週間情報通信ニュースインデックスno.421 2003/09/06

1.楽天、「旅の窓口」を323億円で買収(9.4 日経情報ストラテジー)

インターネット上で仮想商店街を運営する楽天は4日、国内最大の宿泊予約サイト「旅の窓口」を運営するマイトリップ・ネット(本社東京)を買収すると発表した。日立造船が持つ全株式を17日に買い取ることで100%子会社化する。 買収額は323億円。 自己資金と約100億円を銀行から借り入れることで充当する。 当面は「旅の窓口」と、楽天が運営する「楽天トラベル」ともに継続する。 「旅の窓口はビジネス向け、楽天トラベルはレジャー向けが強いために重複はない」(三木谷浩史代表取締役会長兼社長)という。  旅の窓口は、会員数が286万人で月間予約泊数が86万泊を取り扱う国内最大手の宿泊予約サイト。 1996年1月に「ホテルの窓口」として営業を開始し、2000年2月に日立造船の子会社からマイトリップ・ネットとして分社化した。 現在の従業員は46人で、売上高は約32億円(2003年3月期)。 楽天も2002年8月に、マイトリップ・ネットで取締役を務めた岡武公士氏を招へいし「楽天トラベル」として分社化するなど旅行分野を強化してきた。 この買収により、ネット上の宿泊予約市場における楽天のシェアは「旅の窓口」と「楽天トラベル」を合わせて約7割を占めるという。

2.IIJ窮地に見る通信の不毛、挫折の鈴木社長「競合の安売りが悔しい」(9.2 日経ビジネス)

日本のインターネット関連技術を常に牽引してきた接続事業大手、インターネットイニシアティブ(IIJ)が岐路に立たされている。 37.9%を出資する企業向けデータ通信会社クロスウェイブコミュニケーションズ(CWC)が会社更生法の適用申請を余儀なくされたのだ。 負債総額は関連会社2社を含めて684億円に上る。この結果、IIJも109億円の影響を被る。 2003年3月期末に米国会計基準で28億円の債務超過に陥っていたIIJ。 今春、東京電力系の通信会社パワードコムとの事業統合が東電の都合で白紙撤回された後、ネットワーク構築会社に徹する道を選んだが、ここで資本増強のメドが立たなければ、経営危機に直面するのは必至だ。   IJの窮状は、社会インフラの整備コストを誰が担うべきか、インフラ産業で競争は成り立つのかという2点を改めて問いかける。 鈴木幸一社長は、無念さを隠そうとしない。「競合他社は別の収益源から資金をひねり出すうえ、過去の資産を食いつぶして安売りをしている。これでは日本の通信インフラの質が向上しない。悔しい」。

3.米HP、グリッド・コンピューティング関連戦略を発表(9.4 BizTech編集)

米Hewlett-Packard(HP)が米国時間9月4日に、グリッド・コンピューティングに関する取り組みについて明らかにした。 グリッド・ベースのプラットフォーム構築に向けたサービスや技術を提供し、「顧客が分散したITリソースを簡単に使用および管理できるよう支援する」(HP社)としている。 HP社のサービス部門HP Servicesが、グリッド・アーキテクチャの管理、導入、ライフサイクル・サポートを手がける。 またHP社は、企業向け製品をグリッド標準規格Globus Toolkit and Open Grid Services Architecture(OGSA)に対応させる。

4.「開発の流れはリッチ・クライアントに戻っている」(9.1 日経コンピュータ)
「数年前の一時期、業務システムはWebアプリケーションで開発するのが主流だった時期もあった。 だが今年7月に開催されたソフトウェア開発環境展などの様子を見ると、オープン・システム開発の流れは完全にリッチ・クライアントに戻っている」。 ウッドランド パーシモン事業部の宮武克己事業部長代理はこう分析する。 リッチ・クライアントは、クライアント/サーバー型システムの一種。 専用の実行環境を搭載したクライアント端末が、サーバーからプログラムを自動的にダウンロードして実行するシステム形態を指す。 「リッチ・クライアントを採用することでソフトを配布する手間を省ける。 運用上の課題を解決できるので、Webアプリケーションよりも操作しやすい画面を持つシステムの開発が可能だ」(宮武事業部長代理)。  ウッドランドは、Windowsベースでリッチ・クライアント・システムを構築できるアプリケーション開発実行環境「LLL Series」を販売している。

5.8月のウィルス被害、国内ワースト1はMS Blaster、世界ではBugbear(9.5 Biztech編集)

シマンテックは9月5日、2003年8月のウィルス被害ランキングと不正アクセス被害ランキングを発表した。同社のサイトに寄せられた報告と、同社が独自に行っているネットワーク監視の結果をもとに集計したもの。 それによると、国内のウィルス被害ランキングは、初登場のワーム「W32.Blaster.Worm」が被害件数217件でワースト1となった。 ワーム「W32.Bugbear」の被害件数は207件で前月から2位に下がった。

シマンテックは、W32.Welchia.WormやW32.Blaster.Wormが広がった最大の原因として、セキュリティ・ホールを放置するユーザの意識を挙げている。 企業内での感染については、社外で利用していたノート・パソコンを、そのまま社内LANに接続してしまったことに大きな要因があったという。 同社は対策として、企業のサーバー側のみならず、クライアント側のマシンにもファイヤ・ウォールを導入することを勧めている。
 

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