週間情報通信ニュースインデックスno.437 2004/01/03
 

1.日本にもeクリスマス到来/1兆円を動かすブロードバンドと「半自分ギフト」(12.24 日経ビジネス)
今年冬の大企業のボーナスは3年ぶり、前年比増加の傾向にある。 増えた可処分所得がどんな消費に向かうのか、年末商戦の行く末を占うカギが、インターネットでの通信販売だ。
最大手の楽天とそれを追撃するヤフーの大手2社が発表した2003年11月の取扱高(加盟する店舗の販売額合計)は前年同期に比べてそれぞれ70%、55%も増えた。 12月は各社とも年間で最大の書き入れ時だが、今年は「月間売上高を昨年より1ケタ多い金額で予想している加盟店が多い」(楽天)と、どこの国の話かと思うほど威勢が良い話が飛び交う。

この傾向は既存の通販会社にも当てはまる。 総合通販大手のニッセンの場合、今年7−9月のインターネットでの売上高は47億2100万円で、前年同期に比べて17億7700万円も伸びた。 これは、同社の通販事業全体の売上高の伸びの7割近くを占める。

 経済産業省が今年5月に発表した調査報告「情報経済アウトルック」によると、2002年の消費者向け(BtoC)電子商取引の市場規模は2兆6850億円と、GDP(国内総生産)の家計最終消費支出の1%に達した。

 同報告が予想する2003年のオンライン通販売上高は4兆7100億円。予想通りとすれば、今年の10−12月には1兆円をはるかに超える金額の商品がネット上で動くことになる。
 「ネット偏重」の傾向は年末商戦でもますます加速しそうだが、背景には「日本版eクリスマス」とでも言うようなインターネット環境の大きな変化がある。 年内に1300万回線を突破すると見られるブロードバンド(高速大容量)通信の急速な普及だ。「ブロードバンド普及の恩恵を最も受けたのは、実はネット通販」(ヤフー)なのだ。

2.[インタビュー]「国際標準のタグを1枚5円で実現する」経産省「響プロジェクト」の正体(12.24 日経BizTech)
経済産業省(経産省)は2004年1月,無線ICタグの有効性や課題を明らかにする実証実験を,アパレルや書籍など4業界で実施する。 さらに,無線ICタグの単価を5円以下と低価格にする「響(ひびき)プロジェクト」を2004年4月から開始。 その狙いを経済産業省商務情報政策局情報経済課長の新原浩朗氏に聞いた。
――経済産業省が無線ICタグの普及に取り組む理由は。
 電子タグ(経済産業省は無線ICタグを電子タグと呼ぶ)は,商品の効率的な管理を可能にし,新サービスを生む原動力になる。 電子タグの普及は,日本のすべての産業において国際競争力の強化につながる。

――その普及には何が必要か。
 電子タグの国際標準の統一と低価格化が鍵だ。 その実現に向けて,「響プロジェクト」を2004年度から開始する。 響プロジェクトは,電子タグを1個5円以下と低価格にすることを目指すもの。 関連企業約100社を集めてコンソーシアムを結成し,ICチップとアンテナを低コストに実装する技術などを開発する。

 電子タグの規格案をまとめる上で,無線周波数としてUHF帯をターゲットにしたい。 現在,電子タグが使える周波数帯は,135kHz帯と13.56MHz帯,2.45GHz帯の三つがある。 これに加えて,2004年度後半にUHF帯(950MHz前後)が電子タグ向けに割り当てられる予定だ。 UHF帯は,ほかの周波数に比べて長い距離で通信できる。 対象の商品が金属といった遮蔽物の向こうにあっても,ある程度電波が回り込むという特性もある。 倉庫などでの商品管理には魅力的である。 海外でもUHF帯の活用が始まっており,国際的な物流への適用も容易だ。

――既存の標準化団体との連携は。
 電子タグの標準規格は大きく2種類ある。 一つは商品コード。 もう一つはリーダー/ライターと電子タグ間の無線インタフェースである。 このうち商品コードについては,あまり心配していない。 米Auto-ID Centerから衣替えした米EPCglobalが規格化したEPC(Electronic Product Code)が業界標準になるだろう。  問題は無線インタフェースである。

3.「長期休暇の前後はセキュリティ対策の実施を」――関係組織が相次いで警告(12.25 ITPRO)
12月19日以降セキュリティ関連組織は,年末年始休みに入る前と休み明けにはセキュリティに注意するよう呼びかけている。 具体的には,休みに入る前にはパッチの適用やウイルス対策ソフト(ウイルス定義ファイル)の更新などを実施する。 休み明けにも,業務を開始する前に同様の対策を実施する。 加えて,ウイルスなどをLANに持ち込まないように,自宅などに持ち帰ったマシンはウイルス・チェックをした後にLANに接続する。

情報処理振興事業協会セキュリティセンター(IPA/ISEC)は12月19日,「年末年始警報」と題して,ウイルスに感染しないよう注意を呼びかけている。 年末年始は年賀メールなどがやり取りされるために,通常よりももらうメールの量が増え,ウイルス・メールが紛れ込む可能性が高まる。 年賀メールなどには画像ファイルなどが添付されている場合が多いので,年賀メールを読んでいるうちに安易に添付ファイルを開くようになり,ついついウイルス・ファイルも開いてしまう恐れがある。 十分注意したい。

4.ソフトバンクが3Gサービスに本腰,TD-CDMAとCDMA20002方式の予備免許を取得(12.25 日経コミュニケーション)
ソフトバンクBBは12月25日,第3世代移動通信システム「IMT-2000」の通信方式「TD-CDMA」(time division-code division multiple access)と「CDMA2000」を使った実験用基地局の予備免許を取得した。 新たなモバイル・サービス実現のための実証実験を開始する。

 取得したのは,TD-CDMA方式3カ所とCDMA2000方式2カ所。 いずれの基地局も東京都内にある。 TD-CDMA方式の実験には,米IPワイヤレスの端末や基地局を使用する。 実験は,データ通信のほかVoIP(voice over IP)による音声通話なども検証する。 実験期間は半年から1年を想定している。

5.GSMとのデュアル機や無線LAN搭載機などを「900i」に続々追加,「901i」は「FeliCa」標準搭載か(12.26 日経エレクトロニクス)
NTTドコモは,FOMA端末「900i」シリーズに続々と新機種を追加する考えだ。 2004年中の発売を予定する。 具体的には(1)GSMとのデュアル機,(2)無線LAN搭載機,(3)「FeliCa」搭載機(関連記事),(4)PDCとのデュアル機がある。 いずれの機種も発表済の「P900iV」や「F900iT」と同様に,派生機種として位置付けられるもよう。 
 
 

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