週間情報通信ニュースインデックスno.376 2002/10/05
 

1.IP電話加入者、2003年3月末に354万人へ(9.30 日経マーケットアクセス)
『日経マーケット・アクセス』(日経MA)の調査によると、「VoIP(Voice Over IP)」技術を利用する個人向けIP電話サービス加入者は、2003年3月末に354万人に達する。2002年6月末の212万人に比べて67.0%増である。

 IP電話は、アナログ加入者電話のように通話の度に回線を占有する方式とは異なり、回線利用の効率化を図ることが可能である。 通信キャリアやインターネット接続事業者(ISP:Internet Service Provider)が低価格通話サービスとして提供する動きが相次いだ。

 一方、企業向けIP電話サービスの販売実績は2002年6月末に合計で400社程度である。 自営VoIP内線電話システムを構築する企業の方が多く、本格的な立ち上がりはこれからと言える。

 現在提供されている個人向けIP電話サービスは大きく三つのタイプに分類でき、一般の加入電話から発信してIP網経由で加入電話に着信する「IP中継電話サービス」利用者が最も多い。 2002年6月末の累計加入者の約8割を占めた。 しかし、今後はIP網に直接接続された電話機と加入電話機をつなぐ「Phone-Phone型IP電話サービス」、IP網に接続されたパソコンと加入電話機をつなぐ「PC-Phone型IP電話サービス」が大きく伸びる。 2003年3月末に両サービスの合計加入者数はIP電話サービス加入者全体の37.3%に達する見込みだ。
 

2.広域イーサ上で自営VLAN構築可能に--CWC(10.1 日経BizTech)
クロスウェイブ コミュニケーションズ(CWC)は10月1日、広域イーサネット・サービスの「広域LANサービス」に新しい品目「タグスルー」を追加した。
VLAN識別子(VLANタグ)が付いたイーサネット・フレームをCWC内部のネットワーク上で透過させる。ユーザーが自営のバーチャルLAN(VLAN)を構築できるようにする。
 

3.「勝つ秘訣は抜きん出ること!」ヴァージン航空ブランソン会長 (10.2 日経BizTech)
ヴァージン アトランティック航空は、エアバス社の最新機材A340-600型機を世界で初めて採用し、今秋(10月末?11月末)にロンドン/東京線にも就航させる。 同社はこれまでも、機内マッサージや機内バー、プレミアムエコノミー(ノーマルエコノミー)クラス、チャイルドシート、など航空業界初の新しいプロダクトやサービスを次々と導入してきた。 同社のサー・リチャード・ブランソン会長に“一番乗り”を狙い続ける理由やその背景などを聞いた。

永井:常に新しいサービスを一番乗りで導入する理由は何か?

ブランソン:それを説明するには1984年の会社設立時まで、時を遡らなくてはならない。 国営航空会社の存在など厳しい環境で成功を収めるには、安さだけではなく、すべてのサービスにおいて他社の上を行く必要があった。

 そのため、当社はアッパークラスや、プレミアムエコノミー・クラスを設定し、そのアッパークラスでは機内バーや指圧サービスを導入した。 また、日本路線のエコノミークラスでは、他社に先駆けてシートバックに個人用ディスプレイを搭載した。 当社は欧米の多くの航空会社とは違って、政府から補助金をもらっていないので、革新し続けているとも言える。

永井:イギリス人の国民性も一番乗り”を生み出す原動力になっているのでは?

ブランソン:イギリス人のエキセントリックで旅好きな国民性も確かに影響しているかもしれない。 イギリス人は世界で最も旅なれた国民だと言われている。 オーストラリア人やニュージーランド人がその後に続くだろう。 また、次の数字の比較も頭に入れておいてもらいたい。 イギリス人の成人の95%はパスポートを持っているのに比べ、アメリカ人の保有率は10%に留まっている。

永井:新しいサービスやプロダクトの開発に参画していると聞いたが。

ブランソン:ヴァージン アトランティック航空のサービスの企画開発には、シートのデザインから機内食の内容まで、私自身も参加している。お客様からフィードバックされるご意見に耳を傾け、より良いものを提供していくことが大切だと確信している。

4.MicrosoftのWindows XP、リリースより1年でシェア20%(10.3日経BizTech)
「米Microsoftの『Windows XP』は、『Windows 98』に次いで2番目に人気があるOSである。2001年10月25日のリリースから約1年で、市場シェアを約20%を獲得した」。 米WebSideStoryは米国時間10月1日、世界のインターネット・ユーザーによるWindows利用状況に関して調査した結果を発表した。

 全世界でWindows XPを使用するインターネット・ユーザーの割合は、2001年11月第1週時点の2.4%から急増し、2002年9月25日時点では19.94%だった。一方、首位に立つWindows 98の割合は、昨年11月の約50%から約37%へと、シェアを大幅に落としている。

5.「キヤノン販売グループのシステム統合は重要」とキヤノン御手洗社長(10.4 日経BizTech)
 「キヤノン販売グループのシステム統合は、キヤノン・グループ全体にとっても重要な取り組みだと考えている」。 キヤノンの御手洗冨士夫社長は10月3日に開催した新製品発表の会場で、こう明言した。 キヤノン販売は、基幹システムの刷新プロジェクトを推進している最中。 2005年末までに、現在構築中の新基幹システム「C21」にグループ8社の基幹システムを統合する予定だ。

 このプロジェクトに御手洗社長が大きな期待を寄せている最大の理由は、C21によってキヤノン製品を利用する顧客企業の情報を正確に把握できるようになるからだ。 キヤノンは現在、一部の大手顧客を除くと、顧客企業の情報をほとんど持っていない。 製品の多くをキヤノン販売グループ経由で販売しているためである。 顧客企業の情報については、事実上「キヤノン販売だのみ」になっているわけだ。

 ところが、キヤノン販売は今のところ、グループ販売会社の顧客情報を正確には把握できていない。 グループ各社が個別のシステムで管理しているためである。 C21にキヤノン販売グループの基幹システムを統合することで、契約やクレームの内容など、キヤノン製品を利用する顧客企業の情報を一元管理できるようになる。
 

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