心する方法として、判決の対象となった部分を修正するソフトウエアを配布することも検討している」と発言した。

今回の判決は、松下電器産業が「ワープロ・ソフトの操作方法を説明するヘルプ機能についての特許を侵害された」として2002年秋から訴えていたことに対するもの。 東京地方裁判所は、ジャストシステムのワープロ・ソフト「一太郎」とグラフィック・ソフト「花子」に対し、製造・販売の差し止めなどを命じた。
 

2.NTTグループ12月期決算、東西各社減収で先行きの厳しさ変わらず(2.5 日経コミュニケ−ション)
NTTグループは2月4日,2004年度4月−12月期の連結決算を発表した。 連結売上高は対前年度同期比2.6%減の7兆9875億円。営業利益は1兆1312億円,純利益は6984億円だった。業績を総括したコメントは特になく,数字の発表が中心となった。
 

NTT 東日本は同3.2%減の1兆6234億円、NTT西日本は同2.7%減の1兆5574億円といずれも減収。 「IP系の収入は増えているが、固定電話などの収入減が響いている」(小畑部長)。 今後も見通しは厳しく、1月から加入電話の基本料金を値下げしたため、今期は東西各社で200億円の減収になる。 さらには、日本テレコムの「おとくライン」やKDDIの「メタルプラス」など他社の直収電話サービスによる収入減も予想される。

3.NET&COM:「Skypeに学べ」、NTTデータの松田次博氏が講演(2.4 日経バイト)
「今後の企業ネットワークがどうなるのか,どう作ればいいのか。 企業と通信事業者,および通信事業者とシステム・プロバイダの関係が今後どうなっていくのかを考える意味で,Skypeは良い教材になる」――NTTデータの松田次博・ネットワーク企画ビジネスユニット長は2005年2月4日,無料の P2P型インターネット電話(ソフトフォン)サービス「Skype」による4者通話をデモ。 企業の電話サービスのすべてを置き換えるものではない点を強調しながらも,Skypeがユーザーを引きつけた「安い,便利,簡単」を手本にすべきと,日経BP社主催の「NET&COM 2005」における講演「『逆転の発想』が企業ネットワークを変える--IP電話を超えて」で参加者に語りかけた。

4.NET&COM 2005:「ソフトウエア産業は危機的な状況」、経済産業省が講演(2.4 日経システム構築)
「日本のソフトウエア産業界は危機的な状況にある」。経済産業省 商務情報政策局 情報処理振興課長 小林利典氏は2月4日,「NET&COM 2005」の基調講演とパネル・ディスカッションの中で警鐘を鳴らした。

「ソフトウエアは技術的に進歩してきただけでなく、現代社会の基盤として重要度が上がっている。にもかかわらず、品質は低下し、相次ぐシステムのトラブルを引き起こしている」(同氏)

小林氏はこうした問題の原因に日本のソフトウエア産業界を取り巻く状況があると指摘する。具体的には、(1)最大の資産であるはずの人材政策がないこと、(2)何をどうやって作るかがあいまいなままで開発を行っており、ソフトウエア・エンジニアリングが浸透していないこと――の2点を挙げる。

5.「IP電話でボイス・メール」、Skypeがベータ・テスト開始(2.4 ITPRO)
ルクセンブルクのSkype Technologiesがボイス・メール・サービスのベータ・テストを開始した。 料金は未定で、「ベータ・テスト期間が終了する前に発表する予定」(同社)という。
ボイス・メール対応のクライアント・ソフトウエア(ベータ版)は同社Webサイトからダウンロードできる。

同社が現在提供しているIP電話サービスは、Skypeユーザー同士の無料通話、エンド・ツー・エンドの暗号化機能をはじめ、会議電話、コンタクト・リスト、インスタント・メッセージング、オンライン・プレゼンス、ファイル転送などの機能が利用できる。 クライアント・ソフトウエア「Skype」を無償で配布しており、Windows版、Pocket PC版、Linux版、Mac OS版がある。

有料サービス「SkypeOut」では、パソコンからインターネット接続を介して世界中の固定回線や携帯電話などに発信できる。 「市内通話と同程度の料金で国際電話がかけられる」(同社)

ボイス・メールのベータ・サービスでは、受け取ったメッセージを聞くと、そのとき使用しているパソコンに、メッセージが保存される。 メッセージは最長60 秒。 受信通話をボイス・メールとして受け取るには、発信者が「Skype for Windows 1.1.0.61」以降、「Skype for Linux 0.94.0.1」以降、あるいは「Skype for Mac OS X 0.15.0.4」以降を使用している必要がある。 発信者もボイス・メール対応Skypeを利用している場合、ユーザー・リストの名前の隣にカセットテープのアイコンが表示される。

米メディア(CNET News.com)が2月2日に報じた記事では、Skype社は、どこからでもかけられる安価な新世代電話サービスの担い手として注目を集めているが、まだ安定した収入源を獲得していないため、競合社に大きな差をつける新サービスを開発するには経済的な問題があると指摘している。有料IP電話サービスを提供しているほとんどの大手プロバイダは、ボイス・メールを主力サービスの一つに据えており、すでに数年前から始めているプロバイダもある。 しかし、Skype社共同設立者の Niklas Zennstrom氏は、「今のところ新たな投資家を求めてはいない」と、コスト面を案じていない発言をしている。
 
 
 

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