週間情報通信ニュースインデックスno.463 2004/07/03

1.フュージョンは月額380円固定でIPテレビ電話を提供(7.2 ITPRO)
フュージョン・コミュニケーションズは2004年10月から月額380円の固定料金で「FUSION IPテレビ電話サービス」を提供する。 日本コンベンションセンター(幕張メッセ)で開催中のネットワーク関連の総合展示会「NetWorld+ Interop 2004 Tokyo」(N+I)」で明らかにした。 NTT東日本も同展示会でIPテレビ電話サービスを一部定額で提供することを明らかにしている。 固定電話事業者が,次世代サービスとしてブロードバンド回線を利用した定額IPテレビ電話サービスを提供していく方向性が鮮明になった。
 

2.「儲けたいならオリジナリティより品質向上活動」とCSKの有賀副会長(7.3 日経コンピュータ)
「IT企業が収益を上げる最善の道は、開発ソフトウエアの品質を上げること。 品質強化は、収益悪化の根源である赤字プロジェクトを減らす最も有力な手段だ」。 CSKの有賀貞一副会長は7月2日、情報サービス産業協会が開催した「ソフトウェア・プロセス・エンジニアリング・シンポジウム(SPES2004)」の壇上でこう強調した。 「先進的でクリエイティブなソフトを開発したり、オリジナリティを追及するより、品質活動の収益向上効果は格段に大きい」と言い切る。

有賀副会長は品質活動の成功のカギを「トップ自らが旗を振り、企業文化を変えることに尽きる」と述べる。 「収益向上はトップの使命。 品質活動は SI企業にとって競争力の収益の源泉なのだから、トップダウンで徹底すべきだ。 現場は面倒くさい、難しい、効果がないなどと言うが、そうした企業文化を変えるのはトップの役目だ」。

 ところがSI企業の経営層のなかには、「品質活動とにかく結果を出せ」、「一流のエンジニアにムダな規則は不要」、「現場が工夫すればいいこと」、「金は出せない」などと理解を示さない人も少なくない。 こうした見方について、有賀副会長は「SIベンダーのトップは、品質活動の重要性がわかるような人が務めるべき。 親会社から天下りしてきたシステムの素人ではダメ」と手厳しい。SPES2004の聴講者に、「品質活動に積極的な皆さんが経営トップに就くのが品質向上の近道」と呼びかけ、会場を沸かせた。

3.「プロジェクトの失敗原因は欧米も日本も同じ」、米ボーランドの最高技術責任者(6.30 日経コンピュータ)
「システム構築プロジェクトが失敗する原因は、欧米も日本も同じ」と米ボーランド・ソフトウエアの最高技術責任者であるパット・カーパン氏(写真)は語る。 失敗の主な原因は、ユーザーの要求があいまいなことや、要求がプロジェクト途中で変わってしまうことだ。

ボーランドは7年前から米国で販売されている要求管理ツール「CaliberRM」をこの6月に日本で出荷開始した。 CaliberRMは、ユーザーの要求を管理してプロジェクト全体で設計者や開発者が共有するためのツールである。 カーバン氏によれば、「既に欧米では数千の会社が採用している」という。 同製品は、昨年1月にボーランドが買収した米スターベースが開発・販売していた。

システム構築において短期開発が増え、ユーザーの要求が変わりやすいなか、「開発の段階やテストの段階でも常に要求を確認することが大事だ」とカーバン氏は主張する。CaliberRMのキャッチフレーズは“顧客の声をどこにでも(Voice of customer,everywhere)”だ。 ただ、CaliberRMの効果で失敗プロジェクトが減ったかどうかは証明が難しい。カーバン氏はCaliberRMの目に見える効果として、生産性の向上を挙げる。 生産性が上がった主な理由は、要求の再利用と変更管理の効率化である。

4.ADSLの上り速度アップが一転“妥結”、上り10メガやVDSLも可能に(7.2 nikkeibp.jp)
投入の遅れが懸念されていた,上りの速度を拡張したADSL(asymmetric digital subscriber line)サービスが,この8月にも開始される見込みとなった。 国内の通信技術を標準化している情報通信技術委員会(TTC)における議論が決着したからだ。 

ADSLなどDSL技術について話し合うTTCの「スペクトル管理サブ・ワーキング・グループ(SWG)」で7月2日、ほとんどの技術提案が全会一致で採択。 上り速度を拡張したADS技術が承認された。 今後、東西NTTや総務省との折衝を経て、利用できるようになる。 承認を得ることで、上りを1Mビット/秒から3Mや5Mビット/秒に拡張したサービスが可能となる。 それぞれ、ADSL事業者のアッカ・ネットワークス、イー・アクセスがサービスを表明している。

5.Yahoo! BBに加入電話が不要なメニュー,ただし110番は不可(7.2 日経コミュニケーション)
ソフトバンクBBは7月1日,ADSL(asymmetric digital subscriber line)サービス「Yahoo! BB」に電話加入権が不要なメニューを追加すると発表した。 「Yahoo! BB 電話加入権不要タイプ」として7月21日から開始する。 ADSLサービスは加入電話の回線を使って提供している。 そのため,電話を引いていない人が申し込む際には電話加入権を東西NTTなどから購入したり,月額料金が640円高い「加入電話・ライトプラン」に申し込む必要があった。

Yahoo! BB 電話加入権不要タイプは,導入時に電話回線が必要ない。 また,東西NTTの加入電話に支払っている月額1750円(都市部の場合)の基本料金も不要だ。 その代わり,ADSL事業者であるソフトバンクBBが東西NTTにメタル回線の利用料金を支払う。 これはドライ・カッパーと呼ばれる制度を利用している。

電話はすべてIP電話サービスの「BBフォン」を利用することになる。 そのため,これまで東西NTTの回線にう回することで実現してきた110番などの緊急通報,「050」番号を使った他のIP電話サービス,「0120」などの特別な番号などへの通話はできない。

料金的には東西NTTの電話基本料を含めた合計金額の比較で,従来は8メガADSLのサービスが月額4878円,45メガが月額5678円であったのに対し,電話加入権不要タイプはそれぞれ月額4720と月額5520円。月額にして158円安い(NTT東日本のエリアの場合)。
 
 

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