週間情報通信ニュースインデックスno.377 2002/10/12
 

1.プロジェクト・リーダーの条件(10.7 日経ビジネスアソシエ)
イトーヨーカ堂の山本孝英は、36歳にして店長に大抜擢された。 旧態依然とした店の経営を、若い力で改革するのが目的だった。 従業員が自由に意見できる環境を整え、業績を伸ばすことに成功。 今、プロジェクト・リーダーには何が求められているのだろうか。

2001年8月。 竹の塚店に赴任した山本は、早速何をすべきか考えた。 自分にできることは何か――。マネジメントの経験不足は否めない。

 「従業員全員で知恵を絞るしかない」。 こう判断した山本は、従業員が自由に意見を言える環境を作ることを最重視した。 社員はもちろん、パートタイマーを含め、500人の従業員と面接。 「皆さんの意見で店を変えます。 既成概念にとらわれず、何でも意見してください」と伝えた。 全従業員へのアンケートも実施し、意見を募った。

 さらに、部門の壁を乗り越え、各売り場のマネジャーが自由に意見を言い合う場も作った。 それまで、竹の塚店には部門を越えて意見を交換する機会はなかった。  「部門や売り場にこだわらず、自分たちで店を作る気持ちで意見を交換してほしい」。 山本はテーマを与えるだけで、聞き役に徹した。 トップダウンで命令を下さなかった。

  ある会議でのこと。精肉売り場の担当者がポツリとつぶやいた。
 「昨日、10万円の自転車を買ったんですよ。うちには価格の高い自転車、ないんですよね」
 スーパーで自転車と言えば、今や売価1万円台が当たり前。 大手各社とも、低価格自転車の品揃えを充実させている。 いわば、それが業界の常識だった。 「高級自転車、スーパーで買うかなあ」。 会議でもこんな意見が大勢を占めた。 しかし、精肉売り場の担当者は「どこで買えるか知らない人や、故障した時のことを考えて近所で購入したい人もいるはず」という仮説を立てた。

 話を聞いていた山本は決めた。「よし、やろう。その代わり大胆に、だ。自転車売り場ではなく、衣料品売り場やエスカレーター前の目立つ場所に売り場を作ろう」。 「ジャガー」「プジョー」など、それまで扱ったことのない高級ブランドの自転車を仕入れ、大々的に売り場を展開すると、驚きの結果が出た。 何と1カ月で高級自転車が25台も売れたのだ。 組織を越えた自由な意見交換の場が、ヒット商品を生み出したのである。 アウトドア売り場の松崎光彦は「これほど売れるとは思わなかった。 自由に意見させてくれる分、山本さんは物事を曖昧にしない。 こちらも真剣に仕事をせざるを得ない。 それが成果に結びついたんでしょう」と言う。

2.IP電話用プロトコル「SIP」の接続試験、約60社が参加(10.8 日経BizTech)
IP電話製品の相互接続試験を行う「SIPit」が、2002年10月7日にジョージア州のアトランタで行われる。同イベントが初めて開催されたのは1999年4月(当初の名称は「SIP Bake-Off」)。それ以後、接続試験イベントは、ほぼ1年に3回のペースで行われており、今回は11回目となる。
 

3.ノーベル化学賞に島津製作所の田中氏、生体高分子の解析で(10.9 日経BizTech)
スウェーデン王立科学アカデミーは2002年10月9日に、本年度のノーベル化学賞に島津製作所の研究開発者である田中耕一氏を選出したことを発表した。 「生体高分子の質量分析法のための穏和な脱着イオン化法の開発」に対して、田中氏と、米国のヴァージニア・コモンウェルズ大学教授のJhon B. Fenn氏の2人が受賞した。

4.米WorldCom、音声/データ集約型ネットを発表(10.10 日経BizTech)
米WorldComが米国時間10月9日に、企業に向けた音声/データ集約型ネットワーク「WorldCom Connection」を発表した。 同サービスは、単一のネットワークを介して近距離、長距離の音声とデータ通信サービスを集約するもの。 ネットワーク管理、課金、サポートを容易にする。 また同サービスは、近距離、長距離の音声通話価格を定額化し、データ通信料金を簡略にすることにより、従来の価格モデルを破壊している。

顧客は、アナログ電話機、デジタルPBX(構内電話交換機)など既存の機器を利用して新しいサービスのメリットを受けられる。 高価でプロプライエタリのPBXや移行、追加、変更に関わる管理サービスの必要性を排除しながら、いつでもSIP(Session Initiation Protocol)をベースとするIPソリューションに移行できる。

セキュリティに関しては、他の機器製造業者と協力してSIP対応のファイヤウォールの開発を行っている。これらのデバイスにより、セッションごとのベースで構内外で安全に音声のやり取りができるようになる。 またNAT(ネットワーク・アドレス変換)機能を提供することにより、通信プロセスが合理化される。そのため、音声はプライベートとパブリックのIPアドレス間でシームレスに音声が届けられる。

5.Outlook Expressに深刻なホール,特定メールのプレビュで任意のコードを実行される(10.11 日経BizTech) 
マイクロソフトは10月11日,Outlook Express 5.5/6に深刻なセキュリティ・ホールが見つかったことを明らかにした。細工が施されたメールを読むあるいはプレビュすると,ユーザー・マシン上で任意のコード(プログラム)を実行させられる恐れがある。最大深刻度は「高」。対策はパッチを適用すること。今回のパッチは Windows XP Service Pack(SP)1 と Internet Explorer(IE)6 SP1 にも含まれている。

 Outlook Express の S/MIME サポート機能[用語解説]の一部にバッファ・オーバーフローのセキュリティ・ホールが見つかった。ある細工が施された S/MIME 署名メールを Outlook Express で読むあるいはプレビュすると,バッファ・オーバーフローが発生する。その結果,Outlook Express を落とされたり,そのメールに仕込まれた任意のコードを実行させられたりする。
 
 
 
 

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