週間情報通信ニュースインデックスno.396 2003/03/08

1.大切なのは味だけじゃない!飲食店で買うのは「思い出」(3.3 日経レストラン)
「モノより思い出」「お金で買えない価値がある」――最近、テレビコマーシャルで、こんなコピーを耳にする。 不景気といっても、日本は豊か。 消費者は、物のあふれた社会で、欲しい物は一通り手に入れてしまった。 目新しい食べ物も、そうそうない。 もう物を買ったり、“美味しいもの”を食べるだけでは、幸福を感じられない――。

そこで登場するのが先のコピー。“モノ”そのものではなく、それを得た時の「楽しかった経験」や「感動した体験」、すなわち“コト”が求められているのだ。 飲食店でも、そんな「体験」を提供する店が、賑わいを見せている。

東京・池袋の「まかふしぎダイニング 異こく屋」は、エンターテインメント性にあふれたメニューが売りもの。 二つのサイコロを振って、出た目の数でサイコロステーキの数が決まる「今日の運試し『本当のサイコロ』ステーキ」(300円)や、6個盛られた揚げワンタンに、一つだけ激辛のツナが入っている「ロシアンなツナチーズフライ」(530円)などを囲みながら、「ドキドキする感じ」で大学生や若い会社員達が盛り上がっている「妹から噂を聞いて来た」という山岡奈津子さん(25歳)と田部井紀子さん(25歳)は、サイコロステーキで11の目を出した。 

 このごろは、映画の配給会社とタイアップして、映画の内容に合わせたメニューを出す店も増えている。東京・渋谷の商業施設、Bunkamuraのレストランやカフェでは、館内で行われている展覧会や上映している映画にちなんだメニューを随時提供。そうしたメニューは、常に各店の売れ筋になるという。

 今の消費者が求めるイベントは、ささやかなものであってもいい。 大切なのは、心の満足。 日本人は今、幸せはモノだけでは得られないことを実感しているのだから(「日経レストラン」2月号「Voice Hunter」より)。

2.メール・サーバー「Sendmail」にセキュリティ・ホール(3.4 日経BizTech)
米Sendmailと米Internet Security Systems(ISS)は米国時間3月3日、メール・サーバー・ソフト「Sendmail」にセキュリティ・ホールを検出したことを明らかにした。
このセキュリティ・ホールにより、認証を得ていないユーザーが、標的とするシステムにルート・レベルでアクセスしてしまう危険性があるという。 Sendmail社はすでにパッチをリリースし、直ちに適用するようユーザーに呼びかけている。

 Sendmail社は、「現在のところ、このセキュリティ・ホールを悪用するコードは確認されていない」としながらも、「パッチを当てなければシステムが侵入される恐れがある」と警告している。

3.企業には機動性が必要だが、ITインフラの対応能力は不十分(3.6 日経BizTech)
「“顧客や市場の要求の変化に追従できる機動性のある組織を作らなければならない”という意識はあるものの、ほとんどの企業は直ちに対応可能なITインフラを持っていない」。 米Unisysが米国時間3月5日に、企業の役員やIT管理職を対象とした意識調査の結果を発表したもの。

 Unisys社では今回の調査で、「今後3年間から5年間を視野に入れた場合、即時対応可能な組織構築に欠かせない重要な戦略的/技術的能力をいくつか見いだせた」と説明する。
 調査結果によると、企業は総IT予算のうち39%を新しい業務アプリケーションの開発/導入に費やしているという。同社は、今後3年間で同分野への支出が28%増加すると予測する。 この高い投資額は、現行のアプリケーション開発環境に対する不満の表れと同社は分析する。

 また、回答者の多くが“機動性を備えた企業に必要な条件”として挙げた主な項目は以下の通りだった。

・“脅威や連続的な変化を予測するために情報の流れを連結させる”という条件に対して、26%が「絶対に必要」、43%が「おそらく必要」と回答した。

・“意思決定や戦略形成の強化を図るため、傾向分析用のシステムに投資する”に対しては、「絶対に必要」が22%、「おそらく必要」が40%。

・“変化への迅速な対応のため、内部および外部組織の従業員を連携させる協調ワークフロー管理”に対しては、「絶対に必要」が19%、「おそらく必要」が35%。

・“オープンな標準に対応し、陳腐化を最小限に抑えられる柔軟性を備えたITソリューション”については、36%が「絶対に必要」、45%が「おそらく必要」と答えた。

4.フレッツ・ADSLがYahoo! BBに一矢、前月比35%増に(3.7 日経BizTech)
ソフトバンクBBの「Yahoo! BB」とNTT東日本の「フレッツ・ADSL」の2月末時点の開通数が出そろった。 Yahoo! BBは累計で218万回線、NTT東日本のフレッツ・ADSLは135万5000回線となった。 注目すべきは前月からの純増数の伸びである。 Yahoo! BBは2月単月で、21万回線が開通したものの前月比では25%も落ち込んだ。 開通数は2002年10月と同水準である。 一方でNTT東日本のフレッツ・ADSLは9万2000回線の開通。 前月比で35%の伸びを示した。

5.2003年度も苦境の東西NTT、「RENA」での勝負に備え光ファイバ網を整備(3.7 日経BizTech)
NTT東西地域会社は2003年2月28日に、2003年度の事業計画を発表した。 両社は2002年度の中間決算で減収(前年同期比)となり、人件費の削減などによってかろうじて黒字化は達成した。 2003年度の事業計画をみても、こうした状況が改善するとはいえないようだ。 東西NTTが2002年度の中間決算で減収に転じたのは、固定通信市場の主流が加入電話からインターネット接続などのIP通信サービスに移行していることに伴い、加入電話などの収入が減少したことが主な原因だ。

 電話からIP通信への移行が続く限り、加入電話などの収益性の低下が見込まれる。 東西NTTとしては、早急に新たな収益源を立ち上げる必要がある。 新たな収益源として期待するのが、NTTグループが2003年度に構築を始める新世代ネットワーク「RENA」を使った、高品質な光通信サービスである。そのため東西NTTは2003年度に、FTTH(Fiber To The Home)などの光通信サービスを普及させるための環境整備を進める。
 
 

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