週間情報通信ニュースインデックスno.411 2003/06/21

1.行員激白「『りそな』は絶対に再生しない!」 (6.16 日経ビジネスアソシエ)
「国有化の話は妻からの携帯電話で知った。不安そうな声で『今ニュースでやってる…』と言う。 それを聞いて、無性に怒りが込み上げてきた。『従業員をバカにするのもいい加減にしてくれ』って。 こんな大事なことを行員に何の説明もせず、妻から聞かされる。 ただただ不安がっている妻に説明してやれない自分が情けなくて…。 出社したら、一方的にボーナスカットだ、給与カットだと言われたが、やはり経緯の説明はない。 『これから大変ですが、皆で頑張って乗り切りましょう』と支店長は言っていたが、そんな言葉、誰が信じられますか?」(30代・男性行員)

約2兆円もの公的資金すなわち税金をつぎ込む以上、経営責任は厳しく問われるし、リストラも加速される。5月末に発表した「経営健全化計画」によると、約50の関連会社を含めた総勢142人の役員が退任。従業員については、夏季賞与の全額カットや給与の3割カットを実施、人員も今後2年間で1800人削減する予定だ。経営体制も一新する。取締役会のメンバーは7人を社外取締役で構成。同グループ内からの起用は社長ら3人にとどめる。

 この健全化計画によって、りそなは立ち直るか。その成否は、突き詰めれば、行員たちの頑張りにかかっている。本誌は、20代から30代までの若手行員を取材。今、現場では何が起きているのか、渦中の行員たちは何を考えているのかを探った。その結果、浮かび上がってきたのは、冒頭にもある通り、会社への怒りと将来への不安だった。難局を乗り切るために一丸となるという状況からはほど遠い。

2.KDDI、日本テレコム、パワードコムがIP電話網を相互接続(6.17 日経BizTech)
KDDI、日本テレコム、パワードコムの3社は6月17日、各社のIP電話網を6月24日から相互接続すると発表した。各社のIP電話網を利用するインターネット接続事業者(プロバイダ)が提供しているIP電話サービスの利用者は、互いに無料で通話できるようになる。 相互接続により無料通話できるユーザー数を増やすことで、IP電話サービス全体の利便性を高め、さらなるユーザーの獲得を目指す。

3.固定発携帯の料金,競争原理を導入 「ぶつ切り料金」で激変緩和措置も (6.18 日経BizTech)
総務省の「料金設定の在り方に関する研究会」は6月17日,固定電話から携帯電話にかけた場合の料金設定権に関する最終報告書をまとめて公表した。 5月下旬に公表した当初案通り,NTT東西地域会社の加入電話から携帯電話への通話に,「中継事業者」を導入して,固定発携帯着の通話に競争原理を導入すべきとした。

 固定発携帯着の通話は,これまで着側の携帯電話事業者が通話料金を決めており,通話料の高止まりの原因とされていた。 今回の措置によりNTT電話のユーザーは,通話料金などを比較して携帯電話への呼を中継する事業者を選べるようになる。 事業者の選択は「00XY」という識別番号を携帯電話番号の頭につけて行う。事業者識別番号がない呼は,従来どおり携帯電話事業者が料金を設定・収受する。

 ただし以上の措置は,NTT電話発の場合。ブロードバンド回線を使ったIP電話から携帯電話にかけた場合は,東西NTT以外の直加入電話と同じく,当初から発側の事業者が料金を設定できる。このため,最初から中継事業者より安価なユーザー料金が設定でき,IP電話普及の追い風になりそうだ。

4.なぜ今、レトロブームなのか?(6.19 日経ビジネスアソシエ)
重そうな買い物袋を下げてお使いをする小さな女の子。 背景に広がるのは、どこか懐かしい昔の日本の町並み。 6月1日から放映されているハウス食品のテレビコマーシャルの1場面だ。 スタジオジブリ監督の宮崎駿が初めて手がけたテレビコマーシャルということで話題を呼んでいるこのCMの舞台は、昭和30年代だ。

 ここ数年、テレビ画面にはレトロな映像がやたらと登場するようになった。 ある程度視聴率が稼げる”おいしい“時間帯に、懐かしの番組を復活させているのだ。

 NHK教育テレビは今年4月の番組改編時に「サンダーバード」と「ひょっこりひょうたん島」の二つの人形劇を復活させ、日曜午後7時台というゴールデンタイムにぶつけた。二つの番組が最初に放送されたのは、昭和30年代末から40年代初めにかけて。当時の子供たちが今では親となって、我が子とともに番組を楽しんでいる。

マンガの世界にもレトロブームは広がっている。これまでの文庫版から、B5サイズの雑誌形式で名作が甦っているのだ。「あしたのジョー」(昭和43?48年)と「巨人の星」(昭和41?46年)を1冊の雑誌にまとめた『ジョー&飛雄馬』を刊行する講談社は、今年5月20日に「釣りキチ三平」(昭和48?58年)を再録した雑誌『釣りキチ三平CLASSIC』を創刊した。

 いち早くレトロブームが起き、今もその勢いが加速しているのが音楽業界だ。ヴィレッジ・シンガーズの「亜麻色の髪の乙女」(昭和43年)を島谷ひとみが歌い大ヒットになったのは、ほんの一例に過ぎない。

5.情報化白書2003年版、“スロービジネス”の可能性に言及 (6.20 日経BizTech)
日本情報処理開発協会(JIPDEC)は2003年6月20日、「情報化白書2003年版」を発表した。 白書では、都市の過密化が進んでいる一方で、地域(地方)では過疎化が進行していると指摘。 しかし、IT(情報技術)によって都市と地域の交流が強まり、双方の外部不経済が幾分かは解消されるとしている。 その中で、スピードに追われて生きる都市部の人間を癒すための“スロービジネス”または“ホスピタリティ(もてなし)産業”が地域で成長する可能性があると予測している。

白書では、各地域にある方言や風習、風土などもインターネットで発信するコンテンツになりうるとし、発信することで各地域のアイデンティティをより高める契機にもなると提言している。

また、ホットスポットならぬ“アイススポット”の概念も紹介。アイススポットはインターネットから遮断された地区を意味する語であるが、ユビキタス・ネットワークやホットスポットが当たり前になると、インターネットからの遮断を求める人々にとっては、アイススポットが心のオアシスになるとする。 
 
 
 
 
 

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