週間情報通信ニュースインデックスno.448 2004/03/20

1.米Microsoft、ECとの独占禁止法違反についての和解交渉が決裂(3.19 日経BizTech)
欧州連合(EU)の独占禁止法に違反したとして米Microsoftの調査を進めている欧州委員会(EC)と同社の和解交渉が決裂した。 Microsoft社がスイスで現地時間3月18日に明らかにしたもの。 「プロフェッショナリズムと協調の精神のもとで行われてきた話し合いが、本日、和解に至ることなく終了した」(Microsoft社)

 米メディアの報道(CNET News.com)によると、EU当局は、Microsoft社がWindowsと自社のメディア・プレーヤを「タイアップさせる」ことで、欧州市場の競争を妨げたと判断。現在、是正措置を検討中である。 是正案には、オーディオおよびビデオ機能を組み合わせたWindowsと、切り離したWindowsの2種類を用意するよう要求する内容が含まれる。

 また、EUは3月24日の正式裁定で、Microsoft社に巨額の制裁金を課す見込みである。 EC競争政策会長のMario Montiは「最終的に、欧州市場の競争と消費者にとって最良の方法が何かを判断する必要があった。 強固な前例を作ることで、欧州消費者はより良い提供を受けることができるだろう。市場で支配力を持つ企業の将来的経営に対して、明確な原則を確立する前例を作ることは重要だ」と述べた。

2.Linuxにも対応、VPNソフト「SoftEther」に新バージョン(3.19 日経コンピュータ)
インターネットVPN(実質的な専用線網)用フリーソフト「SoftEhter(ソフトイーサ)」の新版(バージョン1.0)が3月18日、インターネットで公開された。 同17日に見つかったOpenSSLのぜい弱性など不具合を修正したほか、Linux版を用意した。 SoftEtherは、SSL-VPN(SSLは暗号化/認証用のプロトコル)を実現するためのソフトで、筑波大学の学生である登 大遊氏が開発した。 「仮想LANカード」というクライアント用ソフトと、「仮想ハブ」というゲートウエイ用ソフトからなる。 仮想LANカードから仮想ハブにHTTPS(セキュリティを確保したHTTP)を使って接続し、仮想ハブがそれぞれの仮想LANカード同士の通信を仲介する。 通常のWebアクセスでもよく利用されるHTTPSを使うため、ファイアウォールの設定を変更することなく、インターネット側から社内ネットワークに接続できる。

3.日本IBM、他社製ホストからUNIXへの移行プログラムを発表(3.18 日経コンピュータ)
日本IBMは3月18日、他社製メインフレームを自社のUNIXサーバー「pSeries」へ置き換えるプログラムを発表した。 これまで、メインフレームである「zSeries」やオフコンiSeries(旧AS/400)への置き換えプログラムはあったが、UNIXサーバーへの置き換えプログラムは今回が初めて。

 日本IBMの橋本孝之常務執行役員は、「日本にはUNIXで十分代替できる小さなメインフレームが多い。 置き換えれば必ずコストが浮くので、浮いたお金で新たなアプリケーションを開発してもらう。これが狙いだ」と語る。

4.無線業界の大手3社が、携帯電話による音声チャットの相互接続実験(3.17 日経BizTech)
ドイツのSiemens、米Motorola、スウェーデンのEricssonの3社は、携帯電話のPush-to-Talk over Cellular(POC)技術の相互接続性について、共同で試験を実施する。 Siemens社が現地時間3月16日に明らかにしたもの。  「共同試験により、POCの商用サービスを容易に統合できるようにし、ネットワーク事業者同士が競合できる環境をつくり出す。 また、消費者がシームレスにpush-to-talk機能を利用できるようにする」(3社)

 3社が協力するのは、ボタンを押すだけで携帯電話をトランシーバのように利用できる音声チャット・サービス。 番号をダイヤルする代わりにボタンを押し、バディ・リストから会話をしたい相手を選ぶ。 話す相手は1人でも複数でも選択できる。 ボタンを押しながら話すと、選択した利用者に声が届き、ボタンを放せばほかの人の発話が聞こえるという仕組み。 北米では既に人気を得ており、今後、欧州やアジアでも普及が予測されているという。 しかし、「大衆市場に受け入れてもらうには、相互接続性がカギとなる」(3社)

5.携帯電話やIP電話から緊急通報、総務省の作業班が必要条件を検討(3.16 日経コミュニケーション)
総務省の緊急通報機能等高度化委員会は3月15日、2回目の会合を開催した。 同委員会は、携帯電話やIP電話から発信する「110番」、「119番」などの緊急通報について議論を進めている 。今回の会合では、委員会配下の「携帯電話作業班」が検討状況を報告。さらに、「IP電話作業班」の設置を決定した。
 
 
 

 
 
 

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