週間情報通信ニュースインデックスno.430 2003/11/08
 

1.「顧客は最先端技術を求めていない」,米ソニックウォールのマデイロス社長兼CEOに聞く(11.6 日経ソリューションビジネス)
ファイアウォールやVPN(仮想私設網)などのセキュリティアプライアンス機を提供する米ソニックウォールが日本市場で営業攻勢をかける。 11月4日に中規模ネットワーク向けのファイアウォール/VPNゲートウエイ装置の新製品を出荷したほか、来週にはSOHO((スモールオフィス・ホームオフィス)向けの新製品TZ170の日本市場投入を予定するなど、製品力も相次ぎ強化している。 マット・マデイロス社長兼CEO(最高経営責任者)に日本市場での活動について聞いた。要旨は以下の通り。

当社が提供するのは、最先端の技術を使った製品や、高価なハイエンドの製品ではない。 意欲的な顧客が受け入れた新しい技術を使い、“マスマジョリティ”(多数の主流派)の市場に価格性能比の高い製品を提供している。 日本市場で求められるのは、「高品質」「高性能」「よいサービス」であって、必ずしも最先端の技術ではない。 当社の研究部門では先進技術について研究しており、主流派の市場になった時点で製品を投入する。 SSL(セキュア・ソケッツ・レイヤー)を使ったVPN製品や侵入防御製品なども開発中だ。

2.Office 2003に重要な欠陥――Office 2000で編集したファイルが破損する(11.4 日経BizTech)
 マイクロソフトが発売したばかりの「Office 2003」に,重要な欠陥があることが明らかになった。 同社が発表した技術情報(該当サイト)によれば,前々バージョンに当たるOffice 2000のアプリケーションで編集した文書を,Office 2003に含まれる「Word 2003」「Excel 2003」「PowerPoint 2003」で再編集すると,ユーザーが知らない間に文書中の画像が失われる欠陥があるという。

このトラブルは「Office 2003で作成したファイルを,(1)まずOffice XPで編集・保存し,(2)さらにOffice 2000/97で編集・保存し,(3)再度Office 2003で編集した場合に,画像が欠落する場合がある」というものです。

 同社では既に修正パッチを提供済みで(該当サイト),Office Updateのサイトからもダウンロードできる。Office 2003が修正済みかどうかは,「mso.dll」というファイルのバージョンによって確認可能で,バージョン表記が「11.0.5703.0」であれば修正済みである。

3.「IP電話の特許は独占できない」----米国特許弁護士が解説(11.6 日経コミュニケーション)
ソフトバンクの孫正義社長によるIP電話の“基本特許”出願宣言は,通信サービスの関係者に波紋を投げかけている。 IP電話の基礎となるVoIP(voice over IP)の本場である米国における特許事情について,米国特許弁護士のピーター・シェクター氏に聞いた。 同氏は米ニューヨーク市のダービー&ダービー法律事務所に所属。 通信業界やハイテク業界の特許に詳しく,数多くの特許係争に携わっている。

IP電話はさまざまな要素技術を組み合わせて提供するもので,それぞれに特許が存在する。一般論として,インフラに近い技術のほうがより大きな影響力を持つ。 ネットワークとして大きく見れば,ルーターもIP電話に関わる特許と言えるだろう。 シスコ・システムズはさまざまなルーター技術を押さえているので,これがIP電話に大きな影響を持つ可能性は十分にある。

4.IIJ、レイヤ3のIPネット上でレイヤ2ネットを構成する技術(11.5 日経BizTech)
インターネットイニシアティブ(IIJ)は11月5日、インターネットや企業の既存IPネットワーク(レイヤ3)上で、レイヤ2ネットワークを構成/管理する技術「IP*VLAN」を開発したと発表した。 同技術を利用すると、遠隔地にあるパソコンなどのクライアントを同一LANに接続して各種サービスへのアクセスを制御する際に、クライアントの明示的な認証が不要となる。

従来のVPNはレイヤ3ネットワークとして構成されるため、ネットワークを柔軟に一括管理する仮想LAN(VLAN)運用手法の適応が困難であるという。これに対しIP*VLANは、(1)IPネットワーク上で利用するIPリモート・ブリッジと、(2)アクセス制御機能という2つの要素を組み合わせることで、「柔軟かつ安全なネットワーク運用を実現できる」(同社)。

 (1)のIPリモート・ブリッジは、既存のIPネットワーク上にIP層(レイヤ3)で動作するリモート・ブリッジ技術を適用し、仮想的なレイヤ2ネットワークを設定する。(2)のアクセス制御機能は、仮想レイヤ2ネットワークへのクライアントのアクセス制御機能と、仮想レイヤ2ネットワーク上のクライアントからのサービス利用制御機能を提供する。

5.「Swenウイルスの届け出件数が急増中。MSをかたったメールにだまされるな!」――IPA(11.5 ITPRO)
コンピュータ・ウイルスの届け出先機関である「情報処理振興事業協会セキュリティセンター(IPA/ISEC)」は11月5日,10月中の届け出状況を集計して公表した。ウイルスを発見したという届け出は1602件(9月は1794件),そのうち実際に被害に遭ったのは77件。届け出件数が最も多かったのは「Swen」ウイルス(506件)だった。メールで感染を広げるSwenは,米Microsoftからのセキュリティ情報に見せかけたメールに添付されて送られてくる場合がある(関連記事)。IPA/ISECでは,Swenをはじめとする,ユーザーをだまして実行させようとするウイルスに注意するよう呼びかけている。

具体的には,メールの送信者名を「Microsoft Internet Security Center」や「MS Program Security Section」,件名を「Security Update」や「last microsoft pack」などとする。メールの本文には「this is the latest version of security update(これは,最新のセキュリティ・アップデートです)」から始まる文章が書かれていて,添付されているのはInternet Explorer(IE)やOutlook,Outlook Expressの修正パッチなので,すぐに実行するよう勧めている。添付されているSwenのファイル名は「Patch171.exe」や「Q762698.exe」のように,パッチを連想させるものになっている。
 
 
 

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