週間情報通信ニュースインデックスno.440 2004/01/24
 

1.BizTechイノベーター:コラム・ショーケース キヤノンに見る「長期ビジョンに勝機あり」(1.20 日経Biztec編集)

「キヤノンはなぜ、強いのですか」。OBである私は、最近よく人から問いかけられます。 一言で答えるのは難しいのですが、経営の転換期に必ず経営者の意思が強烈に組み込まれた「長期ビジョン」があったからだ、というのが私の意見です。キヤノンはこれまで複数の長期ビジョンを作っていますが、どのビジョンにも目的達成に必要な技術、そしてミッションが含まれています。 キヤノンが初めて長期経営計画を策定したのは1962年、第1次長期経営計画でした。 「カメラのキヤノン」からの脱却が必要な時期でした。当時、カメラの世帯普及率は60%を超え、市場はすでに成熟期に突入していました。

2.「広域イーサ装置の世界市場、2007年には2.5倍の75億ドルに」(1.21 日経BizTech編集)

米Infonetics Researchは米国時間1月20日に、広域イーサネット装置の世界市場に関する調査結果を発表した。 同市場は2003年の29億ドル規模から年平均27%で成長し、2007年には現在の2.5倍の75億ドル規模に達する見込み。  2003年における広域イーサネット装置のポート数は110万ポートで、2002年の90万6000ポートから増加した。 2003〜2007年に年平均52%で伸び、現在の5倍以上の580万ポートに拡大する見通しだ。 そのほかの主な調査結果は以下の通り。 ・2003年における広域イーサネット装置の総売上高のうち、スイッチとルーターが67%を占めた。 ・2003年における広域イーサネット装置の総売上高のうち、SONET/SDH(標準およびRPR)が21%を占めた。 ・2003年における広域イーサネット装置の総売上高のうち、アジア太平洋地域のシェアは41%、北米は35%、欧州/中東/アフリカは19%だった。 ・アジア太平洋地域のサービス・プロバイダは、Ethernetをより廉価でシンプルな技術として受け入れており、今後も急成長が期待できる。 ・韓国、日本、中国のサービス・プロバイダは、政府の後押しなどを受け、2003年に集合店舗や集合住宅(MTU/MDU)の接続を急速に進めた。

3.先週出現したBagleワームの今後に注意を(1.23 日経Windowspro)

潜在的に破壊力の高いコンピュータ・ウイルスBagle.aが先週現れた。 昨年,コンピュータ業界を混乱させたSobig.Fと同様に,広範囲な被害をもたらす危険性がある。  もっとも,セキュリティの専門家によれば,Bagle.aウイルス(BeagleとかBagelとも呼ばれている)は,1週間で数万台のコンピュータに感染した後,すぐに消えうせるという。 このウイルスは大量メール送信型に分類されており,自分自身を電子メールの添付ファイルにして増殖する。

ただし,Bagle.aは一連のウイルス攻撃の第1弾なのかもしれない。 米Network Associatesと米Symantecの専門家は,もっと危険度が高いかもしれないウイルスと連携した攻撃に警戒するよう,ユーザーに警告している。  例えば,Sobigのオリジナル・バージョンはほとんど問題を起こさなかった。しかし,Sobig.Fは史上最速のスピードで拡散し,2003年9月には数百万のシステムに影響を与えた。Bagle.aは来週(2004年1月28日)には収束するが,専門家の目は近日中に現れそうな新しい脅威に向けられている。  Bagle.aの本体は電子メールの添付ファイルである。何か良からぬものであることを隠そうとはせず,電子メールの本文には次のように記されている。 Test =) (ランダムな文字) -- Test, yep.

4.無線LANシステムの構築に役立つ実測値を業界団体が公開(1.22 日経バイト)

モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)は2004年1月22日,実環境における無線LANの実測値を公開した。 MCPCは通信事業者,コンピュータ・メーカー,システム・インテグレータなどがモバイル・コンピューティングに関する調査,標準策定,普及啓蒙などを推進する業界団体である。 結果公表は,無線LANの実力と実運用時に考慮すべき課題をあらかじめ実測しておくことで,会員企業が無線LANシステムの構築時の参考にできるようにするためのもの。例えば,顧客システムでスループットが伸びない場合,それが実力値なのか外的要因によって落ちているのかを判断できる材料を提供する。詳細データは会員企業のみに提供されるが,一般にも分析結果や概略値を公開する。 今回,IEEE802.11a/b/gのそれぞれに対応した複数メーカーの無線LAN機器を使い特性を評価した(メーカー名などは非公開)。 実験は(1)無線LANの設置環境,(2)遮蔽物,(3)外的なノイズ,(4)距離――といった要因がどのようにスループットに影響を与えるのかを測定した。(1)はパーティションで区切られた場合とそうでない場合,(2)は石膏ボード,金網入りガラス,電波遮蔽フイルムなどを通した場合,(3)はBluetoothや電子レンジが近傍で使用されている場合の実験を行った。 以上のような実験から(a)オフィスでのパーティションは無線LANの設置にほとんど影響がない,(b)11b/g機器とBluetoothとの干渉は軽微であるが,電子レンジ稼働時には大きく影響を受ける,(c)外部への電波漏れの対策として金網入りガラスはほとんど効果が無く,電波遮蔽フィルムが有効である――といった知見が得られたという。 一般に入手可能な実験結果の概略は,MCPCのWebページ(http://www.mcpc-jp.org/)で近日公開する予定。

 

5.NTT東日本の無線LANアクセス子会社,利用スポットを377カ所に拡大(1.21 日経コミュニケーション)

NTTブロードバンドプラットフォーム(NTT-BP)は2月1日から,無線LANアクセス・サービス「無線LAN倶楽部」の利用スポットを横浜市営地下鉄の8駅に追加する。2月2日にはNTT-MEとのローミングによってさらに17カ所追加。合計377カ所まで拡大させる。 NTT-BPはNTT東日本の100%子会社。 インターネット接続だけでなく,PDA(携帯情報端末)向けのコンテンツ提供サービスを手がけているのが特徴である。 また,私鉄各社と提携し,主要駅や駅周辺施設を中心に利用スポットを広げている。 2月2日には計377カ所になる利用スポットのうち,NTT-BPが自ら設置するものは66カ所。 残りの311カ所は,他事業者の無線LANアクセス・サービスとのローミング・スポットとなる。 無線LAN倶楽部のユーザーは,NTTドコモとのローミングで218カ所,JR各社と52カ所,理経と24カ所,NTT-MEと17カ所が使える。 ただし,JR各社と理経,NTT-MEの無線LANアクセス・サービスはトライアルという位置づけ。 無料で利用できるが,期間限定である。 NTT-BPは現在,三つの料金プランを用意している。(1)定額料金の「無線LAN倶楽部・スタンダード」,(2)従量料金の「同ライト」,(3)プリペイドカードを使う「同タイムチケット」−−である。 スタンダードは月額1500円。 ライトは月額300円でログインから24時間利用でき,同じ月の2回目以降の料金は300円ずつ加算される。タイムチケットは1枚300円で,ログインから12時間使える。ローミング・スポットが利用できるのは,スタンダードとライトのユーザー。NTTドコモのスポットを利用する際は,24時間単位で400円かかる(2月末まではキャンペーンとして無料)。


 

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